メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

58、ライン川下り

2013年04月03日 | 魂の旅立ち
ライン川下り
ホテルはこの旅でも最もまともな朝食を出してくれる。
だから否応なく早起き。

この日は個人的にハードルが高いライン川下りを計画していた。
昼を食べる余裕は無いと考えていたのでガッツリ朝食を食べる。
朝はお腹が空かず、朝食が苦手なので沢山食べただけでちょっとしんどくなった。
眠気と疲労とハードルの高い旅程に気が重くてベッドで暫く横になってしまった。
今日はもう何処にも行きたくない・・・このままじっとしていたい・・・なんでそんなにしんどい思いをしなければならないのだ・・・
とネガティブが始まる。

しかし毎度のことながら心にムチを入れ出発。
徒歩3分のフランクフルト駅のチケット購入でもうパニック。
さっぱり買い方がわからないし、何とかインフォメーションの兄さんに聞いてようやくチケットを手に入れるけど、どの電車に乗ったらわからない。
前日に調べた電車の発車時間だけを信じてもう一か八かで乗り込む。
電車に乗り老夫婦に「この電車はリューデスハイムに行きますか?」と聞く。
「わからないからこの路線図を観て、あっ、リューデスハイムあるわ!」的な事を言ってくれる。
英語ができなくて外人とコミュニケーションを取るのが苦手な僕はこんな親切に深く感謝してしまう。

取り敢えずリューデスハイムに行った所で船に乗ることはできるのか?と不安ばかり。
そして辿り着いたリューデスハイムはとてもメルヘンな街並みで船の乗り場もすぐにわかった。
チケットを買ってから船の時間まで1時間ほどあったので小さな街をブラブラする。
ワインが盛んのようで日本人観光客も多いのか、日本語表記も結構あった。

そうして船の時間が近づいたので船着場へ。
めっちゃ寒くてトイレに行きたかったが周りにトイレがなくてなかなかしんどかった。

ようやく乗り込んだ船はガラガラ、客は僕ともう一人日本の学生さんの二人だけ。
少し話したが彼はすぐ次の船着場で降りた。
その後もバスのように人の乗り降りはあったが基本的に凄くガラガラだった。
つまりはローシーズンということであろう。
その区間観光メインで乗船していたのは僕だけであった。

次々とやってくる見どころ、船内アナウンスで紹介がある。
ドイツ語、英語の次は日本語で、最後に中国語。
日本語があるのはとても嬉しい。
凍りそうに寒い甲板だったが根性で一人そこで観光

船内では凍った手を暖房で解凍しながら、チケット売り場で買った日本語のガイドブックを読みながら過ごす。
ガイドブックの写真は晴れ晴れしてるが目の前の風景は凍りそうにどんよりしていた。

しかし予備知識が無かったのでハードルが高かったライン川下りもこうして無事にクリアすることが出来た。
あいにくの曇り空だったが、俺はライン川下りをするには何処でどうしたらいいか?という事を知ることが出来た。
誰の助けも借りずに一人でこうして一つ一つを覚えていくのはとても大変なところである。
しかしそれをクリアすることで得られる達成感はとても大きい。
日本で暮らしてる中でこんなに不安を抱き、安堵することはまず無かった。
これは旅に出ることの意義の一つである。

約3時間弱の船旅を終えてボッパルトで下船。
ボッパルトもまたほのぼのとして美しい街だったので暫くブラブラした。
何気なく入ったおみやげ屋に日本人の若者が働いててちょっとびっくりした。
何故こんな辺鄙な場所に日本の若者が・・・。

朝のチケット買いでえらい戸惑ったので帰りも非常に警戒する。
しかしボッパルトの駅は無人で自力で発券機で買うしかなかった。
朝のが何か特殊だっただけで帰りはスムーズに買えた。
と言うかドイツの鉄道のチケット発券機は使い方を覚えると非常に高機能で便利である。
タイムスケジュールも出してくれるし、そこからチケットを買うことも出来る。
俺はすっかりドイツ鉄道マスターとなったのである。

フランクフルトに戻ったのはすっかり夜だった。
昼も食べずにぎっちりハードな旅をしたので夜は駅のアジアンフードのファストフード店で済ませる。

徐々に残り日数が狭まる。
旅程がハードになる。
深夜遅くまで先の調査する。
知らないことを勉強して覚えなければいけない。
何度も予定を組み替える。
朝早くに行動を開始する。
その繰り返し。

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