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「ごらん、世界は美しい」

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未来を花束にして

2017年01月29日 | 映画
未来を花束にして
を観ました。


1912年、ロンドン。劣悪な環境の洗濯工場で働くモードは、同じ職場の夫サニーと幼い息子ジョージの3人で暮らしている。
ある日、洗濯物を届ける途中でモードが洋品店のショーウィンドウをのぞき込んでいると、いきなりガラスに石が投げ込まれる。
女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)の"行動"の現場にぶつかったのだ。それが彼女と"サフラジェット"との出会いだった。
同じ頃、女性参政権運動への取り締まりが強化され、アイルランドでテロ対策に辣腕をふるったスティード警部が赴任してくる。
彼は歴史上初となるカメラによる市民監視システムを導入し、無関係だったモードもターゲットの1人として認識されてしまう。
やがてモードに大きな転機が訪れる。下院の公聴会で証言をすることになったのだ。工場での待遇や身の上を語る経験を通して、初めて彼女は"違う生き方を望んでいる自分"を発見する。
けれども法律改正の願いは届かず、デモに参加した大勢の女性が警官に殴打され、逮捕された。そんな彼女たちを励ましたのが、WSPUのカリスマ的リーダーであるエメリン・パンクハーストの演説だった ― 。


サラ・ガヴロン監督作品です。
初めましてな気がしますが、女性の監督さんですね。
女性の監督さんがこういう作品を撮るということはフェミニズム思想が強い方でしょうか。

イギリスの女性たちが女性参政権を求めて戦うお話ですが、
どんな国にも暗黒の歴史はあるものだなとつくづく思いました。

勧善懲悪な話でもなく、活動している女性たちも結構過激です。
男尊女卑な社会、聞き入れてもらえない社会情勢を鑑みてそこそこ過激な行動に出ます。
そこに疑問や反感を抱いていた主人公でしたが、徐々にそういう行為に賛同するようになります。
ただそこまでの心変わりの描写はちょっと弱い気がしました。
そういう運動にイマイチ関心が無かったのに結構早いタイミングで中心的なメンバーになりますからね。

100年前のロンドの描写はなかなかいい感じでした。
改めてロンドンの街並みの変わらなさって凄いですね。

当時のイギリス社会の雰囲気は知りませんでしたが、
夫婦は夫が妻を管理するような風潮だったのですね。
家庭に入った女性の世界の狭さ、権利の弱さはなかなかですね。

実際社会がそうだったのかも知れませんが、なかなか不条理が過ぎる極端な描写だった気がします。
明らかな愚か者が愚かな事をして物語を盛り上げます。
どこまでリアルなのかな?と思ってしまいました。

大好きなキャリー・マリガンが主演でしたが悲惨な役どころで可愛さの魅力はあまり出ていませんでした。
要所要所でなかなか病的な表情になってましたし。
女優として一皮むけようと努力しているのは伝わりました。

ヘレナ・ボナム=カーターが女性運動のリーダーでした。
元々の顔つきが当時のイギリス女性っぽくてハマっていたと思います。
ただなかなかの過激思想でした。

007でお馴染みのベン・ウィショーが主人公の夫役でしたが、なかなかの分からず屋でした。
わからず屋がどう見ても正しくない様な行動を洗濯して物語を盛り上げていました。

メリル・ストリープはほぼカメオ的な出演時間の短さでした。

大好きなロンドン舞台の映画なのですんなり見れましたが、
今後EU離脱の社会も映画化される日が来るのでしょうか。


そんなわけで6点。

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