対馬國一の宮は海神神社である。三根から4キロ離れた海沿いの丘の上にある。一の宮めぐりの難所の一つである。
ともかくも、関東から遠い。対馬に上陸しても交通が不便だ。普段は無人の神社なので、御朱印を貰いたいときは、あらかじめ電話をして参拝日時を告げなくてはならない。
一の宮といっても神職不在の神社もあるので、遠方の場合はあらかじめ電話しておくことを奨める。
個人旅行で行くには難しい。旅行会社の一の宮巡りを利用するのが便利だが、人数が集まらなければ催行されないこともある。チャンスを待たなければならない。
一の宮は、その国の筆頭の神社だが、何か特別なものがあるのだろう。有力者の庇護があったあとか、霊山として信仰を集めていたとか、場所が地理上の要所であるとか、そういったことがなければ一の宮になれない。
海神神社の場合は、朝鮮半島との交通の要所にあったのだろうと思う。
もともとは八幡宮で、木坂八幡宮とか上津八幡宮と呼ばれていた。祭神は、神功皇后と応神天皇であった。
それが明治になり、祭神が変わり、トヨタマヒメとウガヤフキアエズノミコトを祀るようになった。変更した理由は分からない。明治維新は結構不思議なことをやっているものだ。
丘の上にあるのでかなりの階段を上がる。
これが社殿である。こういっては何だが、島の神社としては大掛かりで、風格がある。
道路に戻る。昔は海面が今よりも高かったので、この辺りは海だったのではないだろうか。
海を見下ろす丘の上に神社があったように思える。
<御朱印>