大国魂神社参拝後、JR南武線の府中本町駅から谷保駅まで乗る。谷保天満宮は谷保駅から徒歩5分である。
谷保天満宮は御朱印にもあるように東国最古の天満宮である。
天満宮前は甲州街道である。
参道。
参道から階段を下り拝殿に出る。階段を下りるのは珍しい。立川から府中までは立川段丘となっている。多摩川が削り取った段丘である。谷保天満宮は段丘の中腹に鎮座する。一方、JR南武線は段丘の上を走っているので、下ってお参りする形になる。
もともと甲州街道は谷保天満宮の南側沿いを通っていた。この状態だと、谷保天満宮へは甲州街道から登ってお参りする形になるので、違和感は生じない。
多摩川の流れが変ることが屢々あった。多摩川は暴れ川なのだ。そこで江戸中期に、現在のような段丘の上を通る甲州街道へと道筋を変えた。ということで、下り参道という珍しい形になった。しかし、鳥居からは社殿が見えないので、余り気にならない。
下り参道として有名なのは、上野國一之宮の貫前神社である。
谷保天満宮は、受験シーズンと云うこともあり、参拝者で賑わっていた。
付属の梅園は、まだ咲いていなかった。2月中旬が見頃だが、今年はコロナが心配だ。
祭神はもちろん、菅原道真である。それにこの天満宮の元を造った菅原道真の第三子・菅原道武が祀られている。
謎は、この第三子の菅原道武が菅原家の系図に記されていないことである。
菅原道真の第三子は、菅原景行とされている。常総市にある大生郷天満宮の創始者である。
真相はいかに? 考え出すとキリがない。
なお、谷保天満宮は、もともとは梅香山安楽寺という神仏習合の寺だった。明治の神仏分離で谷保天満宮となった。