昨日は朝から夕方まで3年ぶりにファーストエイドの更新に行ってきました
乳幼児、大人への心肺蘇生、AEDの使い方、アナフィラキシー、窒息、物が体に刺さった時、骨折や捻挫で動けない状況、熱中症や凍傷、毒物誤飲、化学物質や火での火傷。メンタル危機などへの対応。
トリアージが必要な時の優先順位。
そんな内容で。
緊急で救助が必要な場面に出くわすことは 今の所日常生活ではないので、やっぱり覚えているようで、記憶が曖昧なこともあるなあと。更新時の講習は大事だなと思いました
前回と比べて今回はメンタルヘルスについてと、オピオイド中毒についての内容が以前よりも時間を使っていた印象です
私は今回の講習を受けるまで自分は無縁だと思って、気にしたことありませんでしたが、オピオイド中毒で命を落とす人達がカナダ、アメリカではここ数年とても増えているとニュースで見たことがります
その応急処置として使える「ナロキソン」という薬が、薬局で誰でも無料で手に入れることができるとのことで、私の身の回りでオピオイドを使っている人はいないので 必要性を感じないと思ったのですが、「リスクはそこら中にあるから、使わない事に越したことはないけれど、持っていて損はないわよ」とのことで、私も薬局でいただいてきました
オピオイドについて、私はあまり知識がなかったので、薬剤師さんに聞いてみました
本来はモルヒネのように強い鎮痛剤として、医師が処方し、定められた量を守って摂取すれば中毒症状にはならないそうですが、痛みに耐えられなくて。。とか、気持ちが滅入ってしまって、過剰摂取をしてしまい中毒症状となるケースもあれば、娯楽麻薬として、医師の処方箋+調剤薬局ルートではない 違法なルートで出回っているオピオイドの過剰摂取による中毒もたくさんあるとのこと。
医療用は、錠剤、パッチ、注射タイプとあるようですが、違法に出回っているオピオイドに関しては どういった形とルートで出回っているのかわからないとか。
また、他のドラッグと同様に知らない人同士も集まるような場所で知らないうちに。。とか、無理やり。。とか。それが家族内ではなかったとしても、近所でそういった状況に遭遇してしまった人がいる。。なんてことは 確かに0%じゃないねえ。
まー、この薬を使う機会が無いことを願って、一応救急バッグに追加しました
ちなみに、中毒者症状で見られるのが
- 声掛けに応じない
- 呼吸が遅い、または止まっている
- いびきやゴロゴロした音がしている
- 爪、唇が青や紫色になっている
- 瞳孔が小さい、目が後ろに転がっている
- 体がとてもだるい
そして中毒者に遭遇した場合の対応は
- 大きな声で呼びかけて反応を見る。中毒症状が見られたら
- 救急車を呼ぶ(911)
- ナロキソンを鼻の奥にスプレーする(キャップを外して、喘息薬のようにピンクの部分を押す)
- 救急車到着前で無呼吸の場合は心肺蘇生
- 2、3分試みても状況が変わらなかったら、ナロキソンを再び鼻の奥にスプレー&心肺蘇生
救急車到着前に呼吸が戻ったら、リカバリーボジション(起動を確保して横向きに寝かせる。足は上になる方の膝を曲げて軽く床につくあたり)
とのことです。
中毒者が増えない事と、この薬を使う機会に遭遇し無いことを願いますが、他州はわからないけれど、少なくともオンタリオ州にお住まいの方は、調剤薬局で問い合わせれば、いただけます