ヒメアノ~ル
を観ました。
「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。
同僚の安藤(ムロツヨシ)に、想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。
ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが・・・。
岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。
ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。
今、2つの物語が危険に交錯する。
僕の大好きな吉田恵輔監督です。
そうとは知らずに観に行きました。
大好きな古谷実原作の漫画は非常に知ってるのですが読んでいません。
稲中卓球部からかなりのファンだったのですが、
ヒミズ、シガテラあたりでしんどくなってしまいこの人の漫画が読めなくなったのです。
吉田恵輔作品とは知らなかったので、
予告編の雰囲気からそこまで期待値は高くなかったですが、
森田剛の殺人鬼は見ものだな、くらいの感じで観に行きました。
しかし相当凄い仕上がりでした。
ハイセンス映画監督の吉田恵輔ですが、
こういう怖い作品を撮らせてもセンス爆発ですね。
相変わらずのテンポと編集の良さでコメディも面白く相当見心地がいいです。
予告編通りに序盤はほのぼのとしたラブコメなテイストでして。
時々森田くんのシーンで不気味さをかもしだすのですが、
それ以上に濱田岳のほのぼの感が幸せ感を創りだしてました。
何か羨ましいくらい幸せな前半でした。
予備知識無しで観てると森田くんって不気味だけどなんなんだろう?
ところがいよいよヤバイ奴というシーンと共にちょうど1時間くらい経ったところでタイトルが入り、
キャストの名前が出るオープニング的な演出になります。
殆ど出てなかった森田剛が主役として一番最初に名前が出る時点でなになに?みたいな気分になります。
フォントもホラーな感じで。
そこからは森田剛の映画になっていきますが相当凄まじいです。
ハリウッドと比較してもここまで恐ろしい狂気の殺人鬼像はなかなか思い浮かばないですね。
日本映画史にはトップクラスに刻まれる相当凄まじい殺人鬼でした。
無計画さ、ためらいの無さ、本当に怖かったです。
映像や撮り方も凄いので、
「本当に殺してない??」
って思うほどのクオリティでした。
劇場はそこそこ混んでいましたが、序盤は笑い声が多かったですが、
後半は残虐過ぎて目を背けている人も沢山いました。
森田剛って凄い役者だったのですね。
病的な雰囲気の出し方は相当でした。
マジでヤバくてめちゃくちゃ怖かったです。
ちょっとネタバレ的ですが、
カレーのシーンはトラウマになりそうなくらいの演技でした。
きっと原作でもこの雰囲気のシーンは多いのでしょうが、
実写でそれを再現した吉田恵輔のセンスも恐るべしですね。
とことん感情を押し殺した殺人鬼でした。
それを見事にかき消すような、
観客に安心感を与える濱田岳の演技力と存在感も相当素晴らしかったです。
毎度のアドリブ感強い、非常に間のいい演技をしてますが、
濱田岳の中でもトップクラスにいい演技をしていたと思います。
古谷実の主役らしい普通感満載のキャラ設定は見事ですね。
コメディとして間違いなしのムロツヨシも普段より相当な役作りとキャラ設定でした。
かなりキャラに入り込んでいて気持ち悪くてちょっと怖くて。
やっぱり感情がよくわからずな感じで目が離せませんでした。
佐津川愛美が可愛いカフェ店員役でしたがかなり見事なキャスティングだったと思います。
かなり体当たりでセクシーシーンも沢山で。
この感じの女の子、よくわかるわーって感じでした。
純情に見えて意外に経験人数豊富でプレイ経験も多い感じで。
でもやっぱりピュアな感じで。
一番男を虜にする感じの女の子って感じです。
そういうのを狙ったキャラ設定でしょうが、見事な仕上がりです。
この作品で一気にブレイクしてもいいくらいだと思います。
ハイセンスでコメディで優しい映画が多い印象の吉田恵輔監督ですが、
こういう作品をやらせても超一流ですね。
撮り方は見事過ぎたと思います。
古谷実の世界観を見事に実写化するスペックを持っていますね。
園子温のヒミズは悪くなかったですが、ちょっと原作と離れすぎたので、
吉田恵輔監督にもう一度ヒミズを撮ってもらいたいくらいですね。
印象的なカットも多くて、
終わり方も凄かったですが、
唐突のラストカットが言葉を超えて妙に胸に来てしまい。
エンドロールの最中、ずっと涙が止まりませんでした。
怖いですけど、作品の本質はかなりの悲しさですね。
人間の壊れ方って感じです。
とにかく悲しくて悲しくてたまらなかったです。
この映画に影響受けて森田くんみたいになる人間が出てこないことを願います。
そんなわけで9点です。
を観ました。
「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。
同僚の安藤(ムロツヨシ)に、想いを寄せるユカ(佐津川愛美)との恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。
ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが・・・。
岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。
ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。
今、2つの物語が危険に交錯する。
僕の大好きな吉田恵輔監督です。
そうとは知らずに観に行きました。
大好きな古谷実原作の漫画は非常に知ってるのですが読んでいません。
稲中卓球部からかなりのファンだったのですが、
ヒミズ、シガテラあたりでしんどくなってしまいこの人の漫画が読めなくなったのです。
吉田恵輔作品とは知らなかったので、
予告編の雰囲気からそこまで期待値は高くなかったですが、
森田剛の殺人鬼は見ものだな、くらいの感じで観に行きました。
しかし相当凄い仕上がりでした。
ハイセンス映画監督の吉田恵輔ですが、
こういう怖い作品を撮らせてもセンス爆発ですね。
相変わらずのテンポと編集の良さでコメディも面白く相当見心地がいいです。
予告編通りに序盤はほのぼのとしたラブコメなテイストでして。
時々森田くんのシーンで不気味さをかもしだすのですが、
それ以上に濱田岳のほのぼの感が幸せ感を創りだしてました。
何か羨ましいくらい幸せな前半でした。
予備知識無しで観てると森田くんって不気味だけどなんなんだろう?
