伊達紋別駅の次の駅が有珠駅で、有珠善光寺は、有珠駅から徒歩で20分ほどかかる。有珠湾に沿って歩けばいいので道に迷うことはない。
有珠善光寺は蝦夷三官寺の一つである。先日は、厚岸の国泰寺をお詣りした。残りは様似の等澍院だが、日高本線の大半が廃線になった現在では、訪れるのが困難である。諦めることにした。
お寺の前に有珠湾がある。
かっての北海道は陸路を歩くのが困難だったから、良港のあるところに三官寺を建てた。
有珠善光寺は,慈覚大師が開創したという伝説があるが、慈覚大師が北海道まで来たというのはありえそうもない。
ハッキリしているのは、1613年に松前藩主・松前慶広が阿弥陀如来像を据え、善光寺を開創したということである。その後の経緯は不明だが、1804年に江戸幕府が三官寺の一つとして再興した。
有珠善光寺は花の寺として有名だそうで、お詣りしたときはアジサイが満開だった。関東とは1ヶ月遅れである。
阿弥陀堂。茅葺きの美しい姿をしている。
寺務所は、境内の右奥にあるが、境内からは直接は見えない。