メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2020秋

2020年12月19日 | テレビ
相変わらずクールの区切れ目がわかりにくいですが。
夏ドラマが結構調整していた印象なので大分整った気がします。
全ドラマのスケジュールを管理するのがしんどいので個人的には足並み揃っててくれると助かります。


・監察医 朝顔2(フジテレビ)
上野樹里演じる女性監察医の朝顔と警察の父と夫が事件や東日本大震災で亡くなった母を捜索するホームドラマ。
ファーストシーズンがかなりハイセンスで好評で自分も高評価でした。
セカンドシーズンもほぼ似たような内容と展開で。
毎週見ているとそれなりに進んでいるようで意外と同じようなところをぐるぐると足踏みしているようで。
最大の見どころはナチュラルでリアリティな家族の日常シーンだと思いますがそれは今作も健在でした。
上野樹里、時任三郎、柄本明、風間俊介等の実力派が自由な感じで演技してるのは見心地が良いですね。
子役の子も素晴らしかったです。
事件は結構衝撃的になったりしてましたが前作からの上澄みはちょっと感じられなかったので見慣れたマンネリ感がちょっとありました。
7点。


・共演NG(テレビ東京)
かつて恋人同士で世間を騒がせて破局をした大物俳優同士が25年間の共演NGを経て禁断の共演をする物語。
秋元康企画で大根仁監督でいかにも話題になりそうな仕掛け。
期待通りかはわからないですがそれなりに話題作だったと思います。
実際に中井貴一と鈴木京香がダブル主演ってなかなかのキャスティングですね。
テレ東の力が増してるのを強く感じさせるドラマでした。
大好きな若月佑美や演技を評価してる小野花梨がいい仕事してたのも嬉しかったですね。
業界の裏を描くというドラマ内の仮想現実がリアリティあってとてもおもしろかったです。
7点。


・姉ちゃんの恋人(フジテレビ)
両親を亡くし女手一つで3人の弟たちを養ってきた有村架純演じる肝っ玉お姉ちゃんと過去に傷を持つ林遣都演じる男のラブストーリー。
有村架純や小池栄子をはじめナチュラルな演出が印象的でとてもいい雰囲気。
ちょっと暗い気持ちにさせられる要素もあるけど大半はハッピーで癒やしのドラマ。
毎週火曜日が楽しみになるくらい毎週癒やされて感動させられて泣いていました。
藤木直人、奈緒、高橋海人、和久井映見、光石研など良い塩梅の絶妙なキャスティングも素晴らしかった。
8点。


・この恋あたためますか(TBS)
中村倫也演じる大手コンビニ社長とそのコンビニでバイトしてたスウィーツ好き女子の森七菜の格差ラブストーリー。
大好きな中村倫也と森七菜、仲野太賀、石橋静河という旬で実力派な4人によるトレンディなドラマ。
社長に見いだされるスウィーツ好き女子と仲間たちのスウィーツ開発。
今年ハマった梨泰院クラスにどことなく似た感じのビジネスと恋愛の二刀流な感じの見応えあるドラマ。
ちょっと滑りそうな雰囲気もある企画ですが実力派たちで見事に素敵なドラマに仕上がっていてとても好きでした。
自分だけの森七菜と思っていましたがいよいよもうトップになってしまいました。
8点。


・#リモラブ ~普通の恋は邪道~(日本テレビ)
波留演じる完璧主義の産業医が出会系アプリで相手を探すコロナ禍でのラブストーリー。
今年ならではのコロナ対策に過敏な主人公とその周りの脳天気な人間たちのラブコメ。
ちょっと退屈に感じることもありますが女性ウケしそうなほのぼのテイストなドラマ。
松下洸平、間宮祥太朗、川栄李奈、江口のりこなどキャスティングも魅力的。
4点。


・メンズ校(テレビ東京)
閉ざされた島の全寮制の男子校の生徒たちが自由を渇望して色々トライ&エラーを繰り返すお話。
なにわ男子というジャニーズグループらしいけど知らない人が多いです。
正直アイドルドラマでプロじゃないクオリティはきついですが。
個人的にこの主人公たちに近い超厳しい男女別学の高校で虐げられていたので気持ちはよくわかりました。
そしてこういう友情やハイテンションの青春も嫌いじゃないです。
4点。


