「技術が紡ぐ未来のメディア」をテーマに開催された「NHK技研公開2022」に行ってきました。
見てしまうと「放送が10年後20年後にどうなっているのかがわかってしまうのではないか?むしろ知らないままでいて、いきなり完成形のメディアを目の当たりにする方がそのときの感動が大きいのでは?それなら、見ないままでいた方がよいのでは?」という不安感もあったのですが、折角の機会なのでと訪問することにしました。
場所は世田谷区砧の「NHK技術研究所」、朗読の講座で何度かお邪魔した馴染みある施設です。コロナ感染予防対策で時間を区切っての入場になるので、待つことなく入場できました。
入口では8K画面の映像がお出迎え。現在のテレビ放送の画質の最高が8K、2K、4K、8Kときたので、これから16K、32Kと進化するのではなんて思っていましたが、これ以上解像度を上げても人の目の識別能力を超えてしまうので、それはないとのことです。
床にはソーシャルディスタンスをキープする円が映し出されています。ナイスアイデアですが、見ると保たれていないようなで、これは今後の課題。
展示はいろいろあって、リビングの壁に大画面、紙のように丸められるディスプレー、スマホのような端末の画面を傾けると、それをのぞき込んでいるように画像も傾く立体映像、発信する側の技術と受信する側の技術の双方が完成しないと成り立たないのが、放送技術開発には倍以上の苦労があるようです。
バリアフリーを目指す技術では、読みあげられた天気予報の文章を手話翻訳するCG画像、天気予報なのは決まった単語で構成されているので、手話のパターン表現も決まったものになるからだそうです。
一方の視覚障がい者のための技術は、野球中継で先週の動きをオペレーターが「ショート」・「取る」・「投げる」・「ファースト」・「アウト」とクリックすると、「ショートが取って1塁に投げました。アウト。」という具合です。「映像の動きとのタイムラグがあるのでは」と質問すると、「放送自体が実際の映像の2~3秒遅れになるので、そのタイム差を利用しています」とのこと。ナルホド!
このどちらの技術も、いきなりオールマイティな完成形を作りだすのではなく、天気予報やスポーツなどの言葉が限られた分野、つまり出来るところから進めていくというのが、開発のひとつのステップのようです。
一番大がかりだったのは、動く立体画像を撮るシステムで、モンゴルのパオのようなテント状の囲いの四方八方にカメラが取り付けられていて、その台数26台。随分多いなと思いきや、AI搭載の各カメラが人の動きを追いながら撮影できるようになった結果、50台から100台あったカメラをここまで減らすことができたという、技術開発の結果だったのです。
近未来の放送がどんなものになるかを物見遊山で見に行ったのですが、それらの技術開発の過程を見る結果となり、何事もできることから進めていくことが大切だということを再認識しました。とっても有意義な一日でした。
見てしまうと「放送が10年後20年後にどうなっているのかがわかってしまうのではないか?むしろ知らないままでいて、いきなり完成形のメディアを目の当たりにする方がそのときの感動が大きいのでは?それなら、見ないままでいた方がよいのでは?」という不安感もあったのですが、折角の機会なのでと訪問することにしました。
場所は世田谷区砧の「NHK技術研究所」、朗読の講座で何度かお邪魔した馴染みある施設です。コロナ感染予防対策で時間を区切っての入場になるので、待つことなく入場できました。
入口では8K画面の映像がお出迎え。現在のテレビ放送の画質の最高が8K、2K、4K、8Kときたので、これから16K、32Kと進化するのではなんて思っていましたが、これ以上解像度を上げても人の目の識別能力を超えてしまうので、それはないとのことです。
床にはソーシャルディスタンスをキープする円が映し出されています。ナイスアイデアですが、見ると保たれていないようなで、これは今後の課題。
展示はいろいろあって、リビングの壁に大画面、紙のように丸められるディスプレー、スマホのような端末の画面を傾けると、それをのぞき込んでいるように画像も傾く立体映像、発信する側の技術と受信する側の技術の双方が完成しないと成り立たないのが、放送技術開発には倍以上の苦労があるようです。
バリアフリーを目指す技術では、読みあげられた天気予報の文章を手話翻訳するCG画像、天気予報なのは決まった単語で構成されているので、手話のパターン表現も決まったものになるからだそうです。
一方の視覚障がい者のための技術は、野球中継で先週の動きをオペレーターが「ショート」・「取る」・「投げる」・「ファースト」・「アウト」とクリックすると、「ショートが取って1塁に投げました。アウト。」という具合です。「映像の動きとのタイムラグがあるのでは」と質問すると、「放送自体が実際の映像の2~3秒遅れになるので、そのタイム差を利用しています」とのこと。ナルホド!
このどちらの技術も、いきなりオールマイティな完成形を作りだすのではなく、天気予報やスポーツなどの言葉が限られた分野、つまり出来るところから進めていくというのが、開発のひとつのステップのようです。
一番大がかりだったのは、動く立体画像を撮るシステムで、モンゴルのパオのようなテント状の囲いの四方八方にカメラが取り付けられていて、その台数26台。随分多いなと思いきや、AI搭載の各カメラが人の動きを追いながら撮影できるようになった結果、50台から100台あったカメラをここまで減らすことができたという、技術開発の結果だったのです。
近未来の放送がどんなものになるかを物見遊山で見に行ったのですが、それらの技術開発の過程を見る結果となり、何事もできることから進めていくことが大切だということを再認識しました。とっても有意義な一日でした。
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