平素より筑波大学硬式野球部へのご支援、ご声援ありがとうございます。
第9回は竜波駿平(地球4・長田)と長曽我部健太郎(体育4・北野)です。
是非ご覧ください!
こんにちは。
4年捕手の竜波です。
長かった野球人生を終えるにあたり多くの人へ思いを伝える機会をいただけたのでまっすぐに書きたいと考えています。よろしくお願いします。
まず、これまで未熟な自分にご指導くださいました指導者の方々ありがとうございました。
ここまで野球を続けようと決意できたこと。そして、野球を通じて人生を豊かにできたことは間違いなく皆様のおかげです。
重ねてお礼申し上げます。
では本題に入りたいと思います。
今回は自分の考え方に大きく影響を与えた言葉とそれによって変化した野球に対する思いを綴りたいと思います。
1,2年前にベースを踏んで待つ東條さんが「野球をどのようなスポーツと答えるかでその人の野球IQが分かる」とおっしゃっていました。
又聞きなので間違っていたらごめんなさい。
4年生のある選手はそれを伏せて当時の院生コーチにこの質問を投げかけていました。
本当に意地が悪いです。
せっかくの機会なので自分がこの質問をされた場合の回答をここで晒します。
それは「他人に託すしかないスポーツ」です。
このような考えに至ったのも筑波の野球部に入ったからです。
1,2年の半分をCチームで過ごした自分はスタッフミーティング時に選手を辞める可能性が大いにありました。
しかし、自分のわがままで選手を続けた結果、多くの同期に迷惑をかけながらも学生野球というものを通して様々な変化を得ることができました。
大きな変化があったのは去年の関東大会です。
この時は何か貢献したいのに何もできないような虚しさを覚えると同時に自分のこれまでを他人に託すしかないと思いました。
この時ほど過去の自分に失望した日はありません。
ここから自分の野球観が大きく変化をしました。
他人が10年以上続けてきた野球人生の最後に自分が立つかもしれない。
しかし、自分はそんな状況にふさわしいのかと自問自答を繰り返してきました。
それに対する答えはまだ見つかっていません。
今後見つかることもないと思います。
それほどまでに自分たち選手が背負っているものは重いもので、人によって異なるものです。
だから、自分の目ではなく他人の目で評価する必要があると思います。
しかし、全員が等しく後悔せずに終わる方法はあります。
それは勝つことです。
勝つことがこれまでのやるせなさを洗い流すことができる唯一の方法だと思います。
そのためにも勝つことは目標ではなく選手として残った義務です。
そう言い聞かせてこれまで取り組んできました。
1,2年までの情けない自分に託してくれた多くの人の期待を4年の自分が裏切るわけにはいきません。
秋リーグでは結果で示すので見ていてほしいです。
3年生以下。
ここまで自分が書いてきたことを実感している人は少ないと思います。
好きで始めただけだからそこまで野球を重いものととらえたくないと考えている人もいるでしょう。
しかし、この部活動に入っているなら誰にだってその状況は訪れます。
その時に何もできないと後悔してほしくありません。
その状況から逃げるような人にはもっとなってほしくありません。
そのために今を過ごしてください。
他人に対して諦めないでください。
何をすればいいかわからない人はとりあえず練習してください。
チームをまとめるのは4年生なのでそれだけでも十分です。
4年生。
なんだかんだ言って飽きの来ないにぎやかなチームでした。
みんなのおかげでこの4年間が学生野球の中でダントツに楽しかったです。
本当に続けてきてよかったです。
あとはリーグ優勝すればいい感じに野球人生を締めくくれそうなので頑張りましょう。
多くの人が注目し託されているチームとして1日でも長くこのチームで戦いたいです。
今までありがとう。
竜波駿平 生命環境学群地球学類 長田高校
こんにちは。
4年投手の長曽我部健太郎です。
日頃より筑波大学硬式野球部へのご支援・ご声援のほどありがとうございます。
去年、先輩方のラストブログを読み、涙がこぼれそうになるぐらいの熱い気持ちになってからもう1年も経ち、自分たちが書く番になってしまいました。
飯塚君や今野君のようなユーモアのある文章は書けませんが、ぜひ最後まで読んでいってください。
4歳から始めた空手をやめて小学3年生の冬に始めた野球で、13年間自分の人生の中心にあったものが、この秋のシーズンで終わってしまうことに最近寂しさが増す一方です。
これまでの長かった野球人生のなかで、本当に多くの良き仲間と信頼できる素晴らしいコーチや大人の方と出会うことが出来ました。
なので、このブログではそんな人たちへの感謝を書いていきたいと思います。
まずは僕のピッチャーとしての恩師といえる有方コーチ。
小3の時に入った「千里丘イーグルス」で同時期に入った、今では大親友の有方君の父親で本当に多くのことを学びました。
ピッチャーをやり始めて、ピッチングができる!と思い意気揚々とグランドに向かった先でやる練習は、フィールディング、牽制そしてカバーリングばかり。
うまく決まるまで延々とやらされていました。
ようやく形になってきたところでピッチングをやらせてもらえるという、小学生の自分にはまったく楽しくない練習でした。
