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「宮廷女官チャングムの誓い」

2004-10-10 22:31:00 | 徒然なるままに
10月7日(木)

おもしろいドラマが始まった。
「冬のソナタ」「美しき日々」に続く韓国ドラマで、今度は歴史巨編「宮廷女官チャングムの誓い」。
*ストーリー*
16世紀初頭の朝鮮王朝。母の遺志を継ぎ、宮廷料理人の頂点を目指すヒロイン、チャングム。
宮廷内の権力争いに翻弄されつつも、やがて医学を学び、最後には王の主治医という地位に登りつめるサクセスストーリー。
実在の女性医師チャングム(長今)をモデルに、料理や健康に関する情報をおりまぜ、韓国では老若男女の幅広い支持を得て50%を超える視聴率を獲得した話題作。

第1話を見終えた後、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を思った。
「運命」と言うのは、避けられないものなのだろうか。
避けようとしても逃れられない。予言された悲劇は、現実も悲劇だった。

同じ逃れられない運命でも、チャングムの両親は命を懸けて、あえてその厳しい運命に立ち向かった。チャングムもまたその波乱万丈な人生に前向きに立ち向かって、歴史に名を残す名医となるのだ。

ソ・チョンス(チャングムの父)は、王妃ユンを毒殺する場に居合わせた後、老師に
「お前の人生には三人の女に左右される。」
と予言される。
「一人目はお前が死なせるが死ない。」
「二人目はお前が助けるがお前により死ぬ。」
「三人目はお前を死なせるが多くの命を救うだろう。」
一人目は亡くなった王妃であった。
「すでに一人目の女に出会ってるからもう逃れられない。死にたくないなら二人目の女に会わないようにすればいい」
そうして14年間女嫌いを通していたにもかかわらず、ついに二人目の女パク・ミョンイに予言どおりに出会ってしまうのだ。

チョンスによって命を救われたミョンイは、すべてを聞き、チョンスによって命を奪われることになろうとも、チョンスについていくことを決意する。
やがて、二人の間には、チャングムという女の子が授かるわけだが、予言どおりであれば、チョンスは、このチャングムによって命を落とすことになるのだろう。
でも、このチャングムが後世に名を残す名医としてこの世に生を受けるためには、両親の出会いは偶然ではなく、必然だったのだろう。

「運命」「宿命」とはあらかじめ予定されていたものなのであり、のがれられないものだとしたら、すべてを受け入れた上で、いかに生きるべきかが重要になってくる。生きることすなわち、命を全うすること。そして、その命のバトンをつなぐこと。
たとえ、自分のDNAを直接残すことができない場合でも、命を育み、救い、慈しむことはできる。

チャングムの人生もまた、波乱万丈だったらしい。、命をかけて出会い、運命に立ち向かい、自分を世に送り出した両親の志を受け継いだチャングムの成長振りを楽しみにしたい。

NHK BS2 海外ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」公式サイト
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/

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