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神様はバリにいる

2015年01月20日 | 映画
神様はバリにいる を観た。

インドネシア、バリ島。
婚活ビジネスに失敗し借金を背負った照川祥子(尾野真千子)は、人生を捨てるためにこの島へとやってきた。
そこで謎めいた日本人のリュウ(玉木宏)に声をかけられ、導かれるままアニキと呼ばれる男(堤真一)と出会う。
パンチパーマ、眉なし、太いゴールドネックレス、アニキと書かれたTシャツ――、センスも品も知性もなさそうな如何わしい中年男アニキ。
大富豪のイメージとかけ離れたアニキは、不動産ビジネスで成功した大金持ちだという。
借金を返して人生をやり直したい祥子は、アニキから“お金持ちになるためのコツ”を学ぶため弟子入りすることに。
だが、「失敗したときこそ笑え」、「ダジャレは頭の回転を早くする」、「毎日お祈りしろ」という教えから、豪邸でのトイレ掃除、笑顔と挨拶の訓練、お供え物への配慮といった実践まで、お金持ちになるには程遠い修行にうんざり。
アニキとリュウに借金に至る経緯を尋ねられた祥子は、「周りのせいで会社が潰れた。自分はがんばっているのに報われない」と大富豪との格差を感じ八つ当たりをしてしまう。
だが「周りのせいにしてばっかりやから会社を潰したんちゃうの?」とアニキはすべてお見通し。
一方でリュウは、アニキに影響を受け自分を変えたという。
人生をナメていた彼は、アニキと出会ったことで日本でのエリート医師としての未来を捨て、ボランティアで子供たちの目を診る眼科医の道を選んだ。
さらに、人生に血迷うストーカーめいた杉田(ナオト・インティライミ)という男が祥子を追いかけ日本からやってくる。
杉田はアニキの自己満足的な振る舞いに反発を示すが、やがて人間力に惹かれ自分を解放していく。
祥子への指導をしながらもアニキは、バリの子供たちのために幼稚園を作ることに夢中になっていた。
あるとき、信用していた部下のアデさんがアニキを裏切る事態が起こる。
裏切られたことと幼稚園建設が暗礁に乗り上げたこととでアニキは精神的なショックを受ける。
アニキ最大のピンチに祥子たちは――。

って話。


評価はちょっと微妙が多い李闘士男監督作品です。
実在するバリの大富豪をモデルに描いた映画です。

実は僕の友人たちも絡んでいる方がモデルなので結構好奇心を抱いて観てみました。

破天荒にダイナミックに格言を言いまくるアニキとそれに影響を受ける人々の物語。
行動力や結果が伴うので普通の言葉でさえ重みを持たせられるアニキ。
コレは僕がよく言うブルーハーツ理論ってやつですね。
(簡単に言えばブルーハーツが歌うメッセージはブルーハーツが歌うから重みがあるわけで、
他の人が真似しちゃいけないのだよーって理論です)

確か小泉首相がこういう手法で話すことを意識していたと思いますが、
わかりやすく簡潔に人に伝えるのでアニキの周りには人が集まります。

展開は予想できるベタの連続です。

演出としては李闘士男ならではなコメディって感じですね。
ちょっとチープなコントって感じでコメディの質はイマイチでした。
作品にほのぼの感を与える効果はあったので必要ではあったかな。

元々それなりに知ってたような内容でしたが、
堤真一の演技は見事だったね。
彼の演技やなりきりでこういうコアな内容を、
上手に大衆映画に仕上げてたと思います。

尾野真千子は開き直ったようなコメディで結構な体当たりで素晴らしかったです。
僕の苦手とする玉木宏もこの作品では結構大丈夫でした。
ハマり役だったと思います。

それくらい作品自体にいい空気感がありましたね。

ナオト・インティライミは運動神経いいのに運動音痴役で、
コテコテのコメディポジションに徹していてなかなか良かったです。

菜々緒は一瞬のサービスショットのみなカメオ出演でした。

バリというロケーションとその魅力を存分に伝えるには良い映画でした。
バリに行きたくなっちゃいました。
あまり知らない場所でしたが、僕がちょいと行ってみたいタイのチェンマイあたりとなんとなく似てるような。

ところでこの映画のアニキの名言で一番心に残ったのは
「バリへ恩返しするんや」みたいなセリフです。
その辺は僕と完全に同じ気持ですね。

僕も物凄い困難の中、海外一人旅をしてたが帰ってきて思ったのはとにかくヨーロッパに恩返ししたいな、って気持ちでした。
ささやかでも外国人旅行者を親切にしたりと普段からやっていますが、
ゆくゆくは向こうに移住してもう少し大きな事をしようと思っています。

何処で生きるか?まずは場所って結構大事だと思っています。
故郷とはそこで出会った人なのだと僕は思っているので、
どこへ行ったっていいのだと思っています。

そんなことを思い出させてくれる映画でした。


そんなわけで7点です。


人は生まれる場所は選べないけど生きる場所は結構選べるもんなんだぜ、
という持論です。

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