メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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ドラマ批評 2018春

2018年06月29日 | テレビ
今クールのドラマ批評です。
いつもより数が少ない気がします。


・コンフィデンスマンJP(フジテレビ)
ぶっ飛んだ詐欺師集団による痛快逆転ストーリーです。
大好きな長澤まさみが弾けきったキャラをやっていて最高ですね。
ピンチに動じないルパン的なテイストも結構好みです。
東出昌大もかなりハマっていたと思います、小日向文世もかなり飛んでいて良かったです。
とかく最終回は痛快で月九としては久々にとても印象的なドラマでした。
7点。



・ヘッドハンター(テレビ東京)
江口洋介演じるヘッドハンターが企業や個人や自分たちの利益を考えてせめぎ合いする社会派ドラマです。
ガイアの夜明け、カンブリア宮殿を欠かさず観てきている僕ですが、その手のコンセプトを活かしたドラマって感じで非常に先鋭的だと思いました。
キャストも江口洋介、小池栄子、杉本哲太などらしいキャスティングです。
僕の好きな徳永えりも出ていて良かったです。
ビジネス番組で培ったノウハウを本格派ドラマに昇華するって素晴らしい企画だと思います。
今後、こういうクロスメディア的な企画はあっても良いと思いました。
5点。


・花のち晴れ~花男 Next Season~(TBS)
花男の続編です、花男から数年後の世代の同じような人々のお話です。
主演は杉咲花で平野紫耀と中川大志が奪い合う感じで。
まあ、同じやり取りを繰り返し遠回りするのは当然ですが、なかなかの遠回りっぷりでした。
平野紫耀って今の所かなり低評価で声質も苦手なので観るのもしんどいのですよね。
中川大志を噛ませ犬にしているのも贅沢というかジャニーズ力というか。
その点のキャスティングも内容もかなり厳しかったです。
唯一、過去のF4のメンバーが出てくるとテンション上がりましたね。
2点。


・シグナル 長期未解決事件捜査班(フジテレビ)
韓国モノですかね?過去の刑事と今の刑事がとある条件下でトランシーバーで交信できるようになり、その現象を利用して事件を未然に防ごうとするお話。
なかなか本格的な映像と雰囲気で1話目を観た時はかなり期待しましたが、その後の演出は結構厳しかったですね。
もう坂口健太郎の暑苦しいトランシーバーでの話し方がアレルギーになってくる程でした。
そのトランシーバーのやり取り含め過剰に歯がゆい演出が多くて早送りしたかったです。
ストーリーもご都合主義でズルいと思いました。
吉瀬美智子が美しかったのが救いですね。
4点。


・正義のセ(日本テレビ)
新米検察官の奮闘記を吉高由里子が演じたドラマです。
非常に吉高由里子らしいコメディ要素もあって面白かったです。
吉高由里子と広瀬アリスの姉妹やり取りや生瀬勝久とのホームコメディとかも良かったですね。
毎回の事件の真相の深み、どんでん返しも見事で良かったです。
コレはシリーズ化して続編でも観たいですね。
7点。


・モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-(フジテレビ)
友人・警察に騙され捕まり海外の牢獄に幽閉されそこで出会ったモンテ・クリスト伯になりすまし脱獄し自分を陥れた人々に復習するお話。
とてもミステリアスで壮大なで1話目の始まりもハイクオリティだったしキャスティングも良かったし舞台の移ろい方、人々の人生のめぐり方も凄くて引き込まれたのですが。
肝心の主人公のディーン・フジオカが別人になりすましていることに誰も気づかない設定が腑に落ちなすぎて厳しかったですね。
え?どういう設定?俺どこか見逃してる?って思うくらい不自然な作りでした。
数年過ぎてみんな人生巡っているとは言え全然同じ見た目の元親友が目の前に居るのに全然気づかないのですよ。
いやいや無理無理無理無理、なドラマでした。
それ以外は結構大胆で壮絶で面白かったですけどね。
山本美月も可愛いし。
5点。