ところがいよいよヤバイ奴というシーンと共にちょうど1時間くらい経ったところでタイトルが入り、
キャストの名前が出るオープニング的な演出になります。
殆ど出てなかった森田剛が主役として一番最初に名前が出る時点でなになに?みたいな気分になります。
フォントもホラーな感じで。
そこからは森田剛の映画になっていきますが相当凄まじいです。
ハリウッドと比較してもここまで恐ろしい狂気の殺人鬼像はなかなか思い浮かばないですね。
日本映画史にはトップクラスに刻まれる相当凄まじい殺人鬼でした。
無計画さ、ためらいの無さ、本当に怖かったです。
映像や撮り方も凄いので、
「本当に殺してない??」
って思うほどのクオリティでした。
劇場はそこそこ混んでいましたが、序盤は笑い声が多かったですが、
後半は残虐過ぎて目を背けている人も沢山いました。
森田剛って凄い役者だったのですね。
病的な雰囲気の出し方は相当でした。
マジでヤバくてめちゃくちゃ怖かったです。
ちょっとネタバレ的ですが、
カレーのシーンはトラウマになりそうなくらいの演技でした。
きっと原作でもこの雰囲気のシーンは多いのでしょうが、
実写でそれを再現した吉田恵輔のセンスも恐るべしですね。
とことん感情を押し殺した殺人鬼でした。
それを見事にかき消すような、
観客に安心感を与える濱田岳の演技力と存在感も相当素晴らしかったです。
毎度のアドリブ感強い、非常に間のいい演技をしてますが、
濱田岳の中でもトップクラスにいい演技をしていたと思います。
古谷実の主役らしい普通感満載のキャラ設定は見事ですね。
コメディとして間違いなしのムロツヨシも普段より相当な役作りとキャラ設定でした。
かなりキャラに入り込んでいて気持ち悪くてちょっと怖くて。
やっぱり感情がよくわからずな感じで目が離せませんでした。
佐津川愛美が可愛いカフェ店員役でしたがかなり見事なキャスティングだったと思います。
かなり体当たりでセクシーシーンも沢山で。
この感じの女の子、よくわかるわーって感じでした。
純情に見えて意外に経験人数豊富でプレイ経験も多い感じで。
でもやっぱりピュアな感じで。
一番男を虜にする感じの女の子って感じです。
そういうのを狙ったキャラ設定でしょうが、見事な仕上がりです。
この作品で一気にブレイクしてもいいくらいだと思います。
ハイセンスでコメディで優しい映画が多い印象の吉田恵輔監督ですが、
こういう作品をやらせても超一流ですね。
撮り方は見事過ぎたと思います。
古谷実の世界観を見事に実写化するスペックを持っていますね。
園子温のヒミズは悪くなかったですが、ちょっと原作と離れすぎたので、
吉田恵輔監督にもう一度ヒミズを撮ってもらいたいくらいですね。
印象的なカットも多くて、
終わり方も凄かったですが、
唐突のラストカットが言葉を超えて妙に胸に来てしまい。
エンドロールの最中、ずっと涙が止まりませんでした。
怖いですけど、作品の本質はかなりの悲しさですね。
人間の壊れ方って感じです。
とにかく悲しくて悲しくてたまらなかったです。
この映画に影響受けて森田くんみたいになる人間が出てこないことを願います。
そんなわけで9点です。