☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

踏み踏み遊び

2024-04-30 | デイケア
先日長男が欲しいと言ってた魚釣りに使える目の細かい網を注文したら、まさかの破損状態で届き(フレームに傷とネットが破れていた。。)、再送してくれた梱包が いっ。。。一体この中身は何?という私の身長よりも高い箱に入って送られてきました。

そしてこれでもかー!というくらいの梱包で、このような大きなプチプチに棒が包まれて固定されていました


これはその一部なんですが、面白そうだよね。

ちょうど今朝は雨が降っていて、外遊びができなかったので、子供達の遊びのキリがよさそうな時にこれを見せてみました。

数人の目がキラーンと反応し😁 やりたい!と。

どうやって遊ぶかな?と初めは様子を見る事にして、床に置いてみると、一人の子がそれを床に広げ、上に乗り始めました。すると、次々に真似を始めたので、

せっかくだから靴下脱いで裸足で踏んでみたら?と提案し、全員靴下を脱いで踏み踏み。。。。踏み踏み。。。踏み踏み。。。ひたすら踏み踏み。。


せっかくなので、これも横に並べて、踏み比べ
柔らかい、硬いの体感遊びです

折って重ねてみたらどうなるかな?
さらにフカフカ。

広げた上にみんなで寝転んでベッドみたい〜!とニコニコ。

しばらくすると、その上でジャンプをした子がいて、偶然パン!と弾け、いい音がしました。

そしたら、ジャンプを繰り返し、潰れた時に音がする面白さを発見した様子。

さらに、手で潰そうと頑張っている子もいて、それならば。。。と

爪楊枝をやりたい子達に渡し、プチプチ体験。

1箇所穴が開くと、1列分の空気が抜けます。

みんな賢いなあ〜と思ったのが、触った感触で割れるものと、既に割れてしまった=音がしない。というのをわかっている様子で、手で触って確かめながら、割れる部分が見つかるとプチっと楊枝を刺していました



最後はリサイクル。

これはとても面白い遊び道具となりました。
まだあるので、また雨の日などに出してみようと思います





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モンテッソーリ教育の背景

2024-04-29 | 教育観
マリア モンテッソーリさんは、1870年にイタリアで生まれました。そしてイタリア初の女性医師です。初期は精神医学を専門とされていましたが、教育理論に没頭し、教育への情熱も芽生えたとのこと。

特に、彼女の観察力と経験から、知的障害や発達障害があることで、一般的な学校の集団教育から追い出されてしまった子達や、隔離されてしまう形での教育を受けている子達に対し、こうした子どもたちの多くが、経験や刺激を奪われるような方法で扱われていると考えていました。

そこで観察を通し、障害児扱いされる子供達もその子の発達に見合う刺激と環境を与える事で、それぞれのペースで夢中になる活動があり、それに伴って発達し成長する力がある事を見出しました。

また、彼女はイタリアの貧しい市街地で学校へ行けない環境の子ども達も対象に、それまで障害のある子どもたちに使っていたのと同じような方法と感覚教材を導入しました。そこでもいわゆる問題行動などを起こしていた子達も、その子の発達段階と興味に合う環境を提供することで、その子はその活動に自発的に取り組み、集中し自身を発達させていく力があることを実感しました。そして それらの経験からモンテッソーリ・メソッドが生まれ、1907年に彼女はローマに「子どもの家(Casa dei Bambini)」として知られる最初のモンテッソーリ学校を開校しました。
"I have studied the child. I have taken what the child has given me and expressed it and that is what is called the Montessori method." Dr. Maria Montessori.
「私は子どもを研究してきた。子どもが私に与えてくれたものを取り入れ、それを表現してきた。それがモンテッソーリメソッドである」とマリアモンテッソーリさんはおっしゃっています。
子どもたちに対する彼女の成功は、瞬く間に教育界の注目を集め、その後数年の間に、ヨーロッパ、北米、南米、そしてオーストラリアに学校が開校しました。モンテッソーリの幼稚園や小学校のほとんどは私立ですが、公立学校の中にはオルタナティブ・スクールとして開校しているところもあります。

カナダも。。。というか、カナダは教育管轄が州ごとのため、州の方針によって教育への予算も異なり、若干違う部分もあるかもしれませんが、私が住んでいるオンタリオ州で、モンテッソーリ教育と聞くと、少なくとも住んでいる地域では私立の学校になります。
 
ただ、幼児教育を勉強する中で、モンテッソーリの考え方は何度も登場し、保育園や公立の幼稚園にモンテッソーリの学校と全く同じ教具は揃っていなくても、オンタリオ州が掲げている幼児教育観の中に「観察の大切さ、そこから子供の発達に何が必要か、その促進に必要な手助けや環境づくりの重要さ」は含まれているため、理解&実践されている先生方はいらっしゃいます。なので、公立の幼稚園でも本来その根底にある考え方には、モンテッソーリ教育観も含まれているはず。。。なんですけどね。。
そうでない先生がいるのも現実だけど。。。

特に観察の大切さは本当に重要で、よくある子供同士のトラブルにも、観察することや、子供達の話を聞くことで、状況に適した声かけや提案ができ、私の経験だと3歳以上の子達は本人に気が付かせる形で声をかけると、その子自身が考え、トラブル回避の方法を選択できる場面を何度も見たことがあります。
 
こういった事の大切さと、その効果を他の教育者達や親御さん達と共有することも子供を理解する上で大切だなと感じています。

具体的な教育観やエピソードも書きたいけれど、頭が働かなくなってきたのでまたの機会に。

モンテッソーリ教育についてもっと深く学びたい方は英語だけどこのHPにリソースも含め、た〜くさんの情報が詰まっています。
Association Montessori International (通称AMI)
この中のFIND YOUR COUNTRYから、日本でのモンテッソーリ教育に関するHPリンクも見られます。 教師養成コースの案内なども閲覧できます










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モンテッソーリ教育はどんなイメージ?

