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パージ:エクスペリメント

2019年06月26日 | 映画
パージ:エクスペリメント
を観ました。


21世紀、アメリカは経済が崩壊し、“アメリカ建国の父”を名乗る新政党NFFA(the New Founding Fathers of America)が政権を握っていた。
彼らは犯罪率を1%以下に抑えるためにある施策を採用する。
メイ・アップデール博士(マリサ・トメイ)が考え出した一年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法となる“パージ法”だ。
反対デモが起こる中、全国での適用の前にニューヨークのスタテン島内だけに施行する“実験”が行われることが決定。
島の住民たちは不安を抱えながらパージ当日を迎える。
島を愛するディミトリー(イラン・ノエル)は、愛する人を守るために島に残ることを決意。
果たして、人類史上最悪の実験が行われる中、人々は生き残ることができるのか―!?


ジェラルド・マクムーリー監督です。

B級のアクションホラーという感じのシリーズで、密かに全作劇場で見てますね。
面白いって言うほど面白くは無いですが、不思議な満足感は毎度あります。
殺し合いが許される12時間を描く映画で妙なリアリティがあって結構感情的に熱くなれるシリーズです。

今作はエピソード・ゼロ的な、時間軸は過去に戻って、始めて実験でパージが行われる物語です。
エピソード・ゼロ的な物語でもイマイチこの法案が適応される説得力は無く。

ギャングたちがその混乱で序列を変えようと企んだり、ただただイカれた凶悪犯が殺しを楽しもうとしたり。
メインキャストの一人のギャングのリーダーが誠実なカリスマ的悪人なのですが、意外と美人局にガッツリ乗るのが疑問でした。
その後の彼を見れば見るほどなぜあんなに簡単に美人局に引っかかったんだろう?って思ってしまいます。

そしてパージ一発目ということで露骨に陰謀で成功、成立させようとする黒幕たち。
結構わかりやすく安直に黒幕が出てくるのでそこはちょっと萎えます。
その軍隊のモチベーションがさっぱり伝わって来ないです。

パージへの関与の度合いによって一般人にも報酬が出るため、それに参加する人には不気味なコンタクトレンズをさせられます。
それはなかなか良い設定だと思ったのですがそれが効果的に利用されたり、伏線回収に使われることもなくでした。
ちょっとした見た目のインパクト用ですね。

今までの作品のパージ法という架空の設定を柱にやりくりする戦術性はあまりありませんでした。
終盤はほぼダイ・ハードやらコマンドーやらの黒人マッチョ版って感じですかね。
敵の怖さも若干弱く、アクション自体の見応えも微妙でした。

肝心の怖さはかなり欠けていて、しょうもないフェイントのいきなりバーン!!の脅かしは多いです。
何の脈絡も意味も無い爆音バーンです。

役者はマリサ・トメイくらいしか知りませんでした。
B級らしいキャスティングだと思います。

今までで一番怖くなかったですし、ツッコミどころは多かったです。


そんなわけで3点。
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