2022/01/03 安房国一之宮・安房神社を参拝する。初詣である。
1月3日なら空いていると思ったが、結構な人出だった。参道が長く、一之宮の風格がある。
祭神は、天太玉命(あめのふとたまのみこと)である。御朱印の左上に「匠総祖神」とあるように、産業を起こす神様である。起業したい人のお参りが多いという。
(追記)安房神社は「あわじんじゃ」と読むが、もとは徳島の阿波からきたものだ。徳島の忌部氏が黒潮に乗り、房総半島の先端のこの地にたどり着いた。従って、安房と阿波は同じ語源である。
方言の研究者によると、房総半島は下総、上総、安房とあるが、安房の方言は独特なものらしい。
安房の忌部氏のその後の動きは興味深い。上総、下総には進出しなかった。強力な先住民がいたのだろう。結局、東京湾をさかのぼり、横浜地区へと進出した。当時の横浜は無人だったのだろう。鶴見川沿いに開拓を始め、上流へと向った。鶴見川とその支流に点在する杉山神社は忌部氏が創建したものだという。