2024-04-28 | 教育観
レッジョエミリア、モンテッソーリ、ガードナーの多重知能理論の中だと、日本でも聞いた事がある人が割と多いのは、モンテッソーリ教育じゃないかなと思います。

すでにご存知の方達も多いかもしれませんが、特に、世界中の様々な分野で世に名の知られている方達がモンテッソーリ教育を受けていたというメディア情報を私も目にした事があるので、そこからモンテッソーリ教育=天才やカリスマを育てる教育。と注目されたり興味を持たれた方もいるかもしれません。
その教育法は確かに素晴らしいのです。 

ただ、誤解も広がっているように感じています。きっとモンテッソーリ教育の先生達もそう感じられているのでは?

どちらかというと公立ではなく私立である事が多く、それにより一部のお金がある家庭層の子ども達だけが受けられる特別教育。とか、その教育を受けたらみんなカリスマ的なすごい人になる。とか、逆に協調性が育たないというネガティブなイメージを持たれている方達がもしいたら、それはちょっと違うのです。 

また、メディアではモンテッソーリ教育に使われている教具に注目される事が多く、手先を使う活動がメインで取り上げられているのを目にしますが、もちろんそれだけではないのです。モンテッソーリ教育でも身体を使う活動や、周りの子供達との関わりも大事にされています。決して自分で好き勝手にやりたい放題。。という事ではありません。

発達スピードや、その興味は子供一人一人異なる事が大切にされ、自分の活動と同様に他人の活動も尊重される(ここは同調とは違う)。結果、自分との違いをネガティブに比較や批判するというよりは、この人はこういう考えなんだ。こういう事が好きなんだ。得意なんだ。苦手なんだ。と、異なる意見にも理解を示せる、尊重し合える、活かし合える、成長と共にそんな人間力も育つ教育だと私は解釈しています   *もし勘違いしていたら、どなたかご指摘を!!

マリア モンテッソーリさんの言葉に
"We discovered that education is not something which the teacher does, but that it is a natural process which develops spontaneously in the human being." ~ Dr. Maria Montessori
"教育とは教師が行うものではなく、人間(子供達)の中で自発的に発達する自然なプロセスであることを発見した"  というのがあります。

モンテッソーリ教育では自発的に学ぶことをとても大切にされていて、だからこそ、その子の発達段階や興味が関係し、それに合う環境を提供するためにも、大人の観察力がとても大切になる。教具はそのツールの1つであり、その時のその子に興味がない教具を大人側からやらせようとしても、それは自発的に学ぶ事に繋がらないため、今のその子に適した教具ではないという事になります。  でも、それに興味を持つ時期がその子に訪れるタイミングが来たら、その時はその教具が適した物になります。

モンテッソーリ教育を受けて社会的な成功者として評価をされている方達は、モンテッソーリ教育を受けたからだけでなく、その教育を通して接してくれた先生方や、ご家庭で接してくれたご家族達が、子供時代の興味や発達に寄り添い、自発的な取り組みや発達を尊重するという同じような目線で関わり、「その子が今何に夢中になっているか。どういった発達段階なのか。」その活動に仮に時間がかかったとしても、大人的には意味のない活動に感じられたとしても、その子のその時の興味を理解し、尊重してもらえる環境であったのではないかと思います。 

そういった環境で育った事が、他人と比べる人生ではなく、自分はこうありたい。こう思う、こうしたい。その為に自分は何をしたらよいのか。そのような将来ビジョンを描ける力が育ち、社会的にも成功を収めているのではないでしょうか

長くなってしまったので、モンテッソーリ教育は、どういった背景から誕生したのか。。。については、また次に書きます。


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今日からトラウト釣り解禁&水辺の生き物達

2024-04-27 | 釣り
4月の第四土曜日はトラウト釣り解禁日らしいです。

今日は午後から先日皆既日食を観に行った公園に長男の釣り付き添いに行ってきました

この公園での釣りも今日から解禁。

あちこち気になるポイントで、まずは網で水辺の生き物調査


魚の他に、面白い昆虫がいる!とのことで、何だろうねえ。。

ヤゴ? この尾ビレのようなものは何だろう。。。。
調べてみたらDamselflies (イトトンボ)のヤゴのようでした。

あ、、あれか! 近所の林でもトンボみたいだけど止まると羽が閉じて、光沢のある緑、青、黒の虫がもう少しするとあちこちで飛んでるんですよね。

ネットですくったこの中に、先ほどの魚、ヤゴ、ミノムシのような筒状の小枝のような物の中に入った生き物、二枚貝などがいくつか見えました

あ、そうそう、私は触るのは抵抗があるので、写真撮るだけです。

レインボーダーター(Etheostoma caeruleum)

 
これも、レインボーダーター

そしてフライフィッシング

ストライプトシャイナー(Luxilus chrysocephalus)


これもストライプシャイナー



通常の釣り
クリークチャブ(Semotilus atromaculatus)

 
リバーチャブ(Nocomis micropogon) 頭にイボイボがあるのが雄らしい。

そして唇がぷくっとしていますが、これは産卵期のこの時期の特徴らしく、オスはこの口を使って、小石を集めて山を作り、メスがそこに卵を産むようにお家を建てる為にこういう形になるそうです。
また、その家は、チャブ以外の小魚達も産卵して共同生活となり、時に混合種の赤ちゃんが誕生することもあるそうです。 by長男からの小話

これもリバーチャブ


ロングノーズデイス(Rhinichthys cataractae)

グリーンサイドダーター(Etheostoma blennioides)

これもレインボーダーター(Etheostoma caeruleum)多分オス。

これは、別の場所で長男が最近釣った写真ですが、開くと綺麗

ファンテイルダーター(Etheostoma flabellare)

これも同じく別の場所で最近釣ったファンテイルダーター
尻尾がうちわ(fan)のような形でしょ。

私は熱帯魚や珊瑚が綺麗な海は潜りに行ったりと興味がありましたが、淡水のイメージは石がゴロゴロ、シルバー系の魚が グレーやグリーン、茶色のパッとしない 冷たそうな水で泳いでいる世界をイメージしていて(私の中の固定観念)、潜りたいなど思ったことはないのですが、長男が色々と淡水の世界を教えてくれるようになり、淡水魚にも赤や緑など色を持つ魚がいる事や、その種類もたくさんあり、また魚以外の生物も色々と生息していて、面白い世界なんだなと思うようになりました。



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あるときっと便利も依存すると無い時に大変

2024-04-26 | 日常の出来事
ダンス会場の近くでビジネスニュースの発表もあったようで、何時からなのかな〜とやや気になりつつホンダ工場の前を通りました

ホンダの工場で電気自動車の製造が近い将来始まり、そのバッテリー工場も稼働するようで、州と国両方から大きな投資をするとのことで、双方の首相も来ていたようです

2028年稼働だから、その前に我が家がT社で注文したハイブリッド車は来るかな。。

ホンダはダディ君が今2台目を乗っていますが、寿命が長く、メンテナンス費用もそれほど頻繁にはかからず、満足度が高く、今私が乗っている車の寿命がきたら次はこっちもホンダに。。と思ったけど、欲しい車のハイブリッドがなくてね。。この計画が関係しているのかな?

