日本からの荷物用に、1箱大きめの段ボール箱を使いました。
状態も良いし、これは何か遊びに使えそうだなと思って、お預かりの子達に聞いてみました。
「これ、なんだと思う?」「箱」
「これ、使いたい?どうやって使う?」「ペイントしたい」
との事だったので、絵の具で自由にお絵描き
絵の具、子供達は色が混ざる事を気にしない子達がほとんどです
15年くらい前の私だったら、なんとなくパレットで色が混ざってしまうことに抵抗があったけれど、子供達が自由にのびのびと色を混ぜて描く作品を見ていると、この色の混ざり具合から描かれる線や、重なり合った感じこそ、創造性や芸術性があると今は感じています。色が混ざることで生まれる新しい色にも出会える。
ダンボールは、画用紙よりも大きなスペースがあり、描きご心地や色の乗り方も画用紙とは異なる。 暗い色は明るい色を消してしまう。そんな事も感覚的に経験できます
満足するまでお絵描きを楽しんでもらい、乾いた後は ポンとドライブウェイに置いてみました。
どうやって遊ぶかな。と。
すると。。
入ってる。うん、入りたくなるよね。私が子供だったら絶対中に入る。
お家かな?お風呂かな?乗り物かな?
2、3歳児が3人までならギリギリ入れるかなという大きさ。
この時は「バス」だと言ってました。
また、遊んでいたら偶然箱が倒れて、トンネルに!
この様子を見て、他の子達もトンネルを潜りに行きます。
ここから、猫や犬になりきる遊びが好きな子達は、「猫さんのお家」としてこれを使い、扉を閉めようとしたり、「いないいないばあ」の声掛けに合わせて、ひょこっとニコニコ笑顔を出してくれたり。
遊び方色々です。
また、2人以上で遊ぶ時は お友達との関わりが生じます。
他の子達が遊んでいる様子を見て、すんなりそこへ入っていく子もいれば、入りたいけれど、どうしていいかわからない様子の子もいます。
興味がないのに、無理やり参加させるのは あまりおすすめできませんが、「やってみたいけれど、どうしていいかわからない」様子が見られた時は、大人の出番。
「私も入っていい?と聞いてみたらどうかな」などと、具体的な声掛け方法を伝える。
これを聞いて、自分から行ける子は 自分でお友達に伝えて、その遊びに大抵問題なく参加できます。
でも、その声かけをする勇気が必要なお子さんとは、「一緒に行ってみる?」と提案し、そうすると言う事であれば 一緒に行って、「〜ちゃんも入ってみていい?」とその子と一緒に聞いてみます
強引に入っていくと、大抵「やめて」「きつい」「どいて」などと喧嘩が始まるケースが見られますが、子供達のペースを尊重しながら、言葉で伝える関わりを育めると、2歳、3歳達も上手に受け入れたり、共有したりする事ができるようになります
段ボール箱1つでも、創造する力、芸術性、社交性、身体的活動、言語力など、様々な事を子供達は遊びを通して学んでいます