安房国の一の宮とされるのは二社ある。安房神社の他に、洲崎神社が安房國一の宮とされている。
安房神社と比べ規模が小さい。神職さんも常駐しているわけではない。平日は無人の神社である。書き置きの御朱印は常に置いてある。

背後の山は御手洗山という御神体である。山腹の中程に社殿がある。階段がきつく息が切れた。

社殿。

社殿横から天気が良ければ富士山を拝むことが出来るが、この日は晴れていたが、視界不良だった。伊豆大島が目の前に見えた。館山港からジェット船で1時間ほど。

祭神は、天比理之咩命(あめのひりのめのみこと)である。安房神社の祭神・天太玉命の妻である。ここから云えることは、安房神社は男の神社、洲崎神社は女の神社である。
洲崎神社には日本唯一という海底神社がある。分社で海中に社と鳥居がある。ダイビングの好きな人は興味が起きそうに思う。
(追記)洲崎神社は、源頼朝が戦勝祈願をした神社として名高い。石橋山の合戦に敗れ、安房国へ逃げてきた頼朝はここで戦勝祈願をした。その後に源頼朝は平氏に勝利し、鎌倉幕府を開いたのだから、洲崎神社(洲崎大明神)に対する信仰が篤いものだったことは疑いない。
品川の地に航海、戦勝祈願の社として、洲崎大明神を勧請した。これが今の品川神社の始まりである。