今日の出来事はひょっとしたら僕を変えたのかもしれない。
旅の大きな意味だったのかもしれない。
今後の僕の人生を支えるのかもしれない。
コルドバからのんびりマドリッドに戻ってくる。
この旅最大の冒険、リスボンへの夜行電車のチケットを買おうとマドリッドのチケットカウンターで待つ。
すると一人の日本の若者バックパッカーが声をかけてくる。
「日本の方ですか?セゴビア行きたいんですけどカウンターってここでいいんですかね?」
とそんな感じで。
そしてそこから少しずつ会話が転がりだし、今までの旅の軌跡などを話し込む。
とても人当たりのよい関西人の学生さん。
僕の事も学生と思ったようだが、実はアラフォーなのです。
何かポジティブな彼は「夜まで時間あるなら一緒にセゴビア行きませんか?コレが旅の醍醐味ですよ!行きましょう!!」と誘ってくるので、僕もすぐに「じゃあ、行こう!」となる。
なんだか面白いことになってきた!
しかしこの直後に絶望が・・・なんと一日一本しか無いリスボン行きの電車は満席でチケットが買えず。
どうやっても次の宿に辿り着けなくなり、遂に最も恐れていた宿無しになったのである。
脇で若者がとてもポジティブな発想で僕にアドバイスをくれる。
「行けないものはしょうが無いから明日行けばいいじゃないですか!!宿なんてなんとでもなりますよ!!」
と彼はここまで全て行き当たりばったりで飛び込みで宿を取ってきたと教えてくれる。
「マドリッドなら宿なんていくらでもあるから絶対に大丈夫です!!」と。
その言葉に背中を押され旅程を大きく変更して、今日は急遽マドリッドで足止めに。
そして宿のキャンセルや今日の宿探しの為に二人でWi-Fiスポットを探しながら、バーガーキングで昼食。
困難は確かに困難なのだが、その若者との会話を僕は非常に楽しんだ。
超ネガティブな僕と、超ポジティブな彼で、キャラが間逆だが、僕の話し上手と関西人のおしゃべりとリアクションの良さでとにかくめちゃめちゃ話し込む。
ナチュラルに僕のボケにいいツッコミ的リアクションをくれるのでどんどん親密になる。
そしてマドリッドからわずか30分で着いたセゴビアは無茶苦茶絶景な田舎町。
「むっちゃ凄い!むっちゃ凄い!」などと関西人のリアクションのでかさが恥ずかしいと一々指摘する僕。
しかしガサツな関西人の若者が何かあいらしくてとても楽しい旅となる。
バス乗り場で待っていると美人のロシア人女性とその子供、その友人というグループが片言の日本語で質問してくる。
小さな女の子も日本語で挨拶してきて無茶苦茶可愛かった。
そしてバスに揺られ辿り着いた場所は更に素敵な場所。
そこからアルカサルまで続く街並み、城壁、カテドラルなど、どれも素晴らしい雰囲気を持っていた。
観光してる最中も一々僕は若者をチクチクといじって笑けて仕方なかった。
そしてようやく見つけたWi-Fiが入る喫茶店でココアをおごってあげる。
宿のキャンセルは出来なそうだが今晩の宿は確保できた。
それは数日前にチェックアウトしたばかりの快適だったホステル。
場所もわかるし問題なし。
そしてブラブラとバス停まで帰る。
バス停で時刻表を見ると当分なく帰りの電車までの時間がギリギリだった。
最悪タクシーに乗ろうと言ってると、行きも出会ったロシア人女性たちが。
