メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

2020年10月17日 | 映画
クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
を観ました。


自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国「ラクガキングダム」しかし、今やエネルギー不足により滅びようとしていた…。
王国軍は、無理やりラクガキをさせるため地上・春日部への進撃を開始!
一方、描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…まさかの“ちょ〜お気楽5歳児”野原しんのすけ!!
しんのすけと、描き出したラクガキたち “ほぼ四人の勇者”は春日部奪還を目指す!
そんな最中、ラクガキは水に濡れると溶けてしまうという弱点が発覚!
さらに上空には今にも降り出しそうな雨雲が…果たして、ラクガキたちとの出会いと冒険の先に待つのは、笑いか!? 涙か―!?


京極尚彦監督です。
クレヨンしんちゃんの長編は初めての監督ですね。

クレヨンしんちゃん映画は監督変えながらも世界観変えないのは凄いですね。
それでいて若干のマイナーチェンジとそれなりに個性があるのも凄いです。
シュールさもある強めのギャグ作品でこういうシリーズ化してるのは見事ですね。

長年劇場で見続けているクレヨンしんちゃん映画ですが今回はスルーしようかとも思いましたが時間の都合があったので結局見てしまいました。
そしたらなかなかおもしろくてスケール感もあって。
過去の作品と比べてもなかなか壮大な物語で見事な起承転結でした。
やっぱりクレヨンしんちゃん映画は劇場鑑賞するものだなと改めて思いました。

今作は落書きエネルギーで維持してる国が上空にあるというぶっ飛んだ設定ですが。
子供時代は誰でもやるのに何故か子供時代しかやらない落書きに目をつけたのは素晴らしいと思いました。
大人になるにつれて知らぬ間に無くしてしまったものを究極マイペース子供のしんちゃんを通じて思い出させるという、
アンチテーゼ的なメッセージが暗に含まれていますね。
固定概念にとらわれずにもっと自由に行動して良いんだというメッセージですね。

ミラクルクレヨンという特別なクレヨンで書くとそれが実物化するという。
それで生み出された3人としんちゃんで4人の勇者ってことですが。
そこに水に濡れると消えるというわかりやすいフリが序盤に提示されます。
なので勇者たちとの絆やエピソードが増える度にその存在の終わりが気になって切なかったです。
そしてそんなフリに対する見事な解があって泣きそうなくらい感動してしまいました。
3人それぞれがらしい終わり方をして、それらが物語にめちゃくちゃ重要な役割を果たしていました。

そして日本アニメーション映画らしいスピード感とスケール感溢れるクライマックスで。
いつものクレヨンしんちゃんより映画らしい仕上がりになっていたと思います。

ゲスト声優の山田裕貴はなかなかナチュラルで良かったです。
自分が好まない役者の顔が浮かぶ邪魔さはなかったです。

もうひとりはりんごちゃんが3役くらいやってました。
まあ芸人枠は実在のキャラを彷彿とさせるキャラで出てくるので親しみやすいです。

ほぼすべてのクレヨンしんちゃん映画を見てきていますが中でも記憶に残りそうな一本かも知れません。


そんなわけで6点。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ある画家の数奇な運命 | トップ | アダムス・ファミリー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。