先月ウィーン・フォルクスオパーの来日公演で「メリー・ウィドウ」を観劇した。それと比較する意味で、映画の「メリィ・ウィドウ」を見る。
古い映画で、1932年の作品だ。監督はエルンスト・ルビッチ。艶笑譚的なコメディーを撮らせたらトップクラスで、ルビッチ・タッチは真似されたものだ。
主演は、モーリス・シュヴァリエとジャネット・マクドナルド。
ストーリーはオペレッタとは大違いで、自由自在に改変されている。レハールの音楽も大幅に編曲され、使いどころも全く違う。
東欧の小国の未亡人が国の財産の半分を所有している。この未亡人が他の国の男と結婚し財産が流出すると、国は財政破綻をしてしまう。ということで、国きってのモテ男が未亡人と結婚する密命を与えられる。
未亡人から見れば、財産目当てなのか、本当に愛しているのか、区別ができない。トラブルはここで生じる。
ルビッチの細かいくすぐりはじっくり見ると面白いが、今の時代に受けるのか、という気がする。現代は間接話法の時代ではなく、直接話法の時代だ。
女の足に靴を履かせる場面があるが、これがセクシーと思えるかどうか? 過ぎし日の演出に乾杯。
音楽だが、音は貧しい。オケも少人数だ。かぼそくて今の耳には貧弱極まる。
ダンス場面で、ワルツの群舞があり、次々と場面が入れ替わるが、このゴージャスさは今では真似できないね。
古い映画で、1932年の作品だ。監督はエルンスト・ルビッチ。艶笑譚的なコメディーを撮らせたらトップクラスで、ルビッチ・タッチは真似されたものだ。
主演は、モーリス・シュヴァリエとジャネット・マクドナルド。
ストーリーはオペレッタとは大違いで、自由自在に改変されている。レハールの音楽も大幅に編曲され、使いどころも全く違う。
東欧の小国の未亡人が国の財産の半分を所有している。この未亡人が他の国の男と結婚し財産が流出すると、国は財政破綻をしてしまう。ということで、国きってのモテ男が未亡人と結婚する密命を与えられる。
未亡人から見れば、財産目当てなのか、本当に愛しているのか、区別ができない。トラブルはここで生じる。
ルビッチの細かいくすぐりはじっくり見ると面白いが、今の時代に受けるのか、という気がする。現代は間接話法の時代ではなく、直接話法の時代だ。
女の足に靴を履かせる場面があるが、これがセクシーと思えるかどうか? 過ぎし日の演出に乾杯。
音楽だが、音は貧しい。オケも少人数だ。かぼそくて今の耳には貧弱極まる。
ダンス場面で、ワルツの群舞があり、次々と場面が入れ替わるが、このゴージャスさは今では真似できないね。