弘前駅に到着するとリンゴが出迎えてくれます。弘前はリンゴの産地としても有名ですが、元は明治になり職を失った津軽藩の武士の殖産のために導入されたもので、津軽平野一帯にリンゴ栽培が広がっています。
駅前の郵便ポストもリンゴが乗っかっています。
その特産のリンゴを生かして弘前ではアップルパイを観光資源の一つとして捉え、アップルパイの町として地域振興に取り組んでいます。洋菓子店はもちろんのこと、和菓子店や煎餅店でもアップルパイを新たに作り参加しているのが面白い取り組みといえます。アップルパイ好きとしては見逃すことができず、駅ナカの弘前市観光案内所でパンフレットをもらって、弘前の街を歩きながらアップルパイを楽しもうと思います。
ただ朝早いのでお店の開店時間には早いので、とりあえず弘前城方面へと歩くことにします。駅前から伸びる遊歩道にはリンゴのモニュメントもありました。かじられたり切られたりしています。一番手前のリンゴのかじり方などはAppleのロゴを立体的にしたようです。遊歩道から土手町通へと出て土手町方向へ歩いてゆきます。
弘前市には比較的古い建物も残っており、歩きながらそんな建物を見るのも楽しいです。
青森銀行記念館の前の弘前市民中央広場に座れそうな場所があったので、ここで道すがら買って来たアップルパイを食べることにします。
最初のアップルパイは洋菓子工房ノエルさんのアップルパイ。9時からの営業だったので買うことができました。1つだけの購入でしたが、立派な袋に入れていただきました。
リンゴが主役のアップルパイということで厚さもかなりあり、見た目的にはかなり好みのタイプですが、食べて見るとややシナモンの主張が強く、このあたりは好みの分かれるところです。しかし美味しいことは確かでした。
青森銀行記念館は国指定の重要文化財旧第五十九銀行本店本館を利用している博物館で、洋館建築でありながら防火性を考慮して土蔵と同じく漆喰塗りの壁、窓には漆喰塗りの引き戸を備えています。銀行建築といことから採用されたものですが、設計したのは地元弘前の棟梁というのがすごいことです。時間的に外観を見るだけにとどめました。
青森銀行記念館から追手門広場のある弘前市立観光館に寄り道。ここに置かれていたクリスマスツリーにもアップルパイが飾られていました。
この追手門広場には二つの洋風建築が保存されています。一つ目が旧弘前市立図書館。1906年の建築で当初は弘前市立図書館として使用されましたが、図書館の移転新築により払い下げられ移築ののちアパートや喫茶店として利用されていましたが、1989年に市が取得して現在地に移築されて郷土文学館の施設として利用されています。
その後ろには旧東奥義塾外人教師館があります。1903年の建築で現在の東奥義塾高等学校の前身である市立東奥義塾の英語教師の宿舎として建築されたもので、1987年の東奥義塾高等学校の校地移転に伴い市に寄贈されたものです。現在は1階に喫茶室がありこちらでもアップルパイが販売されているようでしたが、なんとなく入りづらい気がしてやめにしました。
追手門広場からすぐそばに弘前城の敷地が広がっています。一度は行ったことがありますが、城跡を散策するのは楽しいので再訪します。お堀端のライトアップ用の照明には金魚ねぷたが飾られていました。
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