新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

北東北に針路をとれ〜8

2017-07-27 20:05:52 | 旅行

払い戻しや帰りの特急券を買ってから弘南鉄道弘南線弘前駅へ向かうと、1130発の黒石行きが出たばかり。次の電車は1時間後です。そこでちょっと離れた中央弘前駅から出ている弘南鉄道大鰐線を先に乗ることにします。駅前バスターミナルから弘南バスの土手町循環100円バスに乗ります。ところが降りるバス停を過ぎてしまったようで、下土手町バス停で下車。歩いて中央弘前駅へ。
駅へ着くとこちらも1時間毎の運転で、次の電車は1230発。とりあえず大鰐線、弘南線を乗り放題の一日乗車券を窓口で買います。

大黒様きっぷというなんともおめでたい名前が付いています。沿線に著名な大黒天の寺社仏閣があるわけでもなく、大鰐線の終点「大」鰐駅と弘南線の終点「黒」石駅にかけて名前がつけられているようです。きっぷを買ってから近くのコンビニまで歩いてお昼ご飯を調達。一旦駅に戻りますが、先程からすぐそばに気になる物件があるのでそちらへ行ってみます。

駅のすぐそばにあるのが日本聖公会弘前昇天教会教会堂です。1920年の建築で赤煉瓦の美しい建物です。青森県の重宝に指定されている建物です。

その教会堂から駐車場の向こうに時計塔のある建物が目につきました。一戸時計店の建物で100年以上前に建てられたものです。時計塔が印象的で今でも時を刻んでいます。この通りには色々と味のある建物が並んでいました。

中央弘前駅に戻ると川沿いにあるホームに電車が到着していました。元東急のステンレスカー7000形電車です。この電車は本邦初のオールステンレスカーで、現在のステンレスカーの始祖ともいうべき電車です。

列車別改札なので、待合室で待っているとなんだかみたことのある場所のポスターが。大阪は貝塚市を走る水間鉄道のご紹介だそうです。まさか青森で二色の浜や水間観音を見るとは思いもよりませんでした。

そして電車は同じ7000形を使用している水間鉄道のカラーになっています。この電車は水間鉄道カラーですが、大鰐線にはかつて南海電鉄から1521系を譲り受けて走らせていた時代があり、その1521系の南海グリーンのツートンカラーにラッピングした電車も走っています。南海グリーンの電車と水間鉄道カラーの電車が走る、ここはいったいどこ?状態です。

電車の車内はつり革がりんごをイメージした赤いものになっており、青森らしさが出ています。しかしながらつり革についている広告は渋谷109と東急百貨店のもの。東京、大阪、青森のコラボ電車は1230に中央弘前駅を発車。
昼下がりの電車には部活帰りの学生がちらほら乗っているだけ。それも途中駅で降りてしまいます。電車には冷房はついていませんが、扇風機が回っていて暑くは感じません。雨の影響で気温が低いからでしょうか。終点の大鰐駅まで乗ったのは乗り鉄らしい人と地元の人数人のみでした。 


JR大鰐温泉駅に隣接する大鰐駅に1258に到着しました。