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ランボー ラスト・ブラッド

2020年06月27日 | 映画
ランボー ラスト・ブラッド
を観ました。


かつてアメリカ陸軍特殊部隊、通称グリーンベレーの兵士として、ベトナム戦争を生き抜いたジョン・ランボー。
帰還してからはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされながらも、伝説の戦闘マシンとして、世界各地で戦いに身を投じてきた。
そんなランボーも今ではアメリカに帰国し、故郷アリゾナの牧場を営みながら、古くからの友人のマリアとその孫娘のガブリエラと、“家族”として平穏に暮らしていた。
ところが、自分を捨てた実の父親がメキシコにいると知ったガブリエラが、ランボーの反対も聞かず一人で危険な地に踏み込み、人身売買カルテルに拉致されてしまう。
怒りに燃えるランボーは、最愛の“娘”を救出し、一味への復讐を果たすため、元グリーンベレーのスキルを総動員し、戦闘準備を始める──。


エイドリアン・グランバーグ監督です。

言わずもがな、稀代のアクションスター、シルベスター・スタローンの大ヒットシリーズの時を経た続編です。
主演と脚本とストーリーを兼任しています。

まあ、今更ランボー?オワコンでしょう、って思う人は正直多いとも思いますが。
ちゃんとアップデートしていてめちゃくちゃ面白かったです。

プロローグはアップで画面を激しく揺らすようなあまり好みでは無いですが。
劇場で観るには臨場感と迫力はなかなかで良い掴みでした。

今までと違って戦争映画ではなく隠居後のランボーに巻き起こるトラブルを描いています。
ここからどうやってランボー的なバトルになるのか?って思うほどでしたが。
見事な展開で舞台に不釣り合いなほどの戦闘へと発展していきます。

ランボーシリーズと言えば邦題に「怒り」が入るほどいつも怒っていましたが。
今回もめちゃくちゃ怒っていましたねー。
怒りで劇場が震えるくらい没入してしまう凄まじい怒りでした。

怒りに見合うだけの序盤の展開。
その怒りへの振りがなかなか壮絶なので、凄まじい怒りの復讐劇へとなっていきますが。
もう終盤は痛快過ぎて笑いが止まりませんでした。

ランボーは戦士では無くただただ殺し屋になっていきます。
ただの復讐ではなく殺し方も凄まじいです。
おかげで復讐の応酬です。

めちゃくちゃ凄腕の迷いなく人を殺そうとしている元凄腕戦士による超過激なホームアローンですね。
仕掛けを作っているだけの工作シーンも、その手のシーンにしてはなかなか尺を取りますが。
もうその作っている仕掛けの露骨なまでの殺傷能力の高さに笑ってしまいます。
いやぁ、そんなに尖らせたら、そんなに火薬を使ったら、銃何個持ってんねん、絶対に死ぬやん、と笑ってしまいます。

そして壮絶にあっという間に始まる凄まじい戦闘。
ジョン・ウィックやイコライザー後の映画だけあってもう現代的な殺し映画です。
凄まじい殺しっぷりです。
ショットガンで頭ふっとばされた人にすらとどめのもう一発。
トゲトゲに串刺しになって死んでる敵にも数秒間の機関銃でのトドメ。
みたいな残虐殺しシーンの連続です。

僕が苦手なこの手の映画の定番の最後はボスと白熱のバトル、、、とかも無い素晴らしいテンポでのバトルです。
冗長なシーンは無く非常に素晴らしいテンポで見れます。
殺しの例えみたいな表現を例えじゃなくて実行してしまう痛快さでした。

こんなホームアローンは嫌だ!
というフリップ芸やるならこの映画をそのまま文字にしたら良いと思います。

基本的には自分があまり好まない、わかり易すぎる振りです。
やるなよ、やるなよ、絶対にやるなよ!
の忠告を聞かなかった娘がトラブルに巻き込まれてしまうという。
馬鹿が馬鹿をして展開していく物語ですね。
ただこの子に関しては罪と罰のバランスが悪すぎてあまりに可愛そうですが。

なんでこんなにスキを与えるのか?あの箇所の回収はないのか?ほったらかしの人物多い!普通学習するでしょ!
等々、映画的な緻密さを求めるとツッコミどころはそこそこありますが。
まあそれを超越する痛快アクションでした。

エンドロールに過去のシリーズ作品のダイジェストが見れてオジサン世代にはたまらないですね。

主演のシルベスター・スタローンは前作でも、老いたなという印象は強かったですが。
今作はもうマッチョおじいちゃんって感じですね。
ちゃんと渋さはあってカウボーイ風のスタイルも似合っていました。
ヒスパニック系の家族と同居していますがよく似合っていました。

パス・ベガがランボーを助ける謎の女性でした。
ルックスのインパクトはありますが人物像の描き方はなかなかぞんざいで、ちょっと中途半端に薄い存在感でした。

セルヒオ・ペリス=メンチェータが悪役でしたがこの人は結構好きな役者です。
ラテン感あるし悪役のオーラもしっかり出ていました。

アドリアナ・バラーサがランボーの家族役でした。
この人はいい映画でちょいちょい見かけますが、いい女優ですね。

イヴェット・モンレアルがランボーの娘的な存在で。
トラブルメーカーな役割でした。
アメリカ出身なのにラテン系なルックスだけあってスペイン語もペラペラでした。
ルックスも可愛くて良かったですね。

オスカル・ハエナダが悪役の一人でした。
プッツンなキャラでしたが見た目のインパクトがあって良かったです。

期待値を上回る痛快ランボーでした。


そんなわけで8点。
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