メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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もうひとりのシェイクスピア

2012年12月27日 | 映画
もうひとりのシェイクスピア を鑑賞。


16世紀末、エリザベス一世統治下のロンドン。
エリザベス一世の宰相として権力をふるうウィリアム・セシル卿(デヴィッド・シューリス)と息子のロバート(エドワード・ホッグ)。
オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・エヴァンス)はサウサンプトン伯(ゼイヴィア・アミュエル)と共にベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)の舞台を観る、そして言葉の力、演劇の力に魅せられる。
セシル父子はその力を恐れ、芝居は市民を扇動し政治に影響を及ぼすと考え圧力をかける。
オックスフォード伯は廊に閉じ込められていたベン・ジョンソンを助け自分の描いた戯曲を君の名義で世にだし上演して欲しいと依頼する。
それを実行するベン・ジョンソン、市民たちのフラストレーションを発散させるような内容は観衆の大喝采を浴びる。
作者の登場を求める声に答えたのは素行の悪い舞台役者のウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)だった。
ベン・ジョンソンは彼を前面に立て次々とオックスフォード伯の戯曲をシェイクスピア名義として上演させそれはブームとなっていく。
セシル父子は老いたエリザベス女王(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の後継にスコットランド王ジェームスを据えようとしていたが、セシルと確執があり対抗するエセックス伯(ロバート・デヴァルー)はそれに抵抗する。
エセックス伯と親友のサウサンプトン伯はそれに同調しオックスフォード伯はそれを後押しする。
しかしオックスフォード伯の妻はセシルの娘という難しい立場。
若き日のオックスフォード伯(ジェイミー・キャンベル・バウアー)は若き頃のエリザベス(ジョエリー・リチャードソン)と恋に落ちたが周囲の反対に押され二人は離れ離れに、その二人の隠し子がサウサンプトン伯だったが多くの人はそれを知らない。


ってお話。

ちょっと楽しみにしてたのですが、想像以上に面白い映画でした。

大作娯楽映画を作る監督の中では僕が最も評価する監督の一人ローランド・エメリッヒの作品だけあって見事な高品質でした。

シェイクスピア別人説を前面に押し出した物語です。
現代の語り部がシェイクスピアは実は他に居たと語りだし過去に回想していく手法。

シェイクスピアの話はロミオとジュリエット位しか知りませんが、この映画の物語自体もかなり入り組んでいてすれ違いだらけでシェイクスピアっぽい、ロミオとジュリエットっぽい物語でした。
登場人物が多く関係性もかなり入り組んでいて居ますが流石のローランド・エメリッヒ演出。
実にわかり易く上手いこと見せて行きます。
単純な勧善懲悪モノでも無く登場人物たちの思惑も上手いこと共感出来るようになっていました。

映像のクオリティ、その時代の再現度もかなり高品質でした。
複雑な物語を見易くするためのいい完成度だったと思います。

知らない役者さんたちばかりでしたが、こういう歴史物には良い感じのキャストでした。
歴史的知識が疎いのでついでにいい勉強になりました。


そんなわけで8点です。


これ見た後は、もうシェイクスピアは別人だったとしか思えなくなりました。
もっとこの辺の知識も増やして行きたいですね。

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