電車のチケットを見せてもらうと同じ電車。
タクシーをあいのりしましょうという展開になり、5人でタクシーをあいのり。
そのタクシーないで女性たちとコミュニケーションを取る。
日本語をほんの少し話せる女性は旦那さんが有名なサーカスのパフォーマーらしく、東京と大阪に住んだ経験があるそうだ。
その他アメリカなどにも住んでいたとの事。
微妙な英語力で彼女たちと絡む。
狭いタクシーの中で20分ほど、今日出会ったばかりの5人が時間の限り話をした。
女の子は無茶苦茶可愛くておりこうだった。
僕はなんだか幸せでたまらなかった。
日本でくすぶり続け、過ごしてきた鬱屈した日々も、こんな時間で全て消し飛ぶような初めてのような感覚を抱いていた。
無事にセゴビア駅に到着して5人で記念撮影をしてお別れした。
マドリッドに着いてからは若者の夜行電車までバルで飲むことに。
ビールを飲みながら軽いツマミで話し込む。
彼はバルセロナで人生初のサッカー観戦をしたそうだ、因みにそれがCLのバルサーミラノという贅沢過ぎるデビュー戦。
結構僕の豊富な知識に関心を示してくれてちょっと崇めてくれる感じで盛り上がる。
非常に好奇心が旺盛だったので人生の先輩として、
社会に出てからの話、僕が出会ってきた人たちの話、サッカーの話、映画の話などをするとメモなどを取りながら夢中で聞いてくれた。
そして彼の夜行電車のホームへ向かう階段でお別れ。
握手してくださいと言って来るので固く握手して「ホント今日は無茶苦茶楽しかったです!」などと涙目で言ってくる。
正直ふたりとも感極まって泣きそうになっていた素敵なお別れだった。
Facebookでやり取りし始めたので日本に帰ったら再会を誓い合った。
とそんな事をしてたら自分の宿のチェックイン時間ギリギリでまたもやトラブルになりそうだった。
しかし結局彼の言うとおりなんとでもなって、快適なシャワーを浴びて快適なベッドの上でネットをした。
こんな異国の地で
「日本の方ですか?」「一緒にセゴビア行きませんか?」
と言ってきた彼の姿は一生忘れたくない。
彼の勇気に感謝の気持ちを抱かずには居られない。
遠く異国の地で宿無しになったって大した事じゃない。
ネガティブ過ぎる僕もようやくトラブルを楽しめるような心が芽生えてきた。
毎日が濃密な冒険である。
純粋にもう肉体的、精神的に疲労感は半端無いが人生に冒険は絶対に必要なのだと確信を抱いている。
旅の大きな意味だったのかもしれない。
今後の僕の人生を支えるのかもしれない。
コルドバからのんびりマドリッドに戻ってくる。
この旅最大の冒険、リスボンへの夜行電車のチケットを買おうとマドリッドのチケットカウンターで待つ。
すると一人の日本の若者バックパッカーが声をかけてくる。
「日本の方ですか?セゴビア行きたいんですけどカウンターってここでいいんですかね?」
とそんな感じで。
そしてそこから少しずつ会話が転がりだし、今までの旅の軌跡などを話し込む。
とても人当たりのよい関西人の学生さん。
僕の事も学生と思ったようだが、実はアラフォーなのです。
何かポジティブな彼は「夜まで時間あるなら一緒にセゴビア行きませんか?コレが旅の醍醐味ですよ!行きましょう!!」と誘ってくるので、僕もすぐに「じゃあ、行こう!」となる。
なんだか面白いことになってきた!