・孤独のグルメSeason7(テレビ東京)
ご存知、おじさんが飯を食うだけのドラマのシーズン7。
7まで行くドラマってすごいですね、ただ見れちゃいますよねコレ。
年々エピソード部分が削られホント飯を食うだけになってるのでもう少しドラマ部分欲しいですけどね。
軽く街を紹介する程度に
今回は韓国もあって良かったです。
7点。


・宮本から君へ(テレビ東京)
新人営業マンの恋や仕事やらに奮闘する青春ドラマです。
好みの真利子哲也監督が手がけたドラマだけあって、いやはや、めちゃくちゃいいドラマでした。
基本ビデオでドラマを観るのにコレはなるべくリアルタイムで少なくとも夜中に観るようにしました。
それくらいエネルギーが強くて世の中が寝静まった頃にふつふつと情熱を燃やすためのドラマでしたね。
理屈抜きですがなんか情熱が凄すぎて毎週のように泣きながら必死に観てました。
主演の池松壮亮は冬の海に飛び込んだり頭をバリカンで切ったり、伝説級の熱演だったと思います。
親友の柄本時生や上司の星田英利や先輩の松山ケンイチもホント素晴らしかったです。
全員必死に応援したい気持ちになりました。
このドラマのヒロインだったので華村あすかも一発でファンになりました。
最終回のラストシーンもかつて無いほどの「え?ここで終わり?」でした。
もう後引いて仕方なかったですね。
9点。


・あなたには帰る家がある(TBS)
軽はずみな不倫から家庭崩壊とヤバ過ぎる不倫相手とその夫による泥沼劇。
自業自得だから、、、と言いつつもとにかく不幸過ぎる玉木宏演じる夫。
木村多江のやばい女っぷりは今クールの助演女優賞あげたいくらいでしたね。
主人公の中谷美紀は視聴者を引き込む素晴らしい女優さんですね。
キャリアの割にかなり早いタイミングで本格派の実力派女優になってますね。
ユースケ・サンタマリアって最近はこの手のやばい男の需要多めですね、火の粉ってドラマを思い出しました。
毎週冒頭にオチのショッキングなシーンを見せてからどうしてこうなったか?という映画でよくある見せ方をしていたのは良かったです。
5点。


・執事 西園寺の名推理(テレビ東京)
パーフェクト執事な上川隆也演じる西園寺が身の回りに起きる事件を鮮やかに解決していくドラマ。
ロボットのような完璧過ぎる執事としてちょっとミタゾノと被り気味ですがこっちは結構真面目ですね。
跡は雰囲気的には金田一少年の事件簿的な雰囲気の事件と解決っぷりです。
トリックもベタにその手の本格派ミステリーでした。
こういう極端キャラを上川隆也が演じていて上手くて魅力的なので面白かったです。
佐藤二朗が軽ボケ刑事をやっていたのも良いスパイスでした。
6点。


・家政夫のミタゾノ シーズン2(テレビ朝日)
ロボットのような家政婦のミタゾノが過激な方法でトラブルを解決していくドラマの第2弾です。
ミタゾノは変わらず松岡昌宏でしたが、実質主人公のその相棒が清水富美加から剛力彩芽に変わりました。
出家してしまったので致し方ないですが、かなり遜色ないクオリティでしたが、僕は清水富美加のほうが好きでしたね。
ドラマも大分おふざけ感やら大胆さを重視して肝心の物語は毎度薄めに感じました。
ちょいちょい古畑任三郎的な雰囲気でした。
とはいえこのような極端キャラのドラマは面白いです、連ドラならではです。
6点。


・おっさんずラブ(テレビ朝日)
男同士の泥沼恋愛模様を描いた斬新なドラマです。
近年級に増えたLGBTドラマですが早くも2周目に入ったかのようなドラマです。
ゲイではないし好きな女性もいる田中圭演じる主人公が男同士に奪い合われている内にそっちに目覚めていってしまうという。
戸惑う主人公に容赦なく言い寄る男たちのアンチテーゼ的なやり取りが非常に斬新で面白かったですね。
特に吉田鋼太郎のダンディで乙女で二重人格のような上司っぷりが最大の魅力でしたね。
林遣都は最近ゲイの役が多いですね。
この手の偏見を斬新な切り口で無くすような良いドラマだったと思います。
6点。


・やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる(NHK)
神木隆之介演じるスクールロイヤーが過激な演説を武器にいじめ問題などを解決しようとするドラマ。
コレは素晴らしいドラマでかなり魂揺さぶられるドラマでした。
学校関係者には必須にしたい、教員にはみんな観ていただきたいドラマでした。
部活トラブル、近隣住民とのトラブル、不登校、いじめ問題などをかなり斬新な切り口で解決しようとします。
決して単純な勧善懲悪なお話では無く様々な立場の様々な意見がある中、みんなが幸せになれる答えを目指すようなクライマックスでした。
賢い人々が正義と正義をぶつけ合うような、それでいて観心地の良いコメディ感も満載です。
重い内容を極力軽く見せる名作でした。
8点。


・いつまでも白い羽根(フジテレビ)
看護学校に通う女の子たちの奮闘記ですね。
結構好きな新川優愛が主演ということで観ましたが意外と本格派なドラマでした。
看護学校の悪どい先生やらを相手に生徒たちが信念を築いてそれを貫いていくような成長物語でもあり。
4人位の生徒たちがそれぞれの悩みや人生設計を抱え苦悩して、その品質が想像より良かったですね。
この世代のずば抜けた名バイプレイヤー、大好きな伊藤沙莉が珍しく静かめな役でそれでも素晴らしかったです。
ゲスの極み乙女。のさとうほなみがかつて無いくらい目立つ役でしたが全然演技上手で片手間な感じは無しです。
5点。


・ブラックペアン(TBS)
天才的だけど性格悪すぎる医師を二宮和也が演じたドラマ。
医学界の機械化イノベーションや出世争いの政治や復習目的の主人公や。
いろんな二宮和也を観てきましたがこの手の役が一番良い気がします。
自分しか手術できない立場をフルに利用するとことん嫌な奴で批判されると自分でやれ!金を払え!で。
まあ、僕世代だと完全に振り返れば奴がいるなのですが、今にもYAH YAH YAHが流れそうでした。
それにしても日曜劇場って毎週同じことやってない?って思うドラマが多いですね。
コレは二宮が手術から距離を置く、機械で手術しようとして失敗する、二宮に助けを求める、断られる、何かあってギリギリでかっこよく助けに来る、
の繰り返しなドラマでした。
でも痛快で面白かったです。
6点。


・崖っぷちホテル!(日本テレビ)
落ちぶれた名門ホテルを復活させるためにやってきた謎の男と駄目従業員たちの奮闘記ドラマ。
いわゆる王様のレストラン式ドラマです。
こういうのはフジテレビの特権かと思いきや意外とよそでもやるのですね。
キャスティングが非常に魅力的でくっきー、宮川大輔、チャド・マレーンなどよしもと芸人も多いです。
岩田剛典、戸田恵梨香など売れっ子がいい感じに存在感を出していて。
大好きな中村倫也と浜辺美波がコンビで二人共クセの強いキャラでめちゃくちゃ魅力的でしたね。
とかくこの浜辺美波の可愛さは凄まじかったです、この喋り方はクセになります。
毎度のエピソードの質、どんでん返しっぷりもなかなか良かったです。
この手の元気になれる大逆転ドラマは良いですね。
8点。



コンフィデンシャルJP、崖っぷちホテル!など娯楽性高くて面白いドラマが印象的でした。
ただ宮本から君へ、やけに弁の立つ・・・など魂に訴えかける熱いドラマがより素晴らしかったですね。
特に宮本から君へはもう人生でも結構上位に来るくらい素晴らしいドラマでした。
ここまでハイセンステイストで描いた熱血ドラマを他には思いつきませんね。

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