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ジーン・ワルツ

2011年02月06日 | 映画
ジーン・ワルツ を観た。

海堂尊原作の医療ミステリーです。
菅野美穂の演技が結構好きなので観てみました。


(お話)
産婦人科医の三枝久広(大森南朋)は帝王切開の手術に失敗し妊婦を死なせ逮捕されてしまう。

同じ産婦人科医で帝華大学に所属する清川吾郎(田辺誠一)、曾根崎理恵(菅野美穂)はそんな世間の仕組みに納得できない。
こんな事件のたびに産婦人科医の数は減り、救急患者のたらいまわしで妊婦が死亡する事件も起きてしまう。

曾根崎、清川、三枝はマリア産婦人科出身で久広の母三枝茉莉亜(浅丘ルリ子)を親のように師匠のように崇めている。

清川は帝華大学での政治の関係で今はマリア産婦人科に関わっていない。

茉莉亜先生は末期癌で余命いくばくもなく、マリア産婦人科の閉院の予定。
曾根崎は茉莉亜先生に代わり最後の4人の妊婦を見守る決意をしている。

荒木浩子(南果歩)は夫荒木隆(大杉漣)と共に10年の不妊治療の末に妊娠した中年夫婦。
青井ユミ(桐谷美玲)は遊びでできた子供をおろしたい。
甘利みね子(白石美帆)、甘利健司(音尾琢真)は貧しく、胎児に障害があるため産めない。
山咲みどり(風吹ジュン)は52歳の妊婦。

曾根崎はかつて結婚しており子宮の病気で流産している。

曾根崎は大学病院の政治、現在の産婦人科のあり方に納得ができず社会を変えようと大学病院を辞める。

マリア産婦人科に通う山咲みどりの存在を知った清川は日本では禁止されている代理出産を行っているのでは無いか?と曾根崎を疑う。


(評価)
率直な感想はちょっと力の入った2時間ドラマって感じです。
映画特有な空気はあまりありません。

生命の神秘、出産の場面に力をいれているのでそこはなかなか素敵でした。
自分にもいつかそんな場面が来るのでしょうか。

菅野美穂は一人で戦う悲愴感にあふれた女性を演じていました。

田辺誠一は結構好きな役者さんですが毎度いい感じの役をやりますね。
同じ大谷健太郎監督の約三十の嘘でもいい感じの役をやってましたね。

菅野美穂と田辺誠一というと2001年の男運ってドラマを思い出します。
結構好きなドラマだったのですが、押尾学が出ていたので再放送な無いのでしょうね・・・。

最近大森南朋をよく見かけます。

桐谷美玲はかわいらしい顔してますがスクリーンのアップでは肌がかなり荒れているのが露でした。

浅丘ルリ子は本物みたいな演技で凄かったです。
「出産より大事な事がこの世にある?」「赤ん坊は希望そのものね」
など心に残る名言がありました。

風吹ジュンの妊婦役は少々気持ち悪かったです。

それほどサスペンスっぽくも無かったですが製麺誕生の神秘には感動するものがありました。
本物の赤ん坊でしょうか、かなりリアルな出来でした。


そんなわけで6点です。


出産に憧れてしまいました。


(ネタバレ)
荒木夫婦は過剰な心配もありつつ、順調に過ごす。

甘利夫婦はたとえ数分でも光を見せたいと胎児を取り出し記念写真を取る。

青井は子供をおろしたいのだが父親の承諾がないと曾根崎は受け付けない、その後甘利夫婦の存在を知ったり、青井を心配する茉莉亜先生と話をするうちに出産を決意する。

山咲みどりは実は曾根崎の母で曾根崎の子供を代理出産している、しかも双子。
出産できなかった曾根崎はどうしても子供が欲しく、日本の法律を破り密かにそのような計画を実行していた。

曾根崎は一度だけ清川と関係を持ったことがある、その時に決意していた。

山咲みどりの帝王切開の手術を清川には真相を知らせないまま清川に依頼する。

勝手に独立した曾根崎は大学側から圧力を受けていたので清川が協力するのは難しい。

手術予定日、大型台風が直撃し看護婦の妙高みすず(濱田マリ)が来られない、その最中山咲みどりは破水し、曾根崎と清川で緊急手術を始めようとする。
しかしその日診察に来ていた青井も破水してしまう。
さらに近所に住む荒木浩子も破水してしまう。

どうやっても二人では対応できない状況、なんと動けないはずの茉莉亜先生が現れ、この世に出産より大事なことは無いと手伝い始める。
茉莉亜先生が青井と荒木を診るが荒木は回線不良で帝王切開しないとまずいと言い山咲みどりより緊急だと判断し二人に手術させる。

無事に子供は生まれ感動する荒木夫婦。

そして曾根崎と清川は山咲みどりの手術にとりかかる。

待合室では茉莉亜先生が青井の自然分娩を行う。
青井も回線不良だったが若さと茉莉亜先生の技術で出産させる。

そして山咲も無事出産する。

清川は既に自分の子供じゃないか?と気付いていた。

二人は約束通り曾根崎は外から、清川は中から出産業界を変えようと進んでいく。

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