私が子供の頃に見ていた「走れ!ケー100」というテレビドラマでペテン師石橋正彦を演じていらっしゃった杜澤たいぶんさんが自主映画「すみれ」に出演されたということで、上映会に行ってきました。
記憶を無くしてゆく病に罹った妻をひとりで支えようとする夫がかつて二人で行った温泉地を訪ねた帰りに、ヒッチハイクしてきた就職先の決まらない大学生男女3人、車が故障して立ち往生していた会社社長を次々に乗せて話が展開してゆくストーリーでした。
杜澤さんは社長さん役でした。車で通りかかった夫妻と学生たちに出会ったシーンで杜澤さんが調子よく全員と握手するシーンはケー100の石橋正彦を彷彿させてくれました。そう、38年前のペテン師は大企業の社長さんになっていたのです。
数年前に会ったきりですが私の知人には同じような境遇の夫婦がいるので、スクリーンの中と現実が重なり合って初めは重い心境で見ていましたが、杜澤さんが登場したあたりから明るい方へ話が展開していったので、そこからは穏やかに見ることができました。
「水戸黄門」など、いくつものドラマや映画に出演されている杜澤さんが自主映画に出演されたきっかけはネットで見つけて応募したのだそうです。そして、演技や技術の指導も盛り込みながらの撮影だったということで、制作あるいは出演されていた方々にもよい勉強になったようです。
私はこの日の午前中に明治神宮スケート場でカーリングを教えていました。ベテラン俳優の杜澤さんが自主映画の制作者たちを指導する姿に、私のカーリングの技術はまだまだですが、スクールに来てくれる方々が求めている以上のことを教えられるように頑張っていきたいと思いました。
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