T社の車を注文していますが、3年待ちと言われています。理由は他にもあるのかもしれませんが、ハイブリッド車に使われるバッテリー入手が困難とか。。。アメリカ国内メーカーの電気自動車が多くの需要をしめているとかでね。 

カナダ国内でバッテリーの製造が軌道に乗って、他社メーカーへの販売も可能になったら、待ち時間ももう少し短くなるのかな?

それにしても電気自動車最近増えていますが、システム不具合が出た場合どうしたら良いのでしょう。。。またガソリンスタンドが長距離ないような場所への車での長距離ドライブってできるのかな?? しかももし、やっと見つけたスタンドで電気自動車の充電ができなかったら。。。どうしたらいいのかなあ。

それと、特に最近の車は、車間や車線との距離を見てくれたり、スピードも設定するとあまり超過しないような機能がありますよね。私が普段乗っている車はそのような機能はなく、ナビやバックモニターもついていないので、目視、ミラー最大活用。道も、初めていく場所は携帯のナビを使う事もありますが、行った事ある場所ならなくても別に不安はないです。 つまり、昔ながらに?自分の感覚を使って運転しています。

でも、今の新しい車は便利な機能がたくさん。先日ダディ君の車のフロントガラスに小さな傷がついてしまい、普段はディーラーに持っていくのですが、モニター機能を維持できるように、部分メンテナンスができるガラス専門の修理場所を探して持っていきました。評判の良さそうな場所だったそうですが、結局ガラス交換となり、その後センサー機能が使えなくなり、なんとその後さらに3度も足を運ぶ事になったんですね。

その間、普段使えていた機能が使えないことにストレスを感じているようでした。ただ、私も時々ダディ君の車を使いますが、その機能がどこにあって、何を見たらいいのかもわからないので、私にとっては無いに等しく全く気にならないのです。

ナビもちょっと市内だったら なくてもいいじゃん!と思うんだけど、ダディ君は常についていないとストレスを感じるようなんですね。。。。
別の言い方をすれば、ナビがあるから道を覚えようとしない。

時々Googleも間違えますよね。明らかに目的地が感覚でわかっているなら、自分の感覚をもっと信じようよ。。。と思うのだけど、ナビに依存してる人はナビの選択が一番だと思ってしまうのでしょうかね。

これから運転免許を取る世代は、便利な機能が付いている車しか知らない人達となりますよねえ。。。。これらの機能に不具合が生じた場合、ちゃんと自分の感覚を使って安全に運転できる能力は身につけられるのでしょうか。。。

そんな事が原因で起こる交通事故なんてのも将来発生してしまいそうな。。。

便利な機能はあると便利だけど、自分の感覚も時々使っておいた方が良さそうですよね。



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兄弟それぞれ

2024-04-26 | 学校関係
今日は次男のダンスの大会でいつもより早起きで始まった朝でした。

大会は平日後半から週末にかけて数日間で行われることが多く、今日も次男の出番前後に、3時間くらいかな? 他の子達のダンスも楽しく観ておりました。

そして、毎回思います。ここに来て今日はダンス頑張ってる子達、全員学校休んでるんだよね。。ほとんどの親達、仕事休んで来てるんだよね。。

しかも、複数の兄弟で参加していたり、参加演目が多い子達は、連日参加の為ホテル宿泊が多いみたい。

次男と同じグループの子は、自分の出番は今日だけだったんだけど、お姉ちゃん達の出番が昨日、明日とあるので、水曜日から学校休んでホテル宿泊とのこと。


長男はいつも通り学校へ行くので、お弁当持っていくし。。春は陸上部にも参加していて、今週から1ヶ月間毎週午後に地域の高校の陸上大会本番に向けた現地での練習会もあるみたいで、帰りもいつもよりだいぶ遅いし、彼も現地練習日の午後の授業は約1ヶ月ちょっと欠席。本人達は友達も一緒で楽しいみたいだけどね。

小学生は宿題ないけど、高校生は宿題があるようなので、そこはちょっと大変そうです。

長男の大会本番はスケジュール的に観に行けないかな。。。と思っていたけど、今日は仕事を休みにしたので、スケジュールが合えば夕方の競技ならギリギリ観にいけるかな?と思ったけど、間に合わず。。

私の方は、今月来月といつもと異なるスケジュールが色々と重なるので、カレンダーなしでは生活が回らない状況です。。

もうすぐ学年末で、学校のイベントも増えてくるし。。毎朝起きると、今日は何曜日だ!?の日々😁 

早起きだったので早めに寝よう。


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観察眼

2024-04-23 | 教育観
観察眼は、子育て以外にも持っていると活用度の高いスキルかなと思います。子育てや幼児教育では絶対にあった方がいいスキル。教育者には必須なスキル。

ポイントはできるだけ客観的に主観を入れない(特に行動分析したい際は)
この子はいつもこうだから。。。この子はこういう事を言いそう、しそうなタイプだから。。みたいな固定観念を入れてしまうと、情報を客観的に見るのが難しくなり、状況を正しく理解できなくなったり、勘違いをしてしまう原因にもなります。

誰でも簡単にできるようで できるわけではない。でも、意識をしながらトレーニングすることで、観察眼も磨かれていくと私自身も経験から感じます

同じ景色を同時に見ても、そこから何が見えたか、何を感じたかは、たまたま最初に視界に入った物、その人が持つ感覚やレンズ(先入観など)、その時考えていたこと、普段から何にアンテナを張っているかで 入ってくる情報も、受け止め方も変わってくると思います