・だから私はメイクする(テレビ東京)
タイトル通りメイクを通して女性の成長や変化を描く一話完結のドラマ。
メイクをしない我々男にはさっぱりわからないのですが女性が前向きになる素敵なドラマでした。
メイクという行為が持つ深みを見事に表現していたと思います。
4点。


・ルパンの娘 シーズン2(フジテレビ)
泥棒を生業とするLの一族と悪人や警察との対決を描いたコメディドラマ。
深田恭子主演でなかなかおもしろかったファーストシーズンを受けての続編。
そのまま結婚後を描いていて前作と同様のちょっとぶっ飛んだコメディテイストです。
今作からは大物追加キャストで橋本環奈が警察役で加わってました。
他にも深田恭子と瀬戸康史の娘が結構話しのネタになるエピソードが柱でした。
鬼滅の刃をパロディしたりと時勢も反映していて見心地は良かったです。
ただ前作の人気に依存した感は強く上澄みの無いマンネリは感じました。
5点。


・タリオ 復讐代行の2人(NHK)
浜辺美波演じる元弁護士の女と岡田将生演じる元詐欺師の男が組んで復讐代行をするドラマ。
大好きな浜辺美波が一番好きなタイプのキャラを演じていて最高でした。
一話完結タイプですが毎度内容が深くて濃くて倫理的ジレンマもあって実際の尺より長く感じる充実度でした。
それでいてコメディ要素もありとても見応えありました。
浜辺美波はNHKのハイクオリティのドラマに非常にマッチすると思うので今後も楽しみです。
8点。


・恋する母たち(TBS)
タイトル通りに既婚者の母親たちの恋愛、不倫ドラマです。
木村佳乃、吉田羊、仲里依紗、小泉孝太郎、磯村勇斗、矢作兼、阿部サダヲなどかなり豪華なキャスティングでした。
個人的にはあまり好みの物語では無かったですが王道ドラマって感じでした。
地元の箱根とかが舞台になっていたのでちょっとうれしかったですが。
おぎやはぎファンとしては矢作さんの役者業が久々に見れて良かったです。
5点。


・24 JAPAN(テレビ朝日)
一昔前のアメリカのヒットドラマの日本リメイクです。
開始前には話題になりましたが始まると意外と話題になってない気がしますが。
唐沢寿明がジャック・バウアー役ってのも話題でしたね。
映画は沢山見るのにアメリカドラマはほとんど見ないのですが24は見ました。
それ以降は沢山ヒット作が出たので追わなくなりました。
ヒットの元ネタがあるとどうしても比較してしまうので物足りなさはなかなかです。
もし元の24を見ててこっちを見ていない人がいたら、再現出来るの?日本には合わないんじゃない?って懸念するでしょう。
その懸念通りのクオリティだと思っていいでしょう。
4点。


・あのコの夢を見たんです。(テレビ東京)
山里亮太の妄想ストーリーを具現化するファンタジーです。
一話目から順に中条あやみ、芳根京子、森七菜、飯豊まりえ、大原櫻子、山本舞香、大友花恋、白石聖、鞘師里保、池田エライザ、橋本愛。
毎話非常に豪華で自分も相当好みで大好きと言っている女優さんばかりで、山里さんと趣味が近い気がしました。
そもそも蒼井優も大好きなので。
一話完結で毎度全く違ったヒロインで十人十色な物語で、どれも好きでした。
ラジオはずっと聴いてきましたが正直山里亮太の能力はそこまで評価してないので懸念してましたが。
そんな自分が見ても驚いて評価がガラッと変わるくらい凄い高いクオリティで面白いドラマでした。
このクオリティで特別編含め12話やった時点で凄いと思いますし、秀逸なコンテンツとして半永久的にやれるし素晴らしいと思います。
8点。


