著者は塔山郁(とうやまかおる)と言う人で、別の作品でこのミスの優秀賞を取っているらしい。
この作品はホラーと言うか、日本の昔話(あるいは民話)を現代版にアレンジしたような話で、最後まで面白く読める。
最後に関係者がみんな親族だったと言うのもなんとなく納得できてしまう。
ただ、不満な点が二つ。
故意にやっているのか、単に下手なだけなのか分からないが、突然話し言葉のようなやたらと長い文章が頻繁に登場する。
「・・・・なので、・・・・だから、・・・、でも・・・・、・・・・・・・」と一つの文章が10行くらいに及ぶこともある。
いきなり出てくるので頭の仲のワーキングメモリがいっぱいになってしまい、読み直さないと文章が理解できない。
折角テンポ良く読んでいるのに、これが出てくるとリズムが崩れてしまう。
故意にやっているとすると、何のためにやっているのか・・
何の効果も無いうえ、ただ読みにくいだけ。
それと、一行開けて話の展開が突然変るという構成が多すぎる。
急に過去に戻ったり、別の人の視点に変ったり、場面が変ったりするのは良くあるけれど、そのたびに読み始めてから理解していかないといけないので、これほど多用されると読んでいていらいらしてしまう。
折角面白い話なのに、テクニックの部分でイマイチ。
この人は、小説が上手いのか下手なのか良く分からない(笑)
編集者は何も言わなかったんだろうか・・
宝島社文庫 定価657円
この作品はホラーと言うか、日本の昔話(あるいは民話)を現代版にアレンジしたような話で、最後まで面白く読める。
最後に関係者がみんな親族だったと言うのもなんとなく納得できてしまう。
ただ、不満な点が二つ。
故意にやっているのか、単に下手なだけなのか分からないが、突然話し言葉のようなやたらと長い文章が頻繁に登場する。
「・・・・なので、・・・・だから、・・・、でも・・・・、・・・・・・・」と一つの文章が10行くらいに及ぶこともある。
いきなり出てくるので頭の仲のワーキングメモリがいっぱいになってしまい、読み直さないと文章が理解できない。
折角テンポ良く読んでいるのに、これが出てくるとリズムが崩れてしまう。
故意にやっているとすると、何のためにやっているのか・・
何の効果も無いうえ、ただ読みにくいだけ。
それと、一行開けて話の展開が突然変るという構成が多すぎる。
急に過去に戻ったり、別の人の視点に変ったり、場面が変ったりするのは良くあるけれど、そのたびに読み始めてから理解していかないといけないので、これほど多用されると読んでいていらいらしてしまう。
折角面白い話なのに、テクニックの部分でイマイチ。
この人は、小説が上手いのか下手なのか良く分からない(笑)
編集者は何も言わなかったんだろうか・・
宝島社文庫 定価657円