観察眼も同じで、どんな部分に着目しているかによって、同じ状況の映像や画像を見ても異なる情報が得られます。

例えば、私が以前受講していた「Observation 」のコース内で、やや安全性にリスクを感じられる環境での子供達の様子を記録する課題がありました。
これもその時の観察目的が「子供の主体性」であれば、観察ポイントはその部分に着目し、課題もそれについて書きます

でも、同じ映像を見ながら「安全面や環境設定」について「大人の子どもへの関わり」など観察目的が異なれば、全く別のレンズをつけてその状況を見るので、注目する場面も課題文章も全く異なる内容の物が書けてしまうわけです

この観察眼は、大人側も心のゆとりがある程度ないと、客観視が難しいかもしれません。なぜなら疲れていたり、体調不良だと自分もしんどいので、冷静に見聞きする判断が難しくなりやすいからです。

子供の癇癪や、やめてほしいなと思う行動が繰り返されると、感情が揺さぶられることがあると思います。子供自身は大人を困らせよう、大人をイライラさせようとしてやっていることは稀で、子供自身が困っている何かを伝えたくて、相手に自分の意思を伝えたくて選択した言動が適切ではなかった。。。。という事があります。

繰り返される不適切な言動も、どういった状況で、何がドリガーとなっているのか。そんな事を意識して観察すると、その子供の気持ちに共感できたり、状況に適した言動を代案として伝える=子供はその状況に応じた適切な言動を学べる などのアプローチが可能になります。

また、子供達の行動を観察することで、物を並べたい、積み上げたい、倒したい、投げたい、落としたい、叩きたい、動きたいなど、発達の段階で満たされたい活動が関係しているかもしれない。という発見もできます。

石や壊れ物をそこらじゅうで投げられては、危険ですが、「投げたい時期」に、誰も怪我をしない場所でひたすら満足するまで投げさせてみる。とか、柔らかいボールなど投げても良い物を遊び道具に加える事で「投げたい」という欲求を満たすことができるし、投げる為の身体の動きに必要な筋肉を鍛える事もできます。その子はもしかしたら、将来野球を始める可能性を秘めている事だってあるかもしれません。 思い返すと、投げるに関しては、我が子達にも人や野鳥もいない水辺でひたすら小石を水に投げるなんて時期が ありました

また、遊びの提案をする際に、今日の例をあげると。
ある子が、感覚遊び用に使っているスポンジに、今までは握ったり、硬い、柔らかいなど表現を添えて伝えようとしていたのが、今日は粘土用のお箸を刺そうとしていました。
でも粘土には刺せても、スポンジに刺すには太すぎでさせない。。。この時に「それはそこに刺さらないよ」とか、「それはそうやって使うものじゃないよ」と取り上げてしまう選択もあるかもしれないし、スポンジをキッチンコーナーで洗い物に使う提案をする選択もあるかもしれません。 でもこの場合、この子は「このスポンジに粘土用のお箸が刺さるかもしれない。もしくは刺してみたいと思っているのかな?」と感じ「ここにさしてみたいのかを聞いてみました」。どやらそうらしい反応だったので、怪我をしないように見てないとですが、お箸の代わりに楊枝を並べてみたんです。

そしたら、それをスポンジに刺し始めて、楊枝だとスポンジに刺さって立つからもう1本。

もう1本と刺して、その様子を見ていた他の子達も自分もやってみたくなって、我先にとやりたがる子もいるほど何人かの関心を集めました。
楊枝は使い方によっては危ないので、本数少なめで順番こして、遊んでもらいました。

シンプルな作業ですが、スポンジに何か刺してみたい。細い箸なら刺さるんじゃないか、穴が開くんじゃないか。そんな興味から、やってみた行動かなと思いました。簡単に刺せるものとそうでない物がある。そんな事ももしかしたら感覚的に得られたかもしれません。

また、うちには生憎なかったけれど、少し大きめの半円のスポンジがあったら。。。ハリネズミみたいになって、面白いだろうななんてアイディアも浮かびました。これらを遊び環境の中に取り入れたら、楊枝を自分が思うところへ刺す事で、形ある物を作る。という指先を使う創作活動になります

あ、でも。。。
創作という観点では、私はハリネズミを思いついたけど、本当の創作としては、子供自身が目の前の道具をどう使って、何を作るか。なのよね
なので、子供自らの発想で「ハリネズミ」を作ったら、それはその子の創作したハリネズミとなるわけで、だから、本来は道具をいくつ用意して、それをどう使うかを、私は観察して記録する方が面白いし、子供達の創作力を育むことにもなるんですけどね

ちなみに、次男がこれをみて、「僕は1本あれば十分で、スポンジに刺さる音が聞きたい」と言ってました。こんな感じで、遊び方も人それぞれ。

その他に、恐竜が好きな子達、数に興味がある子達がいるので
恐竜のすごろくを出してみました

すると、やはり恐竜に興味がある子達はすぐに恐竜だ!とやってきます。 数を数える練習になるかなとサイコロも用意して、やり方を見せてみたけど、まだそういう段階ではなさそうだったので、ひとまず好きなように遊ばせてみました。

すると、サイコロを転がすことに関心が高い子、恐竜探しに関心が高い子、順番はともあれ、数字に沿って迷路のように指でたどっている子。他の子がしている事を真似している子。それぞれの関心や興味の具合で、双六本来の使い方はできなくても、それを使ってその子なりに遊んでいました。 

絵本の中に出てくる数字を指でなぞり、それがいくつを表すのかに興味を持ち始めた子もいるので、この双六は、恐竜や数に興味を持ってる子達が、数字に触れる、数えながら物を動かす、サイコロの点を数える。そんな学習要素を取り入れながら遊べるおもちゃとして、しばらく活用できそうだと感じました。

この先もし、すごろくに興味を持つ子が出てきたら、その時は別のタイプの双六を取り入れるとその子の学習意欲を向上させる期待が持てます。

双六には興味がないけれど、サイコロに興味がある子達は、サイコロを使ったブロックの積み上げゲームなど、その子が興味を持つ遊びに取り入れる事で同じく数を学ぶ機会につなげることができます

こんな風に、日常の様子から、子供達が自主的に活動に参加しそうな物を用意する事も、環境を整える事の1つになります。それを実行するためにもまずは「観察」が大事

そして、子供の興味の時期が過ぎたな。。。と思ったものは、しばらく片付けて、その時興味を持ったものにおもちゃを入れ替える。という事もできます

ちなみに、興味は移り変わりますが、その中でもずっと好きなもの。同じような遊び道具で飽きずに遊ぶものは、それらはその子が好きな事、またはその遊び内容にパターンによっては得意な事。が関係している事も大いにありです



