「愛を第一に」 マルコによる福音書 1章9~11節
バプテスマのヨハネは、ユダヤの人々が神さまから選ばれた民としてふさわしく生きることができるように、罪の悔い改めの洗礼(バプテスマ)を受けるように教えました。彼が教えた洗礼(バプテスマ)は、これまでの神さまに背いた生き方に終止符を打ち、今後再び罪を犯すことのないように生きるための決意表明でした。具体的には、罪の中で生きてきた体をヨルダン川に沈めて告別し、水の中から上がって罪と無縁の生き方を始めるというものでした。
イエスさんもバプテスマのヨハネが教えた洗礼(バプテスマ)を受けました。イエスさんが水の中から上がると、すぐに天が裂けて“霊”が鳩のように降ってきて「あなたは私の愛する子、わたしの心に適う者」という神さまの声がしました。イエスさんは洗礼(バプテスマ)に込められた願いを実行し、神さまの愛を第一にして福音を宣べ伝える決意をしました。神さまは、そんなイエスさんに「あなたは私の愛する子、わたしの心に適う者」と言われたのです。