だけど中学、高校、大学と上がるにつれてその大事さをひしひしと感じるようになりました。
中高とピッチャー経験のあるコーチがいなかった中で、小学生の時に有方コーチに教えてもらうことが出来たのは本当に良かったです。
また、僕が進路を決めていく中でも一番影響を受けたと思います。
関西でも野球ができる大学がいっぱいあった中で、筑波を選んだのも有方コーチの母校だったことが大きいです。
有方コーチに出会っていなければ筑波が選択肢に入ることすらなかったと思うし、こんなにも素晴らしい同期、先輩や後輩にも出会うこともなかったです。
僕が野球を続けていくうえでの目標であり指針でした。
秋リーグは少年野球の時から見てくれた野球人生の集大成です。
最後まで成長した姿を見せられるように頑張ります。
中学では顧問の先生方に恵まれたと思います。
中学では大阪府大会で2度優勝したり、近畿大会まで進むことが出来たりと勝つことの楽しさを得ることが出来ました。
それだけでなく、人間的な部分で一番成長させてもらえたなと思っています。
夏の大会前にグランドの周りに生えている木の一本一本に挨拶をするというなかなか意味の分からない練習もありましたが、今ではいい思い出です。
加川先生、奥本先生ありがとうございました。
また、小中高大と、けがの多い野球生活でした。
高校までは肘を痛めたり、足首の捻挫かと思ったら剥離骨折していたり腰椎分離症になったり、と怪我しそうな部位はほとんどコンプリートしていました。
そんななか何とか元気に野球をやってこられたのは地元のあざみ整骨院の院長のおかげです。
診療時間外にもかかわらずお願いしたら治療をしてくれたり、トレーニングメニューを一緒に考えてくれたりと本当にお世話になりました。
プロ野球選手になって宣伝するという約束はまったく叶えられませんでした。
すみません。
また帰省した時には焼肉連れて行ってください。
そしてやっぱり一番感謝を伝えたいのは両親です。
小学校の時からずっと公式戦だけでなく練習試合も含めてほとんどの試合で見に来てくれたり、大学まで野球をやることでお金もめちゃめちゃかかったと思います。
その中でも自分が野球をめいっぱいできるように支えてくれてありがとう。
何不自由なく野球をここまでやり続けることが出来たのは二人のおかげです。
高校までもそこそこ感謝はしていたけど、大学に入ってより一層感謝の気持ちが大きくなりました。
お母さん。
試合や練習から帰ってきて、あったかいご飯が待っていること、次の日には畳まれたユニフォームが置かれていることなど上げ始めたらきりがないです。
筑波に地震が来た時には、心配しすぎて揺れ始めた時ぐらいに電話がかかってくるぐらい、過保護気味ではあったけど本当に愛情をもって育ててくれてありがとう。
お父さん。
大学ではなかなか思ったような結果を出せずにいて、期待してくれていたような姿は見せられなかったし、怪我が続いたりイップス気味になったりと多くの心配をかけたと思います。
正直、大学ではつらいことも多く、マウンドに立つことが怖くて、これまで楽しかった試合すら出たくないと思うような時期もあったし、野球に対するモチベーションがなくなりかけたこともありました。
それでもずっと気にかけてくれて応援してくれたことが本当に気持ちの支えになっていました。
これまで自分が結果を出したいという思いで練習してきましたが、今では支えてくれた二人にリーグで活躍している姿を見せたいという思いのほうが強いです。
本気の野球をしている姿を見せられるのは最後になるけど、これまでの感謝の思いをもって投げたいです。
13年間ありがとう。
あとちょっと応援お願いします。
ここまで長々と振り返ってしまいましたが、ようやくラストシーズンについての思いを話したいと思います。
最近隼瀬の思い付きで、投手の練習終わりに後輩も含めた秋リーグに向けての思いを1日1人ずつ話していくということをやり始めました。
そこで遠藤が
「4年生が最後思い切ってやれるように下級生が支えていこう」と言っていて、なんて感動することを言ってくれるんだと泣きそうになってしまいましたが、そうじゃない。下級生が気持ちよく腕を振れるように4年生が支えていかないといけないんだと感じました。
これまで自分が下級生の時には偉大な先輩方に守られて、自分がピンチを作っても後ろのピッチャーがいるから安心だと思いながら投げてきました。
今年は去年までの4年生に比べて本当に頼りないピッチャー陣だったと思います。
この秋もメインで投げるのは3年生以下になるかもしれません。
それでも試合のキーポイントになる場面は4年生にかかってくると思っています。
波戸さんがいつもおっしゃっています。最後は4年生の力にかかっていると。
どんなに苦しい場面でも俺たちが全力で腕を振って切り抜けます。
だから、みんなは自分の力を出せるようにのびのびと投げてください。
最後に涼世、柏木、活樹、隼瀬。
この一年間うまくいかないことのほうが多かったけど、チームを引っ張っていってくれてありがとう。
リーグ優勝してこの4人を胴上げしたいです。
このチームで、この投手陣で、この4年生で絶対リーグ優勝して、
関東も勝って神宮に行こう。
体育専門学群
4年長曽我部健太郎(北野)