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Earth Day 2024

2024-04-22 | デイケア
Earth Dayが近かったので、この2週間ほど「地球」について触れてみました

この絵本は残念ながら廃盤なのか もう売っていないようなんだけど、うちの子達ともよく読んだ いい絵本なんだよね。

今回の活動の対象年齢はもうすぐ2歳−3歳。お庭でやりました。
「地球」って知ってる? の問いには無返答。

今みんながいるここが地球で、お空に見える雲よりずっとずっと高ーいところへ行くと、夜みたいに暗い宇宙に出るんだけど、その宇宙から地球を見ると こんな風に見えるんだって。

と、地球の写真を見せてみました。

「何色が見える?」という質問に対しては主に3歳の子達が
「青!」「黄色!」「緑!」「白!」と答えてくれました

「じゃあ、この青はなんだろうね? 何があるんだろうね?」と聞いてみると少し時間をおいて「水!」との答えが。

おお!

「青い色たくさんあるね。これ全部水なのかな? この水 どんな味だろうね」
この辺りは返答得られず、「しょっぱいお水で、海っていうんだよ。でも、しょっぱくない湖や池もたくさんあるよ。」と伝えました

「じゃあ、緑はなんだろう?」 すぐに返答がなかったけれど「周りを見てみて、緑色みえるね、何が緑かな?」と尋ねると「木!」と答えが帰ってきました。
「じゃあ黄色はなんだろうね?」と聞くと「土!」とのこと

「白はなんだろう?」と聞くと「雪!」とのこと。

そんなやりとりの後この絵本をみんなで一緒に眺め、地球の中にある
海、森、砂漠、雪と氷の世界、人間が住む都市、そこで暮らす生き物達などを見て、それが何かを確認しました

絵本の中に「宇宙から見た夜の地球」の写真もあり、「この光ってるのはなんだと思う?」と聞くと返答はなく 「夜暗い時どうする?」と聞くと「電気つける」との返答が。「そう、これは夜お外でつけている電気なんだよ!」と説明すると その写真を不思議そうにみていました。

そして、「どうやったら宇宙に行けるのかな?」と聞くと「ロケット!」との返答が。そんな会話をしている中、タイミングよく飛行機雲を残しながら飛行機が通って「雲!」と教えてくれました。



「雲も白いね」と、改めて地球の写真を見せて、実はこの白は雪と氷もあるけど、雲もあるんだよ。と伝えました

「あれなんだろうね。飛行機?ロケットかな?」

「ロケット!」とのこと。そうかもしれないねえ。

そんな会話の後に、再び宇宙から見た地球の写真をみんなで眺め「何色が見える?」ともう一度聞き、出てきた色を使って丸い画用紙を使って地球作りをしました。

形がわかる子に「地球の形は?四角?丸?三角?」と聞くと「丸」だと教えてくれました。

もうすぐ2歳ー3歳の子達が作った地球です。みんなのお顔は撮影用にアンパンマンにご協力いただきました。


それと、虫、貝がら、魚、珊瑚についても これは何かと名前を知りたがっていたり、少し暖かい日や雨上がりにてんとう虫、ミミズ、カタツムリをお庭で見つけて観察をしていたので、シールを使って みんなで大きな木も作成してみました。作った葉っぱも自分で貼りたい子達には、自分で貼ってもらいました。



ここから海はとても遠く、実際に海の生き物達を見に行くのは相当遠いけれど、虫やミミズ、花などの生き物や植物達はこれからの季節 実際に体感を使って、その様子や動き、匂いや感触を体感できる良い時期がきますね〜。




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私の好きな教育観

2024-04-21 | 教育観
いくつかある教育観の中で、私自身がとても良いなと共感しているのが

Reggio Emilia Approach (レッジョエミリアアプローチ)
Montessori education (モンテッソーリ教育)
Gardner's Theory of Multiple Intelligences(ガードナーの多重知能理論)です。

この3つの教育観に共通しているのが、「学びの主役は子供自身」という考え方

子供達には自ら学ぶ力があり、その時の発達段階と興味ベースに応じた環境を整えることは、子供が主体的に学ぶ事につながる

大人が考えたカリキュラムを一方的に教えるではなく、子ども自らが学ぶ力を信じそこに寄り添うこと

その為に大人ができる大きな役割の1つは観察
観察から子ども達の興味や得意を探る
子供達の発言に耳を傾ける(アクティブリスニング)
子供の発達ドメインとその過程、特性の理解
子供の気質の理解
子供達が自主的に活動(学び)へ参加できる環境の設定

この環境は、「environment as the third educator(環境も第3の教育者)」というくらい、その子の興味と発達段階に合う環境を整えることは、子供自らが学ぶ効果を上げると言われています

これらを実行するにあたり、上記3つの教育観はとても役に立ちます

そして、なぜ教育が繰り返されていると感じるかというと、例えばモンテッソーリ教育を作ったマリア モンテッソーリさんは約1世紀前の方、レッジョエミリアアプローチは世界大戦後の敗戦の世から生まれた教育観、ガードナーさんは今もご健在でハーバード大学の教授ですが、この方達以外にも、ジャン ピアジェさんなど人間の発達段階における特性に注目し、子供個人の発達段階を理解する大切さを重視した幼児教育を唱えている素晴らしい方達が100年前後も前から多数いらっしゃり、今もその名が知られ、子供の人権や個人の発達に適したアプローチが学びにつながる大切さを唱えているんです。

様々な教育理念を学ぶと、1世紀も前から今に至るまで、子供の人権や発達、また社会との関わりなどに注目した「子供が主役の教育」を唱えている方達がいたのだと嬉しく思うと同時に、ではなぜ、子供主体の学び教育から大人指導型の教える教育に行ったり来たりしてしまうのか。
不思議であり、面白くもあり、ちょっと残念にも思うことです

