メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

センセイ君主

2018年08月01日 | 映画
センセイ君主
を観ました。


告白7連敗中の佐丸あゆは(浜辺美波)は、恋に恋するパワフル女子高生。
ある日、クラス担任の代理でやってきた、イケメンだけど冷徹でヒネクレ者の数学教師・弘光由貴(竹内涼真)に恋をしてしまう。
どんなにバカにされても「絶対に先生をおとしてみせます」と大胆発言!「そこまで言うならおとしてみなよ」―ここからあゆはの全方向に間違った恋の猛アタックが始まる。
そんな二人の恋愛バトルにあゆはの幼馴染・虎竹(佐藤大樹)、あゆはの親友・アオちん(川栄李奈)、更に音楽教師で弘光の幼馴染・秋香(新川優愛)も参戦!?
果たしてあゆはと弘光の“恋”の行方は!?


月川翔監督作品です。
君の膵臓をたべたいは猛烈に高評価したので、再びの監督とヒロインのタッグですね。
最近のとなりの怪物くんもなかなかだったし。
仕事のペースが非常に盛んです。

予告編を観て相当惹かれていたのですが、この予告編の想像通りの映画だったら多分面白いと思うのだが。
ラブロマンスあるあるの観客が没入できないシーンで登場人物たちが熱くなったり泣き笑いしたら普通だろうな、なんて予想で見に行きました。
そしたらびっくり、予想の上を行くハイテンション&ハイテンポでコメディの質もかなり高めでめちゃくちゃおもしろかったです。
この手のラブコメは今まで山程みてきましたが、その中でもトップクラスに、いやトップかもしれませんね。
月川翔らしいしっかりとした世界観、映像力でありながらめちゃくちゃコメディです。
コメディのクオリティとテンポ感がたまらないです。

序盤からかなりのぶっ飛びで一気に観客の心を掴んで、混んでいた場内はなかなかの笑いが上がっていました。
漫画チックな演出も嫌いじゃないです。
大半はベタな笑いで浜辺美波ちゃんの頑張りな笑いですが、シュールで笑わせる要素もあって場面変わっても笑ってしまうシーンがありました。
場面転換のテンポ感も最高でしたね。
「全方向に間違えたー」は名言でした。
シームレスにロッキーの名場面になっていくのも良かったですね。
学校に代々伝わる伝説が「学園祭の後夜祭のプロジェクションマッピングの前でキスをする」という。
「プロジェクションマッピング自体が結構最近だよね?」というツッコミ。
数え上げたらキリがないほどおもしろシーンはあったのでそのうち見返したいですね。

主演は大好きな浜辺美波です、大好きです。
子役の頃は演技が上手い子だなーと思って観ていたのですがこんなにかわいくなるとは。
映画は95%は浜辺美波のぶっ飛び演技で観客を引きつけるのですが、そのクオリティがすごすぎましたね。
全力変顔ですが、可愛くてうっとりでした。
真面目なセリフもこのキャラのおかげでコミカルに見せて、それが逆に心には響きますね。
この映画を観て浜辺美波に恋に堕ちない男子はいるのでしょうか?日本中が彼女に恋をすると思います。
浜辺美波が旬な女優の天下人になる予感がプンプンしますね。
来年の朝ドラヒロインじゃないでしょうか?

竹内涼真は憧れる王子様的な役としては最適でした。
カッコいいし数学好きだしピアノ弾くし。
数学大好きな自分は作中の数式に目が行ってしまい話が入ってこなそうになるシーンもありました。

川栄李奈はもはやこの手の青春映画の二番手女子の一番手ですね。
今欠かせない女優ですね、AKB系でダントツで成功してますね。
何よりびっくりなのが浜辺美波のキャラとこの子のキャラがかなりかぶっていることです。
たいていこのポジションはコントラスト的に描くのにまさかの同類で描くという。
それが妙なリアルさを感じさせて、実際今どきの女子高生ってこんな感じじゃない?と思いました。

矢本悠馬の引っ張りだこっぷりも凄いですが。
この子のこの手の青春映画を引き締めるためには欠かせないですね。
大好きな俳優です、阿部サダヲ的にゆくゆくは名バイプレーヤーから主演俳優になると思います。

佐藤大樹もなかなかいい塩梅でした。
今作では作品に恵まれたと思いますね。
良いキャリアアップになりそうです。

新川優愛も結構好きなのですが今作では結構軽い噛ませ犬的な役でした。

カメオですが北川景子が出てくるのもびっくりだし笑えました。
キミスイへのオマージュがあるのでしょうか?

ラブコメとしてめちゃくちゃおもしろい映画でした。
パッと思いつく中でもトップクラスに面白かったです。
自分がこの素材を映画化しろと言われたらこの方向性になるとは思いますが、このセンスは見事ですね。
映画撮ってみたいと思わせてくれるような映画でした。

オフショットなエンドロールが素晴らしいかったです。

何よりうれしかったのはJUDY AND MARYのOver Driveが象徴的に使われいたことですね。
まさかこの曲の歌詞が見事にヒロインの状況に重なって急にジーンとさせられ。
まさか最後は危うく泣かされるかと思いました。
さすがキミスイの監督です。


そんなわけで9点。

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