パッション

パッションを観た。
ブレイブハートの監督、主演。その他リーサル・ウェポンシリーズでお馴染のメル・ギブソン監督の作品。
メル・ギブソンは基本的に時代劇、大河ドラマが好きですな。

この映画は、キリストさんが弟子のユダ君の裏切りで捕えられ、拷問を受け、言われの無い罪で十字架に磔にされるってお馴染のストーリーをシリアスに描いた作品ね。
かなり壮絶な拷問シーンなど、生々しくて痛々しくて、目を背けたくなるようなシーンの連続で疲れました。家の大画面でも疲れきって飯も食いたくなくなったから、映画館で観なくてよかった。
要所要所に彼の教えや、母親マリア様の悲しみが差しこまれ、よく出来た映画だなと思った。

そもそもこの話って何処までが真実なんでしょうね。真実ならば相当しんどいですよ。
かつての日本軍の侵略戦争、ナチ党のユダヤ人の大虐殺、今現在も行なわれているであろうアメリカ兵のイラク人への拷問、戦国時代の武将さんは敵の大将の首を肴に酒を飲んだと言います。
歴史にはあまりに残酷な事実が沢山あって、人間の内には確かに残忍さが秘められているのかしら？なんて感じてしまいました。
今も毎日起きる殺人事件の犯人もただ単に人間の本性を表わしたにすぎないのでしょうか・・・。
人間の中から罪は永遠に消えないのかしら。

話が逸れたがメル・ギブソンに歴史、大河モノをやらせれば王道にそこそこいいモノを作ります。
ブレイブ・ハートもかなりよかったし。
欲を言えば、もう少し引きつけてくれるストーリー展開が欲しかったかな。裁く人たちの心境もあまり伝わらなかったし。残酷シーンばかりだし。脇役がもう少し立っていればというのを感じました。
そんなこんなで7点。

あーい・ああーい エヴィ・バディ・パッション！