「神に従う人の道、神に逆らう人の道」 詩編 1編1~6節
人は、宗教に「御利益」を求めるものです。それは、人生の多くが苦しみや困難の連続であるが故なのかも知れません。詩編を読むと、その背景に苦しみや困難があるということに気がつきます。苦悩の直中にあって、神さまに助けを求めて祈る信仰者の姿が伝わって来ます。人生の多くに苦しみや困難があるのだから御利益を求めたり、苦悩の直中にあって神さまに助けを求めることを考えてみたとき、人はそれを「信仰」と表現しているのかも知れません。
神に従う人は、愛の教えを守り、隣人と平和に暮らし、繁栄の道が約束されています。反対に、神に逆らう人は、籾殻が軽いのと同じように思慮が浅く、裁きから逃げ回り、他人を蹴散らすばかりであると教えられているように思います。自分のことしか考えず、法律まで自分の都合に合わせ、隣人を食い物にしてまで「御利益」を求めようとする者は、滅びの道に至るしかないように思います。