これも何かの縁かな。。とも感じるのですが、私の知人、友人のお子さん達の中に何人かアスペルガーの子がいます。
私自身、随分前から発達障害に関心があって、かじる程度ですが、時間があると少し本やネットで調べたりしているので、親のしつけが引き起こしている事ではない事などは 知っています。
しかも、発達障害と言っても、その診断は専門家でも難しく、複数の症状を持ち合わせているケースも珍しくないそうでアプローチの仕方も個人によって異なるみたいです。 しかもグレーゾーンと言われる子達は意外と身近に沢山いるみたい。
その子達の方が、もしかしたら「診断」をされていない分、じゃあ、できるでしょ。と周りに思われたり、でもできなくて、自分が嫌でストレスを抱えている子達も沢山いるのかもしれない。
次男のお友達の一人もアスペルガーだそうです。子供達は知りません。しかも私はその子のハッピーな時しか見たことがなくて、いつも気持ちよく挨拶してくれるし、放課後に他の子達と遊んでいる様子を見る限りでは 言われないと全くわかりません。 時々次男君の報告から、ちょっと相手の気持ちを考えられなかった事を言われたんだな。。と感じることはあって、次男はアスペルガーがなんだとかは全く知らないので、どうして気分でそんな事を言われるのか、困惑してる時がたまにあるんだけど、遊んでいる様子を見ても、全然気になることはありませんでした。
だから初めて その子のママさんから教えてもらった時、まだ年齢も4歳だったので、何を持って、どうしてそう診断されたのかなど 少し聞いてみたことがあります。聞いて見ると、うん、そうか。。と 納得する部分がありました。
その1つに、自分がこう!と思ったら、誰に何を言われてもこだわり通す、側からみると、駄々をこねる。その駄々のこね方がはんぱないそうです。 その次男のお友達はよく学校にも遅れて来ます。
その理由の1つもそれで、行かない気分でスイッチが入ってしまうと、親がどうアプローチしても動かず、時に2時間くらい待つ日もあるんだって。
2時間だよ!2時間! すごい根気だと思いました。 習い事へ行かせるにも、それくらいかかる時もあるらしく、しかもやっと行く気になって行ったのに、着いてから気分が乗らないと、人目も構わず大きな声で叫んだりわめいたり。 お店の前だろうと、図書館だろうと スイッチが入ってしまったら手がつけられない。 落ち着くまでひたすら待つしかないと、そのママさんは言ってました。
私は毎朝、子供達を遅刻させないようにと、出発20分前くらいから声をかけていますが、なっかなか、学校の支度に取り掛かろうとせず、今やらなくていいことを始めたりして、イライライラしてしまうことがあるんだけど、2時間の根気話を聞いたら、20分なんて、待ったうちに入らないなと思いました。
別のお子さんのケースでも、やっぱりスイッチがあるようで、何か自分がしたかった事ができない。とか、外出先で家に帰りたくなったとか、そういう欲求に対して自分をコントロールするのがとても難しく、1時間でも泣き叫んで駄々っ子になってしまう話を聞いていました。
でも、私自身がその状況を見たことがなかったので、状況をはっきりと想像できなかったのですが、昨日の放課後、ちょうどその次男の友達のママさんと話をしていたら、後ろで地面にひっくり返って激しく泣き叫びながら、何かを主張している子がいました。6歳か7歳くらいの子かな。。最初、転んで痛かったのかな?と思ったけど、そうではなく、それがいわゆるスイッチが入った状態でした。しばらく経っても全くその様子が治る事はなく、その子のママさんもすごくストレスを感じているのがわかりました。
で、その時、次男の友達のママさんが、息子と全く一緒。あの子も、アスペルガーだと思うよ。と教えてくれました。 他にも子供や親御さん達もいて、その子のママさんもすごく嫌な気持ちだったと思います。 友達のママさんは 彼女の気持ちをすごくわかっているので、声をかけようかなと思った時に、ほぼ強引に連れて帰られたんだけどね。
そして、なんか私が 改めてすごいなと感じたのが、今朝、その親子をまた見かけたんです。 そのママさんが、いつもと変わらず、今日もその子を きちんと学校に連れて来ている姿に、なんだか心が打たれました。すごいなあと涙が出て来ました。
友達のママさんも言ってたけど、公衆面前でも スイッチが入ると、所構わず駄々をこねて大騒ぎなので、こういう症状を知らない人から見たら、親のしつけが悪いとか、子供を無視してるとか、虐待とか、冷たい視線を感じることも日常であるそうです。
でも、むしろ逆で私が知ってる友達ママさんは、すごく息子君を大事にしていて、冷静で、優しくて、あったかい人なんです。 もちろん、彼女ももしかしたら疲れている時や、自分に余裕がない時は きつく当たっちゃう日もあるかもしれないけど、私が知る姿は すごく愛情たっぷりのママさんなんだよね。
昨日の放課後に見かけたママさんも、きっとそうかもしれないし。 もしかしたら、相談できる人が近くにいなくて、お母さん自信がストレスいっぱいかなあ。。と、少し気になっています。
何が言いたいかっていうと、すっごくわがままで、所構わず大声出して叫んだり、駄々をこねている子が近くにいた時は、そっとしておいてあげてほしいなと。 そして、きっとその子の親御さんは、毎日 いっぱいいっぱいの愛情と、葛藤と、周りに対しての恥ずかしさと向き合って心ギリギリのところで 頑張っているかもしれません。
そんな心の器の大きな親御さん達に、「冷たい視線」送らないでほしいです。
私が知っていることは、まだ一握りだけど、一人でも多くの人に、一概に「しつけ」という言葉では片付けられない状況がある事を知ってほしいなと思って、書きました。
もしかしたら、虐待をしてしまう親御さん自身も、こういった知識を知らず、自分の子供が単にわがままで聞かん坊と思ってしまってる人もいるかもしれないです。 そういう親御さん達に、正しい知識と、適切なサポートが得られますように。