昔は子供は自分では何もできない。考える力や判断力がない存在として扱われていた時もあったようです。今でもそういう考え方を持つ国もあると思います
例えば、カナダの黒歴史である先住民族の子供達に対する虐待が長期にわたり表面化されなかった事の原因の1つは、子供達の訴えに(それが先住民だからという差別も併せ)真摯に耳を傾け、向き合う大人達がいなかったことも関係していたと言われています。

まだ言葉で上手に伝える力が育っていない子供でも、考えがあり、感じていることがあり、理解する力も持っている。

余談ですが、私がカナダに来た最初の数年は、今以上に英語が流暢に話せない事で、もどかしい気持ちを感じた事が何度もありました。 母語でなら簡単に言える、伝えたい事、考えている事が相手と同じようにある。でも、それを大人であっても同じように伝えられない。 きっと最初の方に出会った人達は、私がどんな考えを持っている人間かなど興味もなかったかもしれないけれど、知らないだろうな。あまり考えてない馬鹿な人と思った人もいるかもしれない。
だから、身体の障害や発達の段階で言葉で伝える力がない人達の気持ちも共感できる部分があります


子供の興味や発達が尊重された教育観に共感する教育者や教育機関は今現在も多数あるし、それが公教育で継続実施されている国もあるかもしれませんが、日本を含む多くの国で、公教育のスタンダードにならないのはなぜなのか。日本の著名な教育者の方達も子供目線の教育環境の大切さを伝えているのに、現場が変わらないのはなぜなのか。。。。

オンタリオ州の幼児教育は、これらの教育観が重要視されていると私は理解しています。が、、昨日書いたように少し昔の教育観に戻りつつある傾向も感じています。

なぜだろう。。と、考えた時、1つは一方的に教える方が教育者側の準備や負担が少なく済むから??
あらかじめ設定されたカリキュラムに沿った準備をし、そのマニュアル通りに教える事である程度の仕事はできますよね。

もう1つは、「遊び=学び」の環境から発達促進をさせるには、教育者側の観察眼や創造力も必要になります。その力やバリエーションが豊富でない教育者にとってはマニュアルがある方が助かるのかもしれません。

でも、マニュアルも時に便利で助けられる存在だと思いますが、それに固執してしまうと、今度はそのマニュアルの取り組み方法と合わない子ども達に対して、先生側もストレスを感じ、問題児レッテルが貼られてしまったり。。。なんて事にもつながるような。。

子供達それぞれに気質も異なり、発達のスピードも 各ドメインごとにも凸凹があることは珍しくないわけで、そこに少なくとも理解を示し、アプローチのバリエーションが複数ある事で、異なる気質や得意を持つ子達もそれぞれ学ぶ機会を得られるのにな。。

さらに現実的な問題として人件費もあるのかなと。
子供達を観察するにしても、一人の人間が観察できる範囲には限界があります。

ECEのカリキュラムの中で「observation」というコースがあるのですが、目的に応じた観察をする時は そのスタッフは「観察と記録」が仕事なので、その間別のスタッフが通常業務に入ると習いました。

もちろん、日々の活動の中でもある程度の観察はできるわけですが、子供の興味関心、発達レベルはそれそれ異なるので、丁寧な質の高い教育環境を作るには、人材が必要になり、そのための人件費が発生する。
じゃあ、そのお金、どこから出るの? そんな経済的な問題にもつながるのだと思います

質の高い教育には、質の高い人材も必要で、その人材を育てる教育も必要で。。そう、お金がかかるのです。。。。。

これらの問題を解決できる策があれば、教育者の質も上がり、子供達が安全に、自主性を持って日々の活動からたくさんの学びを得られる教育環境が作れると思うんですけどね。

経済的な問題に関しては、世の中に 子供への興味と理解、幼児発達の楽しさ、素晴らしらを含む認知が広がっていないことなども関係があるのでしょうか。。。

(この辺りをお金持ちの層が損をせずに公教育に多額の投資してもらえるような仕組みを開発できたら。。。 最近解雇が多いIT系の優秀な方達がそこにアイディアを生み出してくれないかな。。。次のビジネスチャンスでは!?

それと、今の大人達も、子供だった頃に「教えられる」教育を受けてきて、それがスタンダードだと思っている人達も世界中に沢山。 「子供が遊んでいる=学んでいる」んだけど、どうしてもそうは思えず、「子供が遊んでいる=無駄な時間を過ごしている」そんなふうに考えてしまう大人達が世間に沢山いることも事実です。 だからこそ、教育者側もポジティブな発信を続け、子供の発達や育ちについて情報を共有していくことも大切なのかなと感じています

あちこちそれましたが、私自身は勉強する中で、特にReggio Emilia Approach 、Montessori education、Gardner's Theory of Multiple Intelligencesに共感していて、自分の教育観にもなり、日々の思考にも度々登場しています。

このそれぞれの教育理論についても、また別の機会に綴りたいと思います。



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教育も行ったり来たり循環するのか!?

2024-04-20 | 教育観
大昔から無くならない戦争もですが、教育も行ったり来たり繰り返されているのかな。。。。と感じる今日この頃。

教育について綴ってみたいことがいくつかあるので、新しくカテゴリーを追加してみました

私自身、ここ数年オンタリオ州の幼児教育について学ぶ中で、今の教育観を確立するまでには 当時の教育者達が世界中の多くの教育について調査分析をした経緯があり、その中で 「学びの主役は子供。そして子供は自ら学ぶ力を持ち、遊びを通して学ぶ」方針を固めた事を知り、その為に幼児教育者がするべき立ち位置と役割。そんな部分にとても共感を得ています。
自信を持って、オンタリオ州の幼児教育方針は良い!と私は言いたいのですが。。。

キンダー以降を教えられる先生達が持っている教育観とズレがあるのかもしれない。。。。と、思う経験もいくつかありました。

今の大学生達がキンダーだった頃から、オンタリオ州の幼児教育は少しずつ移行期に入り、9年生達がキンダーの頃から、「遊びから学ぶ」という主旨での教育方法で、小学生達と同じ時間帯で、毎日1日学校へいく幼児教育がスタートしました。
その頃から、幼児教育者:Early Childhood Educator ( ECE )も教育委員会で正規採用となり、クラスは教員とECEの2名体制でそれは今も変わらず。(でも、、そのお給料の差はびっくりがっかりなんだけどね。。。。)

