融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

明日は礼拝です

2024年10月19日 | 礼拝のご案内

 明日10月20日(日)は、信徒伝道礼拝です。午前10時から礼拝が始まります。メッセージは「愛」、教会員が奨励してくださいます。賛美歌は「賜物と歌を」、「ガリラヤの風」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 礼拝にて、米寿を迎えられる教会員の祝福を行います。礼拝後には、米寿のお祝い愛餐会があります。神と人とに愛されて、地域でお元気に米寿を迎えられることを感謝いたします。これからも、お元気でありますように。

 生きられるということは、本当に素晴らしいことですし、有り難いことだと思います。反対に、戦争によって巻き添えを食って一般市民が殺され放題という状況があります。近年では、SNSを通して戦場の現実を世界中の人びとが知ることができます。イスラエル軍がガザの一般人である女性や子どもを狙って殺戮を繰り広げていますが、無残に殺された子どもの前で親が泣き崩れる様子を見ると、戦争とはろくでもないものだから、平和のための努力は惜しんではならないと思わされます。

 現実もあり、フェイクもありますが、それを見極めるのには、総合的な情報の質と量にかかっています。所謂大本営発表というものは、プロパガンダなので現実を知ることにはなりません。たくさんの情報を見比べて、総合的に判断するしか現実を知る方法はありません。

 「祈り」が神さまに聞き入れられるものだと仮定しても、いくら「平和になりますように」と祈っても、一方で「戦争になりますように」と祈っている人がいるのですから、状況は変わらないのかも知れません。変えられるのだとしたら、自分を変えるしかないと思う今日この頃です。

 


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「律法よりも愛」

2024年10月19日 | 聖書のお話

「律法よりも愛」 ヨハネによる福音書 11章45~54節

 当時のユダヤ社会では、ローマ帝国の支配からの独立を目指してしばしばクーデターが起こり、その度にローマ軍によって粛清されていました。クーデターが起こるのは、神の民であるユダヤ人がローマ帝国の支配下ではなく、独立国家であるべきとの律法に基づく信仰心からの考えでした。当時、ユダヤの人々の中には、イエスさんがローマ帝国からの独立を果たしてくれる指導者であると考える人々もいたようです。

 当時のユダヤ社会では、ローマ帝国の支配下にありつつも自治が許されていました。ユダヤ社会を指導していたのは大祭司や他の指導者たちで、ユダヤ社会の運営については最高法院という議会が担っていました。ユダヤ社会の指導者たちは、ローマ帝国に対するクーデターを必ずしも支持していませんでした。クーデターが起こっても、多くの人々がローマ軍に殺され、ユダヤ社会の指導者という自分たちの地位も失って終わることが予想されたからです。だから、クーデターに発展する前にイエスさんを殺してしまうことがユダヤの社会全体のために得策であると、律法に基づく信仰心からそう考えました。

 律法に基づく信仰心からクーデターを起こしても、律法に基づく信仰心からクーデターの芽を摘んでも、律法に基づく信仰心を実現しようとするとき、少なからずの人が殺され、血が流されてしまいます。しかし、神さまが律法を定めて信じる民に求めているのは、互いに愛し合うことなのです。

 


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