人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

文京シビック「響きの森クラシック・シリーズ」座席決定 / エリコ・ロウ著「時代をこえて伝わる世界のことわざ108」を読む ~ 「賢者は知恵を求める。愚か者は盲目に信仰する」等

2024年11月29日 00時20分04秒 | 日記

29日(金)。文京シビックホールから「響きの森クラシック・シリーズ 2025-2026シーズン」の予約確定(座席指定)通知が届きました このシリーズは申し込み段階では座席指定できないので、主催者任せになっていました 何とか通路側か通路に近い席にならないか・・・と祈るような気もちでしたが、今回は当方の希望通り1階ほぼ中央の通路側席が取れました 今日、コンサート終了後、文京シビックホールのシビックチケットに寄って現金引き換えで引き取ってくる予定です

     

ということで、わが家に来てから今日で3608日目を迎え、ロシア上院は27日、2025年の連邦予算を可決したが、ウクライナ侵略の長期化を受け、国防費を24年比25%増の13兆4900億ルーブル(約18兆円)とする一方、年金の給付額を圧縮するなど社会保障の抑制に踏み込む内容になっている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     プーチンの野望実現のための予算に 国民はどこまで我慢してついて行けるだろう?

         

豚肉料理が続いたので、昨日の夕食は「ハラミステーキ&モモ焼き肉」にしました 娘が自分で焼きたいというので任せました 私は付け合わせだけ用意しましたが、野菜類はお皿に乗せてワンプレートにして 洗い物を少なくしました

     

         

エリコ・ロウ著「時代をこえて伝わる世界のことわざ108」(三笠書房)を読み終わりました エリコ・ロウはジャーナリスト、著作家、翻訳家。バイオ・エネルギー・トレーナー。元コーネル大学、ワシントン大学非常勤講師。シアトル在住。著書に「アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉」「死んだ後には続きがあるのか ~ 脳死体験と意識の科学の最前線」などがある

     

著者は「はじめに ~ 時代も言語もこえた『ことば』の旅」の中で次のように書いています

「古くから伝わり、言語の壁をのりこえて世界中で親しまれるようになった格言やことわざは、草花の薬効成分を抽出した精油のようなもの 住む時代や社会、文化、人種の違いにかかわらず、地球人が分かち合う幸福な生き方への知恵が凝縮されています

本書は次の各章から構成されています

第1章「健康な生き方への養生訓」

第2章「落ち込んだ時の薬」

第3章「幸せのありか」

第4章「家族を想う」

第5章「人間関係を見つめて」

第6章「将来への展望をひらく」

第7章「より健やかな社会へ」

第8章「古代人の警告」

本書には108ものことわざ・格言が紹介されているので、特に印象に残ったものをいくつか取り上げることにします

1.「昨日のために今日を費やしすぎてはならない」(北米・チェロキー族)

 心理学者によれば、人が日々巡らせる思考の9割は、過去の出来事の反芻や回顧や分析、またはこれから起きることへの期待や不安、計画だそうです 今この瞬間の自分の状態や行為にしっかり気を配れないようでは、逆に過去の過ちを繰り返すことになる この格言は「目の前の作業に気を入れるという気配り」の必要性を説いています

2.「最も暗いのは夜明け前」(アイスランド)

 成功者の苦労話としてよく聞くのは「どん底」を経験して初めて突破口を見出したというもの 苦しみや痛みといった暗闇から逃げようとするのが私たちの本能だが、逆に暗闇の一番奥深くにまで意識を向けていきなさいという仏教の教えもあるーと解説しています

似たような言葉に「明けない夜はない」というのがあります 「暗い夜はいつまでも続かない。必ず明るい朝がやってくる。だから希望をもって生きよう」という意味だと思いますが、こちらの方がしっくりくるように思います

3.「あなたが偉大になるためのすべては、すでにあなたのなかにある」(北米・クロ―族)

 この格言は「本当に偉い人ほど偉ぶらない」「ふだんの生活では、外見を着飾ったり、肩をいからせることで自分の存在を周囲に知らせる必要はない」ことを表しています

4.「したいことができなければ、していることを愛せ」(メキシコ・アステカ族)

 「ないものねだりをやめて、あるものを活かす」大切さを説いています「すべてを『チャンス』と見る心持ちがあれば、今ここで、様々な喜びを見出すことはできる」としています