長男と次男がキンダーだった頃の教室環境はボランティアや訪問日に見た印象だと、ECEが学んだ幼児教育の環境設定がされていて、子ども達は様々な活動をその教室内や校庭で取り組める。一人になりたい時用の空間なども用意されていました。
ボランティアで入った時も、子ども達と話したり、その遊びに手伝いが必要な際にサポートしてほしい。というような要望だった記憶。

でも、私が最近実習で行った先では、20名ほどの生徒達に、大人4人(保護者ボランティア、教員実習の生徒、クラスの先生と私(クラスのECEが休憩中)がいた環境下で、子ども達の活動に目を向け、そこに共感したりしていた大人は私だけでした。他の大人達は各テーブルに子ども達を数人呼び、印刷されたプリントにアルファベットの練習を取り組ませていたんですよね。。。別にそれが悪い事とは言わないけれど(そういった活動が好きな子もいるしね)。でもせっかく大人達がたくさんいるのに、子ども達がそれぞれの場所で色々試行錯誤したり、工夫したり、夢中になってる活動があるのに、それに気がついてもらえないような勿体無い気がしてしまったのです。「子供は遊びが学び」が理解されていないように感じてしまいました。

先生達は目の前のプリント作業をする子達に注目している事が多いため、子供に注意が行くのは、何か争いごとが勃発した時が多い。。。
なんか勿体無いよね。。。。

また、幼児教育の発達の1つで大事とされている事に社会性の発達があります。それには感情の理解、表現、自分と相手への尊重、適切な言動を身につける、必要な助けを伝えられるなど 自分と感覚が異なる人を相手に自分の意見が伝えられ、相手の事も尊重できる力を身につけるというのは、一筋縄ではいかない根気のいるアプローチ。中にはそれらがとても苦手な子達もいます。また、なかなか気持ちを切り替えられない子もいる。これに関しても、ECEの先生との方が、子供の素行に対しての理解や、小さな変化への共感が同じような目線で感じられた事も印象的でした。もう1人の先生も決して悪い先生ではなかったのですけどね。

それに、息子達のキンダーの先生達はみなさん共感力があり、子供目線のアプローチをしてくださっていた記憶なので、何かね、教育委員会の方からくる方針や、校長先生の考え方によって 最近のキンダー以降の学年を教えられる先生達の教育観が少し前の世代で一般的だった方法に逆戻りをしているように感じたのです。 これは現場の先生達も感じている様子でした

学校という組織の中では、教育委員会や校長先生の方針に従わなくてはならないのでしょうね。。。
でも、代行のECEとして採用される際の募集要項には 「遊びから学ぶアプローチ」を求められているような内容だった為、この統一感のなさは、何なんだろう。。。

今後、オンタリオ州のキンダーガーデンの教育はどういう方向性にいくのだろうか。。。10年前の移行期逆バージョンの時期が巡ってきているのだろうか。。。

ECEとしての大ボス?は、その資格登録や更新をするCollege of Early Childhood Educatorsという機関だと思うので、そこの方針=ECEとなる為に学んだ事から得た信念を仕事に反映することが大切になると思うのですが、学校という組織と教育観が統一されていない場合、学校で働くECEはどうする事が良いのか。。。

先日代行で行った先では、敷地内の小さな森で遊ぶ際に「枝を拾ってはならない」という新しい決まり事ができていて、驚きました。校長先生からの指示だそうです。
誰か大怪我でもしたのか聞いてみたら、ご近所トラブルがあったとのこと。

この場合、私だったら遊ぶ前に「枝を持ったまま走っても良いのか」「枝を誰かに向けたり、武器のように使用しても良いのか」「枝を近所の敷地に投げ入れるのは良い事か」

これらは全部答えは「NO」であり、そこには子供自身の安全、近所に済む家族の安心安全に関係のある行動であり、子供自身に質問から考えさせ「してはならない」と理解させた上で、例えば拾った枝を見たて遊びに使ったり、創作物を作ったり、それで文字を作ったり、そんな活動に「枝を拾い集めて使う」事はむしろ子供の発達には適切な使用方法であり、「枝を拾う事を禁止」というのは度が行き過ぎる判断だと私は思ったのです。その日だけ行く先なので、何も言いませんでしたけど。

仮に、そういった会話をした後に、枝を持って走ったり、投げようとしていた子がいたら「あれ?〜はしていいんだっけ?」と聞けば よほど理解度や行動制限に問題を抱える子でない限り、動きを止めます

そんなもやもやを感じつつも、私が出会ったECEの方達の中には、お手本にしたいような教育観でお仕事をされている方達にも出会えて、その労力にマジで賃金もっとあげるべき!!と思ってなりません。

子供の主体性を重んじながら「遊びから学ぶための環境づくり」は、その発想力もですが、教育者自身も情報収集や交換をしたり、試行錯誤する経験の中で積み上げていける部分でもあると思うので、各ECEの方達が持つバリエーションの量によっても、できる事が変わってくるのかもしれません。だからこそ、私はその出会ったECEの方達が、私に惜しみなく色々見せてくれたり、話を聞かせてくれたように、その取り組んでいる事を、学校内や地域、ご家族にも もっと共有して、子供が遊びから何を学んでいるのかへの理解が広がったらいいのに。。と密かに願っています。

私自身も、自分が良いと感じた教育観をもっともっと向上させて、実践レベルにしていきたいし、実践してみて良かった事は共有したいと感じている今日この頃です



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ヒヤシンスと水仙 2024

2024-04-19 | ガーデン
ポカポカになったと思ったら、最低気温が氷点下に下がったりと変動が激しいカナダの春。
庭の花壇には、そんな寒さにも負けずに植物達が成長をしています

ヒヤシンスとスミレがいい匂いです

水仙も咲きました。日本の実家から 今年はもう咲いたよと写真が送られてきたのは1月10日ごろ。わお!3ヶ月も前!!


チューリップももうすぐ咲きそうです。
5月1週目くらいに咲くことが多いので、いつもより少し早めに咲きそうです。
チューリップは好きな花なので、楽しみです。




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種蒔き&根っこ!

