今日はうだる夏の天気、西日本は豪雨、その豪雨が関東地方に来るは、
時間の問題。黒い雲と風が窓にいっぱいです。
昼前から出かけるつもりも、ただごろごろ、
シャキシャキ感にかけた金曜日でした。
紫式部がこれ、これはすごいと小躍りして、手にしたのが、
誰が書いたか、判らない100年前の「竹取の翁の物語」
1000年ほど前3センチばかりの子供が、竹の中にいた。
年頃になったかぐや姫を、我が正妻にと云い寄る、
5人の中の一人の公家、大納言・大伴御行。
女房居ながらにして、すけべぇ根性。
なんとしても正妻にと、あの手この手、垣根越しに覗くも募る思い。
かぐや姫、いずれ月に帰る運命、
頼みをクリアしてしたら妻になりますと、難題を吹っ掛ける。
大伴御行、心得たとばかり、食糧、絹、綿、銭等金目のものをかき集め、
家来にどんなことをしても探し、持ってこいと送り出した。
家来が大納言に持ってくるものは、
「龍の首にある5色の光を放つ珠」
大伴御行は実在の人物。
結局は、荒れる海の前で、震える家来を叱咤し自分も、
海を渡るが、海を荒らしたのは「龍」暴風激浪の為に命からがら、
「龍の首にある五色の光を放つ珠」を持ち帰ることができなかった。
作者は、かぐや姫を迎え入れるために、家を新築し、壁にまで漆を塗り、
蒔絵を施し、屋根は五色の糸で吹き、絢爛豪華、揚句に女房まで、
離縁してしまうほどのおっちょこちょい、能天気な大伴御行を、
「竹取物語」に登場させ、藤原体制をおちょくったのだろうと・・・
か、ここに、ガラスの存在「五色に光を放つ珠」
9世紀に書かれた「竹取物語」にかすかに書かれている。
平岩弓枝さんが「平安妖異伝・道長の冒険」の中でも、ガラスを描いている。
舞姫たちの踊りに道長拍子を取って歌いだす。
その唐玉を
少女ども
少女さびすも
唐玉を
袂にまきて
少女さびすも
と、平安の時代のガラスを取上げている。
が、当時作っていたという痕跡がないという。
紀元前1世紀~紀元後1世紀
アドリア海のアルティーノやアクレイアの港には、モザイクグラスなどの、
高級ガラスが選ばれ、高い技術をもつ、熟練職人も集まって製作された。