5.「感謝する理由が見つからなければ、問題はあなたにある」(北米・先住民)

 著者は「感謝の気持ちはストレス解消の特効薬」と解説しています

6.「偉そうな振る舞いは、無能の証明」(古代ローマ)

 「知ったかぶりや負けず嫌いは自信のなさの表れ」であり、「本当に優れた人ほど、明快に答えられない質問を受けたら、はぐらかしたりせずに『知らない』『わからない』とはっきり言える」と解説しています 先日このブログでご紹介した松浦弥太郎著「即答力」にも同様のことが書かれていました

7.「求めなければ、見つからない」(ニュージーランド・マリオ族)

 著者は「求めているものが見つからない時は、自分が本当は何を求めているのか、本当にそれを求めているのかを、内なる自分に問い直した方がいい」と語ります

就活中の大学4年のころ、新聞社志望の学生たちに朝日新聞出身のゼミの指導教授がよく言っていました 「とにかく受けなさい。受けなければ合格しないんだから」と 受けたけれど合格しませんでした

8.「賢者は知恵を求める。愚か者は盲目に信仰する」(チベット)

 お釈迦様は『私が言ったからといって信じてはいけない。自分で検証しなさい』と語ったと言われている 宗教に限らず科学や医学の世界でも『常識』を信仰してしまう傾向がある 著者は「環境保全、食品安全、医療などで『信じたい』人の気持ちにつけこむ利権政治や商法、詐欺が横行しているなか、安易な決めつけや信仰に陥らない注意が必要」と解いています 先日の兵庫県知事選では、N国党の立花孝志(2022年に懲役2年6か月・執行猶予4年の判決)のフェイクを信じて投票した県民が少なからずいたようですが、彼らは賢者だったのでしょうか、愚者だったのでしょうか

以上のほかにも日常生活を送る上で参考になることわざや格言が 分かりやすく解説されています お薦めします

         

今日はすみだトリフォニーホールに新日本フィル「クラシックへの扉」を聴きに行きます

     

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吉田秀和「モーツアルト」 / エド・マクベイン「キングの身代金」、ハン・ガン「すべての、白いものたちの」、ブレイディ・みかこ「両手にトカレフ」、反田恭平「終止符のない人生」他を買う

2024年11月28日 00時01分14秒 | 日記

28日(木)。昨日の朝日新聞朝刊 第1面の題字下コラム「折々のことば」で鷲田清一氏が吉田秀和著「モーツァルト」の次の言葉を紹介していました

「モーツァルトも微妙な耳にめぐまれたおかげで、ずいぶん苦しんだに相違ない」

鷲田氏はこの言葉の意味を解説していますが、内容はともかく、なぜこの日に吉田秀和著「モーツアルト」を取り上げたのか、とちょっと疑問に思いました ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト(1756~1791)の命日は12月5日(誕生日は1月27日)だし、吉田秀和氏(1913~2012)の命日は5月2日(誕生日は9月23日)だし、どちらもずれているなあ、と

鷲田氏がこの本をコラムで取り上げたキッカケに興味があります

ところで、このブログで何度か書きましたが、私のクラシック入門曲はモーツアルト「フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314(285d)」でした そんなこともあって、所有する約4000枚のCDのうち約700枚はモーツアルトで、モーツアルトに関する書籍もできるだけ読んできました 今でも捨てずに手元にあるモーツアルト関連の書籍は単行本と文庫本を合わせて26冊ほどありますが、そのうち吉田秀和氏の執筆による本は「モーツアルトを求めて」(白水社・1982年刊)と「私のモーツァルト」(河出文庫・2021年刊)の2冊です

     

「モーツアルトを求めて」の内容は①モーツアルトの生涯と音楽、②作品(交響曲第39番、クラリネット協奏曲、フィガロの結婚ほか)、③演奏家のモーツアルト像(カラヤン、セル、ハスキルほか)から構成されています    一度読んだだけでほったらかしにしていたので、いつか再読してみようと思います

     

ということで、わが家に来てから今日で3607日目を迎え、来年1月の兵庫県あわじ市市長選に出馬を表明していたN国党の立花孝志党首が27日、自身のYouTubeを更新し、一転して自身の生まれ故郷の大阪・泉大津市市長選に立候補する意向を示し、「当選したら、南あわじ市の市長選挙は辞退します!!」と主張した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     住民無視・自分本位の立花の本質が露呈した立候補地変更だ 選挙民を馬鹿にしてる