2024-04-18 | デイケア
天気の変動が激しく、20度近くなったかと思ったら、0度前後に戻ったり。
でも、少しずつ春? というか、きっと今が春😀 

なぜなら、このちょっとした雨続きの後は、大抵夏になるから😅 
薄手の長袖を着て過ごす時期なんて、ほっとんどないのよね。

毎年恒例の種蒔き。今年はいくつかの種から、子供達にそれぞれ植えてみたい種を選んでもらいました

土いじりが好きな子達は、もっとやりたくてしょうがない。
小さな小鉢は一人1つずつの割り当てなんだけど、毎日来てる子達が、別の日に来る子達が種蒔きしてるのを見ると自分もまたやりたくて仕方ないのね😁 

なので、そろそろ植え替えようと思っていたジャガイモ(今年は買ったジャガイモに芽が結構生えていたのがあったので、室内で育ててみていました)の準備で、袋に土をたっぷり入れ替えてもらいました

鉢から出すと、あらまびっくり!予想以上の根の張り具合。
みてみて〜!! この白いのなんだかわかる?

これ、根っこだよ。根っこは土の中にあるから、出すまで見えなかったね〜。

興味を持った子は、持ちたいとそれを持ってじーっと見ていました

そして土のブランケットをかけてくれました

これは、1週間前に植えた子の鉢
もうすぐ子葉が開きそうです

これもね、うっかりと植えた子がひっくり返しちゃって、すごい心配してました。
でも、その時も、土の上からは見えていなかった根っこがね、植えた豆からニョキ〜っと伸びている様子が見られて、これ根っこだよ。もうすぐきっと葉っぱも出るよ!と楽しみにしていました

来週には、今週植えた子達のタネも発芽するかな〜。


春になると植物も活動が活発になりますね。生命力を感じる季節だなと思います。なので、庭先だけでも、子供の目線で見渡すと、発見も刺激も色々。
良い季節です



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高校の演奏会

2024-04-17 | 学校関係
長男が所属する音楽部の演奏会に行ってきました。
前回の12月と比べると、合宿もあり、音の質もボリュームも上がっているのも感じられ、とても迫力のある演奏会でした

ブラスバンド、ジャズバンド、合唱、弦楽器による演奏と、最後は合宿の写真を見ながら9年生から12年生まで大集合で演奏&合唱の素敵なパフォーマンスでした。

来年度も続けるつもりでいるそうなので、また楽しみにしたいと思います


子供達の学校イベントやダンスの発表会などにいくといつも感じるのですが、人種、肌の色、髪の色や髪型、服装などは本当みんなそれぞれ違うんです。

そう、違って当たり前なの。 「こうあるべき」と型を決めてしまう方が逆に違和感がある。

みんなそれぞれの活動に一生懸命参加してる。コミュニケーションもとる。

国同士に確執があっても、子供同士は友達になれる。
この関係を大人の価値観で壊さないで欲しいな。

例えば中国と日本の間にも許し合えない過去があったのだと思います。
それを忘れろとは言わないけれども、今の時代を生きる子達が、同じクラスメイトになる機会に恵まれそこで気の合う友達になれた。 素敵なことじゃん。

それを過去への執着を今の子供達にも受け継がせたいのか、その国の言語学校などで他国への嫌悪を習うこともあるそうでね。。

でも、うちの子達の周りのほとんどの子供達は、それによって自分の友達をジャッジしたりはしていないようだけれど。

日本もだいぶ変わってきたような話も聞きますが、まだ時々目にするよくわからない校則の話とかみると(髪型や色とか、下着の色とか、ヘアゴムの色なんてのもあるらしく 意味わからん)。統一させたい理由はなんなんだろうね。 軍隊みたいね。

カナダの学校にももちろん、さまざまな問題はあるでしょうけど、少なくとも自分はこうありたい。と思う容姿に関して、あーだこーだと言う人は うちの子達の関わってきた学校では(普通の公立学校)ほとんど見聞きしないですね。

クラブ活動へのドネーションの一環で生花が買える売店があり
長男にも買う?と聞いたら「水槽に入れる水草なら喜ぶと思うけど、花はそんなに喜ばないんじゃない?」との事で、次男が私に買ってくれました😍 

でも、後で長男に聞いたら「別にもらえたら嬉しいけど?」とのこと。そうだったのか😄 




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片足バランス

2024-04-16 | 生き物など
車が走ってきても、その翼を使って飛ぼうとしない図太い神経のカナダギース。

鴨もそんなところがある。。。

雛や子供が一緒の時はわからなくはないけれど、明らかに大人ですよねえ。。。というグースや鴨がのーんびりと道路を横断していると ちょっとね。。。。飛びなさいよ。って思います。


子供達が通うダンス教室の駐車場にいたカナダグース

え???

片足バランスしてる。

そして、私が車で近づいても、びくともしない

置き物ですか?? いやいや。。。

あまりに微動だにしないので、片足傷めちゃってもしかしてない??
1本足のグース?

と思うくらいピタッと静止。

グースってフラミンゴの仲間!?

それとも。。。そのバランスの良さを見せて、ダンスのレッスンに参加したい??

動かないので、私が車で回り込んで入っていくしかなく。。。

その後コーチへ確認事項があって5分ちょっとして戻ったくらいでしょうか。。
まだ、いる。そして片足バランス継続中。

すごいね😄 

と、そこでやや勢いつけて入ってきた小型バスに驚いたか
ああ! あった!もう1本の足。

怪我して無くなってしまったわけじゃなかったのね。

体も結構重たそうなのに、すごいバランスと脚力。




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生き物達も活動再開

2024-04-15 | 生き物など
いい天気。長男の釣りに付き合ってのんびりとした時間。
ここは真夏になると水草の成長がすごいので、釣りは春〜初夏がよいらしい。

今回は毎度お馴染みのブルーギル、パンプキンシードサンフィッシュ、そしてゴビちゃん(これは破棄指定の外来種の為、水に戻しては絶対にダメ)。などが釣れました。

ビーバーのお家も健在


でももう少し夕刻にならないと会えないだろな。。元気だといいな。

お家の裏まで行ってみました。ここも真夏になると茂みで行けない。


小さな島の上でギースは卵を温めているのかな?

亀の集団を発見






子亀ちゃんも。見えるかな?水の中です。

あら、お空にも亀?


グランドリバーへも行ってみたけど、水位がだいぶ高い。


通常はここには割と大きな島があります。

もうすぐトラウト釣りが解禁の時期だそうです(4月4週目の土曜日から)



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