メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

僕に、会いたかった

2019年05月12日 | 映画
僕に、会いたかった
を観ました。


池田徹(TAKAHIRO)は、島で一二を争う凄腕の漁師だったが、12年前に漁をしている最中に嵐と遭遇して、目覚めた時には全ての記憶を失っていた。
事故後、徹は一切漁に出ることなく、失った記憶に怯えながら日々を生きていた。過去を振り返ることも、未来へ動き出すこともできないまま葛藤していたのだ。そんな息子の姿を見て、母親の信子(松坂慶子)も苦しい思いを抱えている。
一方、島のフェリー乗り場には木村めぐみ(山口まゆ)、福間雄一(板垣瑞生)、横山愛美(柴田杏花)、の高1の留学生が到着する。県立隠岐島前(どうぜん)高校では「島留学」と称し、都会から越境入学で生徒を受け入れているのだ。
「島留学」では、単身やってくる生徒に島で親代わりになってくれる世話役を島内から募集して、生徒ごとに「島親」としてあてがい、島で生徒たちが快活に生活できるようサポートしている。 池田家もこの取り組みに賛同し、雄一の「島親」になった。徹は漁協の休みに釣りに出かけ、距離を縮めていく。高校では生粋の島生まれの生徒と島留学できた都会育ちの生徒が悩みや葛藤をもちながらも、それぞれ将来への夢や希望に向かい、絆を深めていく。
そんな高校生たちとは対照的に、徹は依然、未来への一歩を踏み出せずにいた。船着き場に佇む徹を見つけた信子は心配そうに声をかけるが、徹は「大事なことを忘れてしまっている。いや、その大事なことすら何か分からない……」と苦しい胸の内を吐き出す。
ある日、信子は徹の記憶を取り戻そうと、ある計画を実行する。果たして徹の失った時間は蘇るのか、また、止まった時間は再び動き出していくのか?


錦織良成監督・脚本です。

今までなかなかピンとこないEXILE HIROプロヂュースなLDH系作品です。
LDHは本格気取りな作品を撮るのが得意な印象ですが、今作もそんな感じでしょうか。

記憶喪失の主人公が普通に島で漁師として暮らしていて、そこの島に留学してくる子どもたちや元々島に居る人々を描いた物語です。
基本的には静かに暮らしを描くタイプの映画です。

非常に美しいスケール感の大きい自然の映像が多くて見応えがありました。
ロケーションは非常に素晴らしかったと思います。
そんな自然豊かな環境で淡々と暖かく、少しずつ少しずつ変化する子どもたち。

物語は当然の流れが来るかと思いきや意外とそこは予想外の展開でした。
ちょっとネタバレかも知れませんが、記憶が戻って衝撃の事実が明らかになるわけでもなく。
そもそも記憶が戻ることにフォーカスしているわけでもなく、記憶を失った男に周りが優しくするって感じです。
当然主人公の記憶喪失の男も周りに優しく、頼りがいのある兄貴肌で。
いい人しか出てこない優しい映画でした。

クライマックスはちょっとしつこいくらいに泣かそう演出で厳しかったですね。
セリフ少なめで上質な雰囲気を出そうとしているが、
爆音感動風BGMで無理くり感動シーンにしているパターンでした。
ちょっと萎える手法でした。

主演はTAKAHIROです。
色黒で無精髭でルックスはハンサムになったパパイヤ鈴木みたいでした。
たたずまいからがに股具合から良い雰囲気でした。
アイドルが俳優やってるという片手間感は無く、ちゃんと役者でした。
元々芸能に関する才能はかなりポテンシャルがありそうな気がします。
ちゃんとスターになれる可能性もありそうです。

松坂慶子は安定のお母さんっぷりです。
優しい海のようなお母さんでした。
最近はコミカルな印象も強いですが、今作は完全真面目でした。

山口まゆは透明感抜群の美少女で元々注目している女優さんです。
今作はそんな彼女の良さはふんだんに出ていて良いキャスティングだったと思います。

今までもちらほら見たことはありましたが、柴田杏花って子がかなり良い女優オーラがあって良かったです。
今後のブレイクの予感は結構ありましたね。

LDHの作品はほぼ期待通りの作品で有ることが多いですね。
過去の成功例のいいとこ取りしようとするスタイルや、大きな野望に忠実な感じで。
大きくアタルことも無ければ大きくコケることも無い印象です。

とにかく風景が綺麗でした。


そんなわけで5点。
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