WOOD JOB！～神去なあなあ日常～

WOOD JOB！～神去なあなあ日常～　を観た。


今までかなり高評価を与えてきた矢口史靖監督最新作。
信頼してるのでかなり期待感は高めで観に行きました。

ウォーターボーイズ、スウィングガールズは相当素晴らしかったですが、正直それ以降は最高峰の評価をするような作品がありません。
しかし今作は再び最高峰の評価を与えるような名画でした。

田舎を描く映画は沢山ありましたが、こんなに田舎あるのか？
ってほどの凄い田舎が舞台。

染谷将太演じるチャラい若者が不順な動機で林業の修行に来て成長していく話。
男勝りな林業の家系の娘のヒロインを長澤まさみが演じてました。
長澤まさみが出ている映画ならば絶対に観る僕です。

しかし染谷将太見事でした。
天才というか天性の役者ですね。
この微妙な変化の表現の仕方、コメディシーンの演技力。
素晴らしいです。
寝た途端に起こされるシーン、子どもたちにヒルと言うアダ名を付けられ呼ばれる場面など声を出して笑いました。
気の上でブチ切れる師匠に適当に謝るシーンは映画史に残る名シーンでした。
相当声だして笑いました。

そんな師匠は伊藤英明が演じてましたが、
もはや海猿のヒーロー像が消え去るほど見事ななりきりでした。
ワイルドでガサツでデリカシー無くて。
ワンカットで遠くからカメラ目線の軽トラに向かって走ってきて飛び乗るシーンは映画史に残る名シーンでした。

長澤まさみは比較的出番は少なめでしたがやはりマドンナとしての存在感は素晴らしいです。
やっぱり可愛いし理想のマドンナですね。

優香が伊藤英明の嫁役ですがすっかり垢抜けたいい女優になってますね。
エロいシーンも平然とこなすし、アイドルから上手くシフトしてきてると思います。

単純ですがワクワクする物語展開。
かなり平凡な若者を主役にする設定。
何より日常生活に非常に入り込んでいるのに知られていない林業を題材にしたこと。
矢口監督のセンスは素晴らしいです。


そんなわけで９点。


今年の俺アカデミー賞候補作にノミネートですね。

子供が柱につかまったまま移動して祭りの板の説明をするシーン。
「山のな・・・祭りにな・・・参加する人のな・・・板」みたいなシーン。
声だして笑いました、映画史に残る名シーンでした。