前橋市二之宮町に鎮座する二宮赤城神社を参拝する。神社名の通り、上野國二宮である。
鎮座地は前橋市と云っても郊外であり、真夏には、両毛線の駒形駅からタクシーを利用するしかない。
赤城山が遙か遠くに見えるが、このあたりまでは土地はやや傾斜していて、赤城山の裾野になるらしい。
周辺には多くの古墳が存在し、古代の豪族「上毛野氏」の本拠地であったとされれる。
鐘楼がある。神仏習合時代の名残である。当時は、赤城大明神だった。
本殿。昔の本殿が囲まれて保護されている。
上野國二宮には他に候補となる赤城神社が二社ある。頂上間近の大沼の畔にある大洞赤城神社と、赤城山への上り口にある三夜沢の赤城神社である。
延喜式神名帳には、上野國勢多郡の赤城神社としか記されていないので、こういう混乱が起こる。
二宮赤城神社の方が古くから信仰されていたことは、今でも御神幸が行われていることでも分る。毎年4月と12月に二宮赤城神社から三夜沢赤城神社へと御神体が渡御する。古い神社から新しい神社へ渡御するのが普通だろうと思う。