少年時代、僕は小高い丘の上から街を見下ろしていた。
穏やかな日差しとそよ風が吹いていてとてもお気に入りの場所だった。
眼下に広がる風景は、まるで他人事の様で、季節や時間によってさまざまな表情に変わった。
夕暮れ時や夜明けの時間が僕は特に好きだった。
そして僕の楽しみはそこから自転車で一気に坂道を下る事だった。
陽のあたる坂道
透明な空
綺麗な情景
風を切る体
奥の鼓動
坂道を下る時のその感じが僕は大好きだった。
そして下りきった後はいつだって寂しかった。
そして自分が下ってきた坂道を振り返る・・・。
人生はこんな下り坂だと僕は思う。
人はいつかは必ず死んでしまうから、
人生の絶頂は生まれて第一声の「おぎゃー」の瞬間だ。
一番幸福な瞬間はそこにある。
しかし忘れてしまう。
それ以降はみんなこんな感じで坂を下り続けるのだ。
ちょっと悲しい事だが、
それでも笑ったり、未来に希望を抱いたりするのは
坂を下る時のその心地良さのせいだ。
人生が下り坂で良かった。
上り坂ではこうは行かない。
僕は坂道をくだる夢を良く見る。
穏やかな日差しとそよ風が吹いていてとてもお気に入りの場所だった。
眼下に広がる風景は、まるで他人事の様で、季節や時間によってさまざまな表情に変わった。
夕暮れ時や夜明けの時間が僕は特に好きだった。
そして僕の楽しみはそこから自転車で一気に坂道を下る事だった。
陽のあたる坂道
透明な空
綺麗な情景
風を切る体
奥の鼓動
坂道を下る時のその感じが僕は大好きだった。
そして下りきった後はいつだって寂しかった。
そして自分が下ってきた坂道を振り返る・・・。
人生はこんな下り坂だと僕は思う。
人はいつかは必ず死んでしまうから、
人生の絶頂は生まれて第一声の「おぎゃー」の瞬間だ。
一番幸福な瞬間はそこにある。
しかし忘れてしまう。
それ以降はみんなこんな感じで坂を下り続けるのだ。
ちょっと悲しい事だが、
それでも笑ったり、未来に希望を抱いたりするのは
坂を下る時のその心地良さのせいだ。
人生が下り坂で良かった。
上り坂ではこうは行かない。
僕は坂道をくだる夢を良く見る。