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メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

恋妻家宮本

2017年01月30日 | 映画
恋妻家宮本
を観ました。


子供が巣立ち、2人きりとなった宮本夫婦。ある日、夫は妻が隠していた離婚届を見つけてしまう。そこから始まる、可笑しくも愛おしい夫婦の物語とはーー


家政婦のミタ等で売れっ子脚本家な遊川和彦の初監督作品です。
過去の経験上、脚本家として成功した人の映画作品って面白いことが多いので、
結構期待して観に行きました。
キャスティングもなんかいぶし銀で魅力的な気がしてました。

期待したような作品では無かったですが、期待とは違う面白さもありました。

演出がちょっとチープでやはり若干のビギナーな雰囲気もありましたが、
脚本の良さはなかなかだったと思います。
トリッキーな演出をやろうとしている部分はありましたが、
作品の印象は手法ほどにトリッキーな印象にはなっていませんでした。

それはスベっていると言えばスベっていると言ってもいいかもしれません。
ただ、阿部寛と天海祐希という実力派がメインで演技していたので、どの場面も妥当に成立していました。

菅野美穂と相武紗季にあまり得意じゃ無さそうなキャラをやらせていましたが、
ちょっと違和感はありましたがギリギリ成立していました。

優柔不断ではっきり喋れないという主人公の設定はいいですね。
夫としても教師としても全然パッとせず、周りに軽く見られています。
こういう特別では無い人間を通してメッセージを伝えようとするのは好きです。
コレがここぞの時に結構良いこと言うんですよね。
人生に響きそうなほど名言が多かったです。
生徒の保護者の頑固婆さんに詰められて口答えするシーンは相当響きました。
「あなたの言ってることは正しいですけど、優しくありません」
「正しさと正しさはぶつかると戦争になってしまうこともあるけど、優しさはぶつかっても優しさにしかならない」
的な事を言っていました。
シンプルですがシンプルに感動しました。

クライマックスもなかなか素敵な演出で。
夫婦というものが何なのか?な真に迫るようないいやり取りだったと思います。
その他、なかなか感動的なシーンがあって場内はそこそこの涙模様でした。

原作が重松清のファミレスなので冒頭は殆どデニーズのシーンでした。
内容はともかくデニーズに行きたくなりますね。
先日見た映画はKFCをやたら舞台にしてましたが、最近のこの手のコラボ良いですね。
帰りにそのチェーン店に行く人は確実に居ると思います。

阿部寛は主演俳優、主演級の役として作品を選ばずに何処でもいい仕事をしていますね。
この人が主演するだけでそれなりに見れる作品になるので素晴らしいと思います。
この優柔不断で歯がゆくイライラさせるキャラは見事ですね。

強気な役の印象が強い天海祐希ですが、今作では珍しく優しく控えめな役でした。
しかもなんだかちょっと可愛かったです。
こんな引き出しがあったとはちょっと意外で驚きですね。
見る目が変わりました。

阿部寛の若い頃の役を工藤阿須加が演じていました。
この子、最近密かに活躍していますね。
この世代では派手さのない実力派な印象を受けます。

天海祐希の若い頃は早見あかりでした。
天海祐希が可愛い系のキャラだったのでさほど違和感は感じませんでした。

菅野美穂は無感情なクセの強い役でした。
なんか後半の行動は意味不明でしたが、女性ってこういう生き物だな、って感じもあります。

相武紗季もクセの強いおバカキャラをやっていましたが、
なんか活躍の場を広げて居ますね。

生徒役の子どもたちがいい演技をしていて、とかく紺野彩夏って子は演技が上手だったので今後注目していきたいですね。

自分には夫婦の事はさっぱりわかりませんが、
なんか夫婦で見ることをオススメしたい映画ですね。
とかくマンネリを感じている夫婦は観た方が良いと思います。


そんなわけで6点。

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