         

昨日の夕食は「豚バラと野菜の鰹節出汁鍋」にしました 最近は1週間に1度は鍋のような気がします

     

         

手元の本が残り1冊になったので、いつも通りジュンク堂書店池袋本店で10冊購入しました

1冊目はエド・マクベイン著「キングの身代金」(ハヤカワ文庫)です 本書は、読んだばかりの米澤穂信著「米澤屋書店」で紹介されていたもので、黒澤明監督「天国と地獄」の原作となった作品です

     

2冊目は泡坂妻夫著「乱れからくり」(創元推理文庫)です この本も「米澤屋書店」で紹介されていたもので、米澤穂信が絶賛していた作品です

     

3冊目は「海外ミステリ・ハンドブック」(ハヤカワ文庫)です 海外のミステリーのガイドブックが欲しかったので購入しました

     

4冊目はジェフリー・アーチャー著「運命の時計が回るとき」(ハーパーBOOKS)です この著者の作品は「クリフトン年代記」(新潮文庫)をはじめ文庫化されている本はすべて読了し、ブログでご紹介しました ハーパーBOOKSから出ているとは知りませんでした

     

5冊目はハン・ガン著「すべての、白いものたちの」(河出文庫)です ノーベル文学賞を受賞した韓国の女性作家の作品です

     

6冊目はブレイディ・みかこ著「両手にトカレフ」(ポプラ文庫)です「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でお馴染みの著者の小説です

     

7冊目は反田恭平著「終止符のない人生」(幻冬舎文庫)です ショパン国際コンクール第2位を果たした反田恭平のこれまでの軌跡を振り返っています

     

8冊目はダロン・アセモグル&ジェイムズ・ロビンソン著「国家はなぜ衰退するのか(上)」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)です世界の経済格差の根本原因は何かを探ります

     

9冊目は安田登著「つらくなったら古典を読もう」(大和書房)です 古事記、平家物語、論語などの古典を振り返り勉強します

     

10冊目は野口敏著「どんな人とも楽しい会話が続く話し方のルール」(王様文庫)です 口下手なものですから、参考にしたいと思います

     

いずれも読み終わり次第、順次当ブログでご紹介して参ります

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米澤穂信著「米澤屋書店」を読む ~ 学生時代から現在まで20年にわたり米澤が読んできた本を巡るエッセイ・書評・対談を一堂に集めた待望の書

2024年11月27日 00時17分33秒 | 日記

27日(水)。わが家に来てから今日で3606日目を迎え、ウクライナ支援に消極的とされるアメリカのトランプ次期大統領の就任を控え、イギリスとフランスがウクライナへの軍隊の派遣について議論している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     軍隊か民間軍事会社の派遣を考えているみたいだが  だんだんキナ臭くなってきたな

         

昨日、夕食に「エビの肉巻き」「生野菜とアボカドとモッツアレラチーズのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 海老の肉巻きは本当はパプリカを添えたかったのですが、2つのスーパーで売り切れていたのでピーマンを使いました

     

         

米澤穂信著「米澤屋書店」(文春文庫)を読み終わりました 米澤穂信は1978年 岐阜県生まれ。2001年「氷菓」で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー    11年「折れた竜骨」で第64回日本推理作家協会賞、14年「満願」で第27回山本周五郎賞、21年「黒牢城」で第12回山田風太郎賞、22年に同作で第166回直木賞を受賞 ほかに「インシテミル」「Iの悲劇」「儚い羊たちの祝宴」など多数

     

本書は米澤穂信が学生時代から現在まで20年にわたり読んできた本を巡るエッセイ・書評・対談を一堂に集めたものです

430ページを超える本文の中で紹介されているのは約350人の作家、約700冊のミステリー作品です 巻末に書名・作家名別に索引が掲載されているので、エッセイや書評などで誰のどんな作品を取り上げているのかが確認できます あまりにも広範囲にわたるので、何をどのように紹介すればよいのか悩みます

