21日(水).わが家に来てから今日で994日目を迎え,学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題で,松野文部科学相が20日,萩生田官房副長官が文部科学省の幹部と面会した際「総理は『平成30年(2018年)4月開学』と おしりを切っていた」などと,早期開学が安倍首相の意向であることをほのめかす文書が新たに見つかったと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
安倍首相は厳しい世論調査の結果を見て「深く反省する」と述べたらしいけど
それって世間を欺く「印象操作」じゃないの? 次々と新たな疑惑が出てくるし
昨日,夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜サラダ」を作りました 本当は「カレーライス」なのに「ビーフシチュー」と書いて偽る「印象操作」ではありません
昨日,神楽坂のギンレイホールで「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」と「はじまりへの旅」の2本立てを観ました
「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」はレベッカ・ミラー監督による2015年製作アメリカ映画(99分)です
ニューヨークの大学で働くマギー(グレタ・ガーヴィグ)は,妻子持ちの文化人類学者ジョン(イーサン・ホーク)と知り合い 恋に落ちる 仕事のことしか頭にない妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)に愛想をつかしたジョンは離婚を決意し,マギーと再婚する その数年後,ジョンとマギーの間には子供も生まれ一見幸せに暮らしていた.しかし,ジョンは小説家になるため仕事を辞めてしまいマギーは生活に不安を感じていた マギーは多忙な中,ジョーゼットが生んだ2人の子供の世話もしていたが,ジョーゼットと話をするうちに,ジョンはジョーゼットと暮らした方が幸せになれると気づき,夫を前妻に返すというとんでもない計画を思いつく 妻と元妻はジョンに気付かれないように一芝居を打つことになる
いろいろあって,最後にはマギーが犠牲になってハイおしまいとなるかと思いきや,マギーにも希望が見えてジ・エンドになるので良かったです
2本目の「はじまりへの旅」はマット・ロス監督による2016年製作アメリカ映画(119分)です
現代社会から隔絶されたアメリカ北西部の森で,ベン・キャッシュ(ピゴ・モーテンセン)は独自の教育方針のもと6人の子供たちを育てていた 厳格な父親の指導のお陰で子供たちは皆並外れた体力と頭脳の持ち主になっている 18歳の長男ボウドヴァンに至っては受験した名門大学すべてに合格するほどの能力を身に着けている ところが,ある日,入院中の母親レスリーが急死し,一家は葬儀に参列するため,また母親が残した遺言を叶えるため,2400キロ離れたニューメキシコを目指して専用の大型バスで旅に出る 世間を知らない純粋な子供たちは,生まれて初めて経験する現代社会に直面し,戸惑いながらも懸命に生きようとする
この映画は,原始社会から現代社会へタイムスリップしたような父親と6人の子供たちが母親の葬儀のために旅をするロードムービーです 笑ってしまうのは,クリスマスを祝わない代わりにチョムスキー(1928年生まれのアメリカの哲学者・言語学者)の誕生日を祝ったり,子供たちへのプレゼントがサバイバル・ナイフやアーチェリーの弓だったりするところです
この映画では,長男ボウドヴァンが好きな音楽としてグレン・グールドのバッハ「ゴルトベルク変奏曲」と,ヨーヨー・マのバッハ「無伴奏チェロ組曲」が紹介され,曲の一部が流れます 監督の趣味でしょうか?
さて,グレン・グールドの弾くバッハの「ゴルトベルク変奏曲」と言えば,彼のデビュー・レコードであった1955年録音のモノラル版と1982年録音のステレオ版の2種類あります いずれも当時のクラシック音楽界にセンセーションを巻き起こした演奏ですが,この映画に出てくる「ゴルトベルク変奏曲」はどちらの演奏でしょうか?ちょっと気になります
1955年モノラル録音版CD
1982年ステレオ録音版CD
写真左が1982年,右が1955年当時のグールド
いずれにしても,チョムスキーといい,バッハといい,この映画の監督には 音楽に対する こだわり が感じられます