・35歳の少女(日本テレビ)
絵に書いたような幸せ家族だった10歳の時に事故に遭い25年間眠り続け10歳の中身のまま35歳で目覚めた女性の物語。
なかなかインパクトある設定で主演の柴咲コウの能力がふんだんに発揮されるドラマでした。
なかなか過酷な家庭崩壊系のホームドラマで暗くてしんどい部分が大きいですがそこまでダークでも無いくらいで。
鈴木保奈美、橋本愛、坂口健太郎、田中哲司、竜星涼などキャスティングも豪華な実力派で見応えあった。
世間の大きな話題に鳴るくらいもう少し上質でインパクト強いドラマにできた気もしなくは無いですが。
6点。


・先生を消す方程式。(テレビ朝日)
田中圭演じる新任教師をゲーム感覚で破滅させようとする生徒たちとそれを上回る反撃をする先生の過激なドラマ。
今クールでも圧倒的にインパクトあってどう評価していいか、どう解釈していいかが難しいです。
超過激な学園モノと思いきやあっという間にシンプルな殺し合いになって更にはもうゾンビモノになっていました。
こんな展開するドラマすごいですね。
ぶっ飛んだ常識にとらわれない新しいドラマをやろうという気概は伝わりました。
副担任の山田裕貴や生徒役の子たちも大クセでインパクト大でした。
7点。


・さくらの親子丼(フジテレビ)
問題を抱え行き場の無い子どもたちを預かるシェルターを舞台にしたホームドラマ。
初めて見ましたが第三シーズンみたいで。
全くそういう続き物だと知らずに見てましたが違和感は無く入れました。
社会派でちょっと昔懐かしい雰囲気のドラマでこんなのがあってもいいでしょうね。
真矢みきさんが意外と女性らしい役どころで新鮮でした。
新川優愛とか山崎静代とかキャスティングの塩梅もいい感じで結構リラックスして見れました。
5点。


・危険なビーナス(TBS)
東野圭吾原作の日曜劇場。
とある失踪事件をきっかけに巨額の遺産を大人数の一族やそれにまつわる人々で奪い合うサスペンス。
流石の大きな企画ドラマだけあってかなり上質で面白かったです。
半沢直樹の後釜として十分役割を果たしたでしょう。
主演の妻夫木聡、吉高由里子を筆頭にディーン・フジオカ、中村アン、染谷将太、戸田恵子、R-指定、福田麻貴、坂井真紀、小日向文世、斉藤由貴等超豪華キャストでした。
そして自分の大好きな堀田真由も良い役で出ていて嬉しかったですね、それだけで見る価値ありました。
最終回は見事などんでん返しで綺麗な結末で素晴らしかったです。
8点。


・極主夫道(日本テレビ)
玉木宏演じる専業主婦になった元極道の男が巻き起こすトラブルを描くコテコテのコメディ。
大好きな川口春奈目当てで見てましたが相変わらず可愛かったですね。
ドラマはアンジャッシュ的な典型的な勘違いコントな展開ばかりで。
もう見てる人だれもが想像つく展開しかしないしコメディもベタベタで。
超コメディなのに全然笑えないタイプなので最初はかなりしんどいと思って見てましたが。
見続けている間に不思議と癖になるナンセンスコメディなドラマで悪くなかったかもです。
5点。


・猫(テレビ東京)
DISH//の曲を原案にした余命宣告を受けた女性とその日暮らしのフリーターのラブストーリー。
小西桜子と前田旺志郎がとてもいい感じのカップルを演じていましたね。
ミニシアター系映画みたいなしっとりとしたテイストで切なくて悲しくて。
ロケーションもいい感じだったし曲も良くて好みでした。
6点。


・閻魔堂沙羅の推理奇譚(NHK)
“あの世の裁判官”である沙羅(中条あやみ)が、生き返りを願う亡者に自分の死の真相を突き止めさせるミステリー。
一話完結で毎度どんでん返し的な見事な推理モノで見応えありました。
毎話の主人公が賀喜遥香や黒島結菜など好みの女優さんがやってて嬉しかったです。
とかく賀喜遥香は初めてお芝居の仕事を見たけどかなりいい感じで売れっ子女優になるかもでした。


今クールは強烈なドラマはさほど無かったですが平均点高めな印象でした。
先生を消す方程式はなかなかのインパクトでしたが一話目のインパクトがマックスでした。
危険なビーナスは妥当に楽しめました。
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