米澤は最初に「ご挨拶より本の話をしませんか」というタイトルで、自己紹介代わりにいきなり好きな作品を10作(順不同)挙げています

①綾辻行人「時計館の殺人」

②泡坂妻夫「乱れからくり」

③辻真先「白雪姫の殺人」

④梶山季之「せどり男爵数奇譚」

⑤横山秀夫「第3の時効」

⑥恩田陸「ユージニア」

⑦天藤真「大誘拐」

⑧山田風太郎「明治断頭台」

⑨伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」

⑩北村薫「六の宮の姫君」

これらの作品のどこが素晴らしいのか、なぜ好きなのかについて解説しながら、他の作品との比較を行っています このうち米澤が作家デビューする上で大きな影響を受けたのは綾辻行人と泡坂妻夫の2人の作家であることが分かります

米澤は「ミステリを読む楽しみ」について、「知と理の文芸であるというところがたまらない魅力です」と語っています どんなミステリーも理屈にかなう解決法・解釈でなければ読者は納得しないでしょう

著者はデビュー当時、書店に勤めていたそうで、全国の書店が減少していくことに対し考えるところがあるようです 彼は次のように語っています

「需要の一部が通信販売に置き換えられた以上 本屋の数は減らざるを得ないし、実際に減ってもいる    しかしそれでも、本屋が絶滅するとは思わない    本屋に行くのは欲しい本を買うためでなく、欲しいと思っていなかった本が欲しくなるからなのだ   知らない本と出会う楽しみを忘れがたいから私は本屋に行くし、それこそが本屋にしかない代替不可能な楽しみだと信じている

これは良く分かります 私の本の選び方は①新聞の書評を読んで興味をもった本を買う、②書店でクルージング(書店を徘徊することです)しながら面白そうな本を探し、直感で選ぶーという2通りです。ネットで注文したことは一度もありません

対談は次の4本が収録されています

①心に刺さるミステリー10冊+2( ✕ 柚月裕子)

②笑えるミステリー10選( ✕ 麻耶雄嵩)

③ミステリーにとって必要なものは何か?( ✕ 有栖川有栖)

④創作と自分( ✕ 朝井リョウ)

米澤は最後に「ご挨拶より本の話をいたしましょう」を置き、「あとがき」に代えて海外の作家によるミステリーを10作選んで紹介しています

①アント二イ・バークリー「最上階の殺人」

②アガサ・クリスティー「杉の柩」

③ダシール・ハメット「血の収穫」

④ラッセル・ブラッドン「ウィンブルドン」

⑤エド・マクベイン「キングの身代金」

⑥ロバート・ファン・ヒューリック「紗蘭の迷路」

⑦E・L・カニグズバーグ「クローディアの秘密」

⑧ミルチャ・エリアーデ「ムントゥリャサ通りで」

⑨ヒラリー・ウォー「失踪当時の服装は」

⑩サー・アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」

米澤はここでも、なぜこれらの作品が好きなのか、どういう点が素晴らしいのかについて解説しています 解説を読むとどの作品も無性に読んでみたくなります

全編を読み終わって思うのは、本書で紹介された作品のうち実際に読んだことがある本は限りなく少ないという事実です 本が好きだとか、ミステリーが面白いとか言っても、プロの作家にはとても敵わず「井の中の蛙大海を知らず」であることを思い知らされます 本の世界も「読めば読むほど知らない本が増えていく」ということでしょうか

米澤穂信ファンはもちろんのこと、ミステリー・ファンには特にお薦めします

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松浦弥太郎著「即答力」を読む ~ 「暮らしの手帖」元編集長が語る日々の暮らしや仕事に求められる「即答力」の極意:即答力とは姿勢である

2024年11月26日 00時03分22秒 | 日記

26日(火)。わが家に来てから今日で3605日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は23日、12月1日以降に1年以上の契約で軍と契約を結んだ場合、兵士やその配偶者が抱える借金を1000万ルーブル(約1480万円)を限度に返済を免除する法律に署名した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     戦闘の長期化で兵士不足が深刻化してる証拠だ イエメン国民も金で買収したそうだ

         

昨日、夕食に「五目炊き込みご飯」「ちぎり厚揚げと豚バラの和風炒め」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました

     

         

松浦弥太郎著「即答力」(朝日文庫)を読み終わりました 松浦弥太郎は1965年 東京都生まれ。「COW  BOOKS」代表、文筆家。「暮らしの手帖」編集長を経て「クックパッド」勤務。2002年「COW  BOOKS」開業   著書に「今日もていねいに」「松浦弥太郎の仕事術」「考え方のコツ」など多数

