ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
審判が人間だからこそ起きるジャッジ
今から22年前の98年5月10日に東京ドームで行われたジャイア
ンツードラゴンズ戦の9回表に1点リードされたドラゴンズが1ア
ウト1・2塁という一打同点のチャンスで三沢興一からライトフェ
ンス直撃の当たりを放ったのだが、次の瞬間TVでホームがクロス
プレーとなりランナーがアウトになったので勝ち越しを阻止した
と思ったら何と同点のランナーだった2塁ランナーの大西崇之が
アウトになったのだ。
VTRを見るとアウトかどうか微妙なジャッジだったのだが、そ
れ以前にフェンス直撃の打球で2塁ランナーがホームでアウトに
なるとは?と思っていたらTV中継で解説をしていた江川卓が面白
い分析をしてくれた。
ランナーの大西がライトの高橋由伸が捕ると思いタッチアップ
してしまっただけでなく、高橋からセカンドの仁志敏久からキャ
ッチャーの村田真一への中継プレーが完璧だったためアウトに
なったという。
つまり審判も人間だからバックホームの中継プレーが完璧だと
勢いでアウトと言ってしまうケースがあるようで、実際に外野手
からのバックホームがノーバウンドで返って来るとアウトになる
可能性が高い。
いい例が奇跡のバックホームといわれた96年夏の松山商ー熊本
工戦の延長10回裏に1アウト満塁でライトにフライが上がりサヨ
ナラ確実と思われたのだが、ライトからのノーバウンドの返球で
3塁ランナーがアウトになりサヨナラを免れた松山商は直後の11
回に3点を勝ち越し69年夏以来の優勝を飾る。
本来外野手からのノーバウンドのバックホームはキャッチャー
の重心が浮いてブロックの間に足が入りやすいため決して褒めら
れるものではないし、実際に熊工の3塁ランナーの足がブロックの
間に入っていた可能性も十分あったと思う。
面白いのは3塁ランナーが9回2アウトから出た熊工の同点HRの
時にベースにタッチしてアピールプレーをしているのを覚えてお
り、打者が打った打球が楽にホームに還れる所まで飛んだと思わ
れたため慎重を期して少し遅れ気味にスタートしたという事。
審判にしてみると本来なら まだ早くランナーがホーム突入して
いるはずