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『ゲド戦記』を見て

2006-08-15 06:10:00 | 徒然なるままに
8月12日(土)

先日、ゲド戦記を見てきた。

原作は読んでいないので、原作との違いはおろか、ストーリーについてもあまり良くわからないのでちょっとずれた感想になるかも。

新聞をはじめ、各方面、ジブリの公式サイトでも賛否両論があるが、監督第一回作品としては大健闘だったと思う。
ただ、ジブリと言う国内外から注目度の高いスタジオの作品と言うことで、最初からかなりの『期待度』というハードルが高すぎたかもしれない。

私は、宮崎駿監督が東映動画時代から手がけた作品をほとんど見ているが、彼は最初から監督をしていたわけではない。
東映動画、日本アニメに始まり、いろいろなスタジオで緒先輩方といろいろな作品に、作画監督や画面構成などというスタッフとして関わり、修行を重ねてきたのである。高畑勲監督という相方を得、ジブリを立ち上げ、作品を日本を代表するアニメ制作会社として成長させてきた。
その最高のスタッフと恵まれた環境をバックに、今、新たなホープ宮崎吾朗監督が誕生した。
『ゲド戦記』は荒削りだが、ハートのある作品だ。
賛否両論、どんな意見も真摯に受け止め、次回作は更なる飛躍を期待したい。

今日、TVでゲド戦記を見た小学生の兄弟2組が、映画の中で感動した夕焼け、朝焼けと同じ風景を見に旅をするという番組を見た。
『初めてのおつかい』という番組があるが、子どもたちが互いに助け合いながら、目的地にたどり着くというドキュメンタリー。
『分からない時は他人に聞く』ことで、ピンチを切り抜けながらいくのだが、実際は放送局が段取りはつけてあるのだろう。
そうとは知らない子どもたちは、親切にしてくださった土地の方々に感謝しながら目的地を目指す。
果たしてたどり着いて目にした光景に、素直に感動している子どもたちの目が美しい。
『ゲド戦記』と同じ風景を見たい。その一心ではるばる旅をして、主人公たちと同じように畑仕事をしたり、険しい道を手をつないで一緒に歩き、朝日を見るために早起きしたり。
一生忘れられない、いい経験ができたことだろう。
日本にも、こんなに美しい風景があり、人は自然とともにあるということを幼い心にしっかりと刻み込めたことだろう。

『ゲド戦記』のコピーは『見えぬものこそ』
映像の半分近く『空』の表情が印象的だ。
少女テルーが夕焼けの草原で独唱するシーンは、透明感があり、アレンとともに涙ぐんでしまうくらい心に染み入るシーンだ。

最後に、この映画を見て、原作に大変興味を持った。
あらすじしか読んでいないが、タイトルにもなった、ゲド自身(ハイタカ)の少年時代の話をぜひアニメ化してほしい。
『スター・ウォーズ』みたいにエピソード?が後から制作されたように。
あのハイタカがどんな生い立ちで、どんないきさつで魔法使いになり、第賢人になって、テナーとはどんな風に出会ったのか。

まずは原作を読んでみよう。

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