     

本書は2013年10月に朝日新聞出版から刊行されたものです

この本は次の各パートから構成されています

パート1「『即答力』とは何か」

パート2「『即答力』を身に着けるには

パート3「『即答力』を鍛える

パート4「『即答力』を仕事に生かす

著者はパート1で「即答力とは姿勢です」と述べていますが、この言葉が全編を支配しています 著者は続けて「人に対してであれば、『あなたに興味がある』とか、『あなたを尊敬している』とか、『あなたの話をもっと聞きたい』という姿勢。出来事に対してであれば、『何が起こるかわくわくする』とか、『チャレンジしたい』とか、『新しいことを試してみたい』という姿勢。即答力とは『自分に起こり得るすべてのことに対する感謝の気持ち』があったうえでの、前向きな姿勢だという気がします」と述べています

さらに著者は、「即答力とは常にまわりに気を配り、ニーズを察し、チャンスを捉えてスピーディに反応する力です」と述べていますが、続けて、「しかしこれはあくまで原則であり、すべてに適用しようとしてはなりません」と釘を刺しています 「一番いけないのは、闇雲に即答すること。わかりもしないのに、あてずっぽうでいい加減なことを答える。どこかで聞きかじった借り物の意見で取り繕う。これはいただけない。即答力の悪用です 相手は見抜いているものです。その次にいけないのは黙り込むこと 最良の策は、『答えられない』と答えるという即答です。即答力には瞬発力と同時に正直さが大切です」と述べています

パート2「『即答力』を身に着けるには」の中で著者は即答力には準備(自分が正しいと思うことを続けていくことを習慣にすること)が必要だと説いています

著者が「暮らしの手帖」編集長や「クックパッド」で働いた経験から、仕事や人との関りの中でいかに即答力が大切かが説かれています したがって、最後のパート4「『即答力』を仕事に生かす」に最も力を入れて実践的な方法を説いています そういう意味では、現役で働いている人にとって直接役に立つと思います

そんな中、私のように現役を引退している者にも直接役に立つ情報も少なくありません 一例を挙げると「メールは短く・早く」です 著者は海外の人たちとの間でメールのやり取りをする機会が少なくないようですが、アメリカ、中国、台湾等の優秀なビジネスマンほどメールが短いとのことです それに比べて日本人のメールは長過ぎるので、時に「読む気がしない」と思うそうです 著者は「長くなる用件は電話か対面で」を原則にするといいと述べます さらに、「メールは結論を最初に書く」「返事はそのメールを見たらすぐに書く」という鉄則を作ろう、とアドヴァイスします

日々の暮らしや仕事に求められる「即答力」について実践的に解説した書籍として、サラリーマンに限らず広くお薦めします

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「生きがいを感じていますか?」「ゼロで死ねるか」 ~ 朝日新聞別刷り「be」と本紙連載記事を読んで思うこと / Macintoshのパワーアンプ「MC240」を売る

2024年11月25日 00時01分55秒 | 日記

25日(月)。1か月以上前から娘が「断捨離」のYouTubeにハマって、自分の服やら身の回り品やら美大時代の遺物やらを片付け始め、45リットル用ビニール袋で40袋以上(事実です!)をゴミとして捨てました ミニマリストを目指してような勢いですが、要するにゴミの中で暮らしていたわけですね その一環として、私の私物にも魔の手が伸び、要らない物はないかと探し回り、洋服ダンスの隅に放置してあった古いアンプを見つけて「オトーさん、これどーすんのよ」と叫ぶので、MacIntosh「MC240」を売却しました これは41年前の昭和58年(1983年)12月18日に秋葉原・電気街のユートピア機器で購入した「真空管パワーアンプ」の中古品です 保証書・マニュアル・パンフレットのコピーは保管してあります しかし 肝心の領収書を紛失してしまったので正確な購入価格は不明ですが、20万円以上したことは確かです 独身時代に5年間くらい使用しましたが、その後トランジスタのプリメイン・アンプに代えたので、処分せずに保管しておきました 今回はちょうど良い機会でした さっそく中古オーディオショップをネットで検索し、AUDIO  LAND という業者に決めて売却することにし、昨日引き取りに来てもらいました 予備の真空管も保管してあったので併せて売却しました

     

     