しかしこの直後に絶望が・・・なんと一日一本しか無いリスボン行きの電車は満席でチケットが買えず。
どうやっても次の宿に辿り着けなくなり、遂に最も恐れていた宿無しになったのである。
脇で若者がとてもポジティブな発想で僕にアドバイスをくれる。
「行けないものはしょうが無いから明日行けばいいじゃないですか!!宿なんてなんとでもなりますよ!!」
と彼はここまで全て行き当たりばったりで飛び込みで宿を取ってきたと教えてくれる。
「マドリッドなら宿なんていくらでもあるから絶対に大丈夫です!!」と。
その言葉に背中を押され旅程を大きく変更して、今日は急遽マドリッドで足止めに。
そして宿のキャンセルや今日の宿探しの為に二人でWi-Fiスポットを探しながら、バーガーキングで昼食。
困難は確かに困難なのだが、その若者との会話を僕は非常に楽しんだ。
超ネガティブな僕と、超ポジティブな彼で、キャラが間逆だが、僕の話し上手と関西人のおしゃべりとリアクションの良さでとにかくめちゃめちゃ話し込む。
ナチュラルに僕のボケにいいツッコミ的リアクションをくれるのでどんどん親密になる。
そしてマドリッドからわずか30分で着いたセゴビアは無茶苦茶絶景な田舎町。
「むっちゃ凄い!むっちゃ凄い!」などと関西人のリアクションのでかさが恥ずかしいと一々指摘する僕。
しかしガサツな関西人の若者が何かあいらしくてとても楽しい旅となる。
バス乗り場で待っていると美人のロシア人女性とその子供、その友人というグループが片言の日本語で質問してくる。
小さな女の子も日本語で挨拶してきて無茶苦茶可愛かった。
そしてバスに揺られ辿り着いた場所は更に素敵な場所。
そこからアルカサルまで続く街並み、城壁、カテドラルなど、どれも素晴らしい雰囲気を持っていた。
観光してる最中も一々僕は若者をチクチクといじって笑けて仕方なかった。
そしてようやく見つけたWi-Fiが入る喫茶店でココアをおごってあげる。
宿のキャンセルは出来なそうだが今晩の宿は確保できた。
それは数日前にチェックアウトしたばかりの快適だったホステル。
場所もわかるし問題なし。
そしてブラブラとバス停まで帰る。
バス停で時刻表を見ると当分なく帰りの電車までの時間がギリギリだった。
最悪タクシーに乗ろうと言ってると、行きも出会ったロシア人女性たちが。
電車のチケットを見せてもらうと同じ電車。
タクシーをあいのりしましょうという展開になり、5人でタクシーをあいのり。
そのタクシーないで女性たちとコミュニケーションを取る。
日本語をほんの少し話せる女性は旦那さんが有名なサーカスのパフォーマーらしく、東京と大阪に住んだ経験があるそうだ。
その他アメリカなどにも住んでいたとの事。
微妙な英語力で彼女たちと絡む。
狭いタクシーの中で20分ほど、今日出会ったばかりの5人が時間の限り話をした。
女の子は無茶苦茶可愛くておりこうだった。
僕はなんだか幸せでたまらなかった。
日本でくすぶり続け、過ごしてきた鬱屈した日々も、こんな時間で全て消し飛ぶような初めてのような感覚を抱いていた。
無事にセゴビア駅に到着して5人で記念撮影をしてお別れした。
マドリッドに着いてからは若者の夜行電車までバルで飲むことに。
ビールを飲みながら軽いツマミで話し込む。
彼はバルセロナで人生初のサッカー観戦をしたそうだ、因みにそれがCLのバルサーミラノという贅沢過ぎるデビュー戦。
結構僕の豊富な知識に関心を示してくれてちょっと崇めてくれる感じで盛り上がる。
非常に好奇心が旺盛だったので人生の先輩として、
社会に出てからの話、僕が出会ってきた人たちの話、サッカーの話、映画の話などをするとメモなどを取りながら夢中で聞いてくれた。
そして彼の夜行電車のホームへ向かう階段でお別れ。
握手してくださいと言って来るので固く握手して「ホント今日は無茶苦茶楽しかったです!」などと涙目で言ってくる。
正直ふたりとも感極まって泣きそうになっていた素敵なお別れだった。
Facebookでやり取りし始めたので日本に帰ったら再会を誓い合った。
とそんな事をしてたら自分の宿のチェックイン時間ギリギリでまたもやトラブルになりそうだった。
しかし結局彼の言うとおりなんとでもなって、快適なシャワーを浴びて快適なベッドの上でネットをした。
こんな異国の地で
「日本の方ですか?」「一緒にセゴビア行きませんか?」
と言ってきた彼の姿は一生忘れたくない。
彼の勇気に感謝の気持ちを抱かずには居られない。
遠く異国の地で宿無しになったって大した事じゃない。
ネガティブ過ぎる僕もようやくトラブルを楽しめるような心が芽生えてきた。
毎日が濃密な冒険である。
純粋にもう肉体的、精神的に疲労感は半端無いが人生に冒険は絶対に必要なのだと確信を抱いている。