メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

アンストッパブル

2011年01月10日 | 映画
アンストッパブル を観た。

結構前から予告やってて、期待していたので公開初日に鑑賞。
操車場で働く機関士達のガテン系な映画です。


(お話)
ペンシルバニア州ブリュースターのミンゴ操車場。
ベテラン機関士フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)の元に新米車掌ウィル・コルソン(クリス・パイン)がやってきて二人は同じ1206号車に乗って作業することになる。

ウィルにはコネがありリストラの波に飲まれるベテラン達に嫌われる。
フランクともギスギスした感じで仕事を始める。
ウィルは元々技術も無い上に、妻と揉めていて仕事にも集中出来ていないのでミスを連発する。
フランクは二人の娘が居てその姉と少々揉めていた。

その頃同じ州内のフラー操車場では会社に不満を持って怠惰な仕事をしていたデューイ(イーサン・サプリー)が貨物車を徐行させながらエアブレーキが外れている事を知りながら手動ブレーキをかけたからと運転席を離れ切替器を操作に降りてしまう。
その後運転席に戻ろうとするが貨物車が加速を始めてしまい戻れない。

事件を知ったコニー・フーバー(ロザリオ・ドーソン)は直ちに対策を始める。
貨物車には可燃性の高い有毒物質が大量に積まれていた。

暴走を始めた貨物車の先には社会科見学の小学生達が乗った列車があった。
コニー・フーバーの指示で何とか小学生達の列車との衝突は回避、その先に居たフランク達にも避難の指示が出される。


(評価)
ハリウッド的映画として非常に完成度が高かったと思います。
相当素晴らしかったと思います。

時間もコンパクト、無駄がない、ガテン系の男達のクールな台詞のやり取りとその技術による活躍。
脇役たちもいい感じで活躍。

徐々にパニックになっていく世間、テレビに映る自分の父を観て驚き、感動し、応援する娘たちや妻達。

思わずガッツポーズしたくなるような展開でした。

わかり易い感動もあるしみんなの心を一つにするいいお話でした。

デンゼル・ワシントンの演技が相変わらず素晴らしかったです。
賢くてクールな言動がたまらなく良かったです。

クリス・パインも妥当にハマったキャスティングでした。
かなり痛そうな足の怪我をしてました。
最初は事件は自分に無関係というスタイルだが、妻の居る街も巻き込まれるかもしれないとフランクと共に列車に乗る。
その事件の最中にフランクとの絆が生まれフランクを尊敬し成長していく様も良かったです。

ラストシーンはハリウッド特有のワッショイ状態でしたがこの映画に関してはそれが良かったです。


そんなわけで9点です。


完成度が高いとはこういう映画の事だと僕は思います。
さすが連チャンで鉄道パニック映画を撮ったトニー・スコットだけの事はあります。

世の中にはノンフィクション映画が多いですが実話には信じられないようなお話が沢山ありますね。
そんな話を世の中に知らしめる為に映画というツールは最適です。
作り手にはその原作をチョイスするセンスが求められますね。
近年だとチェンジリング、インビクタスなんて非常に印象的でした。

ハリウッド映画は今オリジナルで勝負できない悩みを抱えていますが、ノンフィクション映画に活路を見出せばいいと思いますね。


(ネタバレ)
鉄道会社の運行部長のガルビンは人命より会社の利益を優先しようとする。
ベテラン運転士の操縦する貨物車を暴走列車の前に置いて原則させ、その隙にヘリから運転士を乗り込ませ停止させる作戦を立てるが失敗しベテラン運転士は犠牲になってしまう。

ウィルのミスで長く連結し過ぎた為に側道に避難できない。
長年の経験と優秀な判断力を持つフランクはミスを隠蔽しようとするウィルを制止して別の非何箇所まで逃げギリギリで正面衝突を回避する。
その際暴走列車の最後尾の連結部分が開いていることを瞬時に確認する。

そしてガルビンが立てた、一番犠牲を小さくする為郊外で列車を脱線させる作戦は失敗すると睨む。
止める為には後ろから連結して逆に引っ張るしかないと作戦を立て、独断で一人で暴走列車を追うといいだす。
止めるウィルだが妻の住む街に突入する可能性も高いと言いウィルも乗り込む決断をする。

列車を追いながらお互いのプライベートを話す二人。
妻との話を聞いたフランクは許してもらえるまで謝れとアドバイスする。
フランクは電話に出てくれない姉と電話に出た妹に愛していると突如伝える。
バイト中の姉妹は様子がおかしいと悟る。
そしてテレビでやっている暴走列車に父が関係しているんじゃないか?と不安を抱く。

部下の意見を聞かないガルビン。
脱線作戦は成功するしヒーロー気取りで余計なことをするなと言う、言う事を聞かないとクビにすると言われるがフランクは既にリストラ通知を受け取っているといなす。
二人を応援しサポートするコニー。

フランクの予想通り脱線作戦は失敗し、列車の先の街は大規模な避難が始まる。
暴走列車の停止はフランクとウィルの二人に委ねられた。

見事追いつき連結を試みるが衝突の衝撃で暴走列車の最後尾の穀物の貨物が飛び散り連結もピンが下りずあと一歩。
ウィルが手作業でピンを下ろすがその際に大怪我して列車から落ちそうになる。
中継を見ていたケンカ中の妻は気が気でない。

そしてブレーキをかけ始めるフランク、徐々に速度は落ちるが列車が高速で突入したら確実に脱線してしまう大曲を間近にして再び加速を始めてしまう。
ウィルの案で各貨物車のハンドブレーキを手動でかけて進むフランク。

フランクの合図で操縦席に残っていたウィルは最後のブレーキをかけ見事大曲を曲がり切る。

そして追いついてきた仲間の車に飛び乗り再度運転席に乗り込んだウィルが列車を止める。
テレビは二人の活躍を賛美する。

フランクもウィルも家族と仲直りする。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。