中古品として購入して41年後に中古品として売却したわけですが、購入価格よりは下回ったものの、MC240はヴィンテージ品なので 当方が思っていたよりも高く売却できました 良心的な業者で良かったと思います

ということで、わが家に来てから今日で3604日目を迎え、ロシアが北朝鮮に対し、過去8か月で計100万バレル以上の原油を供給していた可能性があることが、英民間調査機関オープンソース・センターが22日に発表した衛星画像で分かったが、これが事実とすれば、年間上限50万バレルと定めた国際制裁決議違反となる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     北朝鮮がロシアに派遣した 1万人とも言われる兵士たちの 見返りというわけだね

         

23日(土)付の朝日新聞別刷り「be」の「be  between 読者とつくる」コーナーのテーマは「生きがいを感じていますか?」でした これはbeモニターへのアンケートに答えた2303人の集計結果をまとめたものです それによると「はい」が74%、②「いいえ」が26%だったとのことです「はい」の回答で「どんなことに生きがいを感じるか」については、多い順に①子ども、②配偶者、③旅行、④読書、⑤孫、⑥健康、⑦音楽・楽器、⑧仕事となっています つまり①②⑤は家族であり、⑥は自分の身体のこと、③と⑦が趣味ということになります

自分自身に当てはめてみると、現役を退き無職であること、子どもたちが仕事に就いていることを考えると、自分を含めて家族が心身ともに健康であることは望ましい状態だと思います しかし、それに「生きがいを感じるか」と問われれば、それは違うように思います むしろそれを前提として、④や⑦を趣味として生きていくことに生きがいを感じていると言えます   さらに言えば、それをブログに文章として書き綴り、外に発信することに生きがいを感じていると言えるかもしれません

一方、現在 朝日では経済面で「ゼロで死ねるか」という囲み記事を連載しています これは「生きているうちにお金を使い切って死ねるか」ということを表しています 上記と同じ23日付の紙面の第5回目の記事のタイトルは「人生悔いなく 使えるお金を使えるうちに」です 記事は冒頭次のように書いています

「日本の高齢者の3分の1が、生きているうちに『財産を使い切りたい』と考えているのに、ため込んだ金融資産は80歳を過ぎても平均で1~2割しか減らない・・・。高齢者のお金のため方、使い方について、今年度の経済財政白書はこんな分析をしている」

そして、「DIE  WITH  ZERO(ゼロで死ね)」(累計39万部販売)の著者ビル・パーキンス氏にインタビューした内容を紹介しています

パーキンス氏によれば、人が実際に「ゼロで死ぬ」ことは難しくても、その目標から逆算して「人生をより充実させていくことが大事」との思いで本を書いたという この考えは、1985年にノーベル賞を受賞した経済学者フランコ・モディリアーニが提唱した「死ぬときの残高がちょうどゼロになるように消費行動をすべきだ」との仮説に由来するという

人々がお金を使いきれない理由は主に①自分がいつ死ぬのかわからない ②老後の生活は意外にお金がかからない ③お金はステータスになる ④子どもに残したい、の4つ   同氏は「歳を取ると想像よりお金を使わないので、子どもに早めに財産を引き継ぐことを勧める お金を使う能力は年齢によって変わり、同じ金額でも60代より30~40代の方が価値を高められ、コストパフォーマンスが良いから」と語ります さらに、高齢者が有効にお金を使うための「アイテム」として同氏が提唱しているのが、やりたいことを年代ごとにリストにする「タイムバケット」の作成である お金とは「経験を買うために使うもの」。重い病気にかかると、お金がいくらあっても楽しめなくなるが、思い出は記憶として残る 「ベッドに横たわっていても”記憶の配当”がいつまでも受けられ、人生を豊かにするのです」と語ります だから、お金がないなどの理由でやりたいことを先伸ばしせず、元気なうちにやり、「悔いのない人生を送れるようしっかり考えてほしい」と語ります

ここまで書いて思い出しましたが、今月18日付toraブログでご紹介した筒井康隆著「敵」の主人公・渡辺儀助も「預貯金があと何年もつかを計算しながら」生きています

     

ビル・パーキンス氏の言葉には深く共感を覚えます 私が常々思っているのは「あとで後悔しないように、今この瞬間を楽しんで生きよう」 そのためには「自分自身に投資し、3つの目標(①クラシック・コンサート、②映画鑑賞、③読書)達成に向けて頑張ろう」ということです

さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか

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