ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

山田和樹 マーラーチクルス 第9番

2017年06月25日 21時53分38秒 | 雑感
山田和樹=日本フィルによるマーラーチクルスの最終回、交響曲第9番の演奏会を聴く。

2017年6月25日。オーチャードホールで。前座はタケミツの「レクイエム」だった。交響曲第9番の曲想を思えば、この選曲は妥当。もっともタケミツの曲を面白いと思ったことがない。「レクイエム」もまた同じ。

本番は、マーラーである。

実は、マーラーの交響曲は相性が悪く、いいと思えるのは、第1番と第8番だけ。他の曲はオケが吼えまくっているようにしか聞こえない。

それに加えて、第9番は今まで一度も聴いたことがない。終わりが静かすぎるということは知っていた。

第1楽章から第3楽章まで。やはり、オケが吼えまくっていた。第3楽章のボリューム感はそれは大したものだったが、ここまでやるっか、という気がした。やっぱり相性が悪いのだろう。

ところが第4楽章。これはレクイエムでしょ。全然違う曲を聴くような気がした。この楽章から感じるものは、やはり「死」である。

体力全般が低下し、自分はいつまで生きられるか分からないと感じている。しかし、死を見つめることはしていない。死を考えることは回避している。

それでいいのか……。

第4楽章を聴きながら思ったことはそれである。

最後は消え入るような音が延々と続く。いつ終わるのだろうかと、かなりの緊張感を強いられた。終わった時はホッとした。

涙が出ていたことが分かったのは、しばらくしてからである。死に向かう勇気を与えられた。

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