冒険

人生には冒険があった方がいい。

それはキレイ事のようなフレーズでそんなに否定されるような言葉でもない。
しかし多くの人は冒険をしない。

30後半で長年勤めた会社を、次の仕事のアテもないのに辞める。
海外経験もノウハウも無いのにいきなり独りで2ヶ月半バックパッカーをする。
その日の宿も取らずに、時には野宿、健康ランドの休憩室で仮眠したりしてあてもなく日本を放浪する。
やはりあてもなくバイクで東北を放浪する。

2013年の僕は冒険に満ちていたと思う。
本当に絶対にしなかったようなことを、オセロがひっくり返ったように色々してみた。

誰かが止めるべきである。
誰かに止めて欲しかったのかもしれない。
でも僕にはそれを止めてくれる人は居なかった。
見守ってくれる人、応援してくれる人は居たけど。

しかし自分の身近の人間が真似しようとしたら止めるかもしれない。

とかく海外経験無い人が海外へ独りで長く行く、は止めるかもしれない。
考えなおせ！と。

誰であれ長く海外を独りで放浪する、と言ったら「大丈夫？」と心配で仕方ない。

でもね、やっぱり冒険は必要なのである。

一度生まれて一度死ぬだけのワンチャンの人生。
安全や安泰の中で老いるだけなんて森羅万象への冒涜のようにすら思える。

本質的には全てが無意味なのだから。