便乗野郎

集団でおしゃべりしてる場面。

喫煙所だったら、居酒屋だったり、喫茶店だったり。

僕は面白い事を言うのがとても得意なので、
面白い事を言って盛り上げる。

他にも面白い人が居れば、
面白さを理解できる人間が居れば、
それにどんどん面白い事をかぶせ合って、
場は爆発するように盛り上がる事がしばしば。

そんな場は何を発言しても誰かが笑う、
そんな空気になってしまう。
それに便乗して笑いのセンスが無い人、
トークの芯が見えてない人が的外れな発言をして自分で笑ったりする。
みんな優しいので大抵は誰かも笑う。

本人は
”自分は面白い事を言える人間”
”人を笑わせられる人間”
と勘違いする。

しかし僕は絶対に笑わない。
絶対に笑わない。

シンプルに不愉快だし、
当人が決して面白い人間では無いということを伝えなければならない。
まさに無言で伝えられる。

場が温まってるからって甘えるな。
場を温める人が面白いだけであって、
お前はちっとも面白くない。
つまらない人間である。
その発言は全然ズレてるし、
センスの欠片もない。

それを無言で伝える。

さっきまで爆笑してても急に埴輪みたいな顔になって、
そいつの上の方を見て黄昏れる。