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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ぼくたちと駐在さんの700日戦争

2008年04月28日 | 映画
ぼくたちと駐在さんの700日戦争を観て来た。

栃木県の田舎町を舞台にした青春コメディー映画。
ママチャリ(市原隼人)中心のいたずら好きな高校生グループがいかにいたずらで楽しむかの毎日を送っていたらしいが、そこにとある駐在さん(佐々木蔵之助)が現れる。
そしてその日からママチャリグループと駐在さんの壮絶な戦いが始まる。
ママチャリや西条(石田卓也)が色々といたずらを考えるのだがことごとく駐在さんの返り討ちにあってしまい意地になったママチャリたちと駐在さんの戦いがエスカレートしていってしまうっていうお話。
とある喫茶店に行くととても美人な加奈子さんという女性(麻生久美子)がいてみんな喫茶店に通い詰めになるが実は駐在さんの奥さんだった。
で、加奈子さんを真ん中に少しずつ駐在さんとの不思議な絆も出来ていく。

まったくノーマークの映画でしたが、麻生久美子が出ているというのでふらっと観にいったのですが、最高におもしろかったです。
コメディのセンスもいい!テンポもいい!
こういう類の映画に変な臭い要素を入れずとことんコメディで感動させてくれるのが僕の理想なのですが、ストーリーはどんどん感動的な方向へ向かって行くのでいやな予感を感じながら見ていたのですが、全然臭い感じにならず、最後まで痛快でスカッと感動しました。
田舎の舞台も、夏の感じも、高校生達のハイテンションの感じも、どれも僕のつぼを見事についてくれました。
画もよかったです。
まー木更津キャッツアイといえば限りなくそれに近いのですが、僕はこんなんはとことん好きで自分の青春をオーバーラップさせてしまいたまらんのです。
石田卓也君は「夜のピクニック」でもかっこよくていいなと思ったのですが、今回の間抜けヤンキー役もとても良かった。
市原隼人君は「リリィ・シュシュのすべて」から結構見てきましたが、すっかりハンサムで臭みの無いいい役者になってきたと思いました。
すっかりファンになりました。
もし今僕が映画撮るとしたらこの子主役にしますね。
佐々木蔵之助さんもかっこよく、嫌味な役ですがどこか奥のほうに優しさがある感じがとても素敵でした。

(これから見る人は読まない方がいいです)

西条はバイクに乗ってるとき女子高生のパンツが見えそうで覗き込もうとして事故って入院するのですが、そこには心臓に重病を抱える女の子がいる。
その子は怖がって手術を受けないのだが、西条が手術を受けさせるために病院前に花火を打ち上げてやるからそうしたら手術を受けろと約束する。
花火オチは日本映画では外れにくいもんですがベタでどうか?と思う節もありますがこの映画に関しては最高でした。
西条は当然入院しているのでその他のメンバーが西条の意思をついでそれぞれが見事に役割を演じて花火大会から花火を盗みだすのが走れメロス的で良かった。
時間に間に合えと田舎道をチャリでかけるママチャリ達が繰り返し「わー!わー!」叫ぶシーンとかたまらんかったです。
ああいう友情とかたまらんです。
自分の青春オーバーラップしてまいます。

駐在さんは全てお見通しで最後は彼らのために自らも花火を打ち上げみんなで花火を見上げハッピーエンドなラストシーン・・・かと思いきや、そこでママチャリのナレーションで「と、ここまでがぼくたちと駐在さんの戦争の108日までのお話」って語りにぐっときてしまいました。
そこから第2章の戦争が始まっていく感じで映画が終わり最後までテンポ最高でミスの無い映画でした。

とにかく高校生ものはかなり問答無用で好きなので良かったです。
麻生久美子目的で見に行きましたがすっかり市原君のファンになって帰路に着きました。
石田君も良かったし。

あー高校生の頃に返りてー!
という事で9点くらいあげていい映画でした。
もうシンプルにこんな映画が観たいのです。

「ブ・・・ブラジャー貸して!」
は日本映画史に残る名場面でした。


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