メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ペンギン・ハイウェイ

2018年09月01日 | 映画
ペンギン・ハイウェイ
を観ました。


小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。
そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。
気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミス テリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。
夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅 地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。
ペンギンヘの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。
ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。
「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」
一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトの ハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな 球体の存在を教えられる。
ガキ大将のスズキ君たちに邪魔を されながらも、ペンギンと同時にその球体“海”の研究も進めて いくアオヤマ君たち。
やがてアオヤマ君は、“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。
そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は 異常現象に見舞われる。
街中に避難勧告が発令される中、 アオヤマ君はある【一つの仮説】を持って走り出す!
果たして、 お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか― !?


石田祐康監督作品です。
はじめましての監督でしたが経歴的に好みの感じなので期待感ありました。

しかし想像以上に良いハイレベルな映画でした。

突然街にペンギンが現れそれは主人公が恋するお姉さんが生み出すというぶっ飛んだ設定。
その他空中に浮かぶ球体の海。
そういうぶっ飛んだ出来事を実に論理的に考察研究する小学生の天才少年。
言葉遣いも全然アニメっぽくなくて文学っぽい台詞回しが多いです。

ぶっ飛んだ出来事を理系的に論理的に実に丁寧に噛み砕いていくストーリー。
まるで僕の大好きな安部公房作品を読んでいるかのような錯覚でした。
最近小説原作が秀逸なアニメになるのをちょいちょい見かけるので、安部公房がアニメになる時代も来るかもですね。

それでいて少年らしさがちょいちょい垣間見えるほっこりさ。
絵も含め少年少女たちの冒険的な夏休みアニメ的な要素もちゃんとあります。

アニメ映画らしい大事に発展して大きなクライマックスがやってきますが、やりすぎずいい塩梅です。
最近のアニメ映画的な壮大さを抑えてちょっとひねった感じのクライマックスでした。

ラストの切なさや爽やかさ、それでいて見ている人に希望を抱かせる終わり。
とてもいい物語でした。
自分も遠からずこの主人公のタイプの小学生でしたが、もっと論理的にこんな小学生で有りたかったと思いました。

巨乳のお姉さんの絶妙なエロさがまた良かったですね。
下品ではなく非常に素直なエロを描いていて、主人公本人もなんのためらいも無く胸への興味を語るのも良かったです。
それ以上だとオタクっぽくなってしまいそうなギリギリの巨乳感が素晴らしかったです。
幼い頃にこういう年上のお姉さんへのあこがれってめちゃくちゃたまらないですね。

主人公のアオヤマ君は北香那がやっていましたが元々声の印象もそんなに無いので気にせず見れました。

お姉さんは蒼井優でしたが、蒼井優は声優での実績も多く上手なので問題無く良かったと思います。

ほかもいわゆる有名俳優が声優やるってタイプの映画では無かったのでそのへんのストレスが無くて良かったですね。
役者の顔が浮かんでしまう声優キャスティングが苦手なので。

個人的にとても好みの物語でいい映画でした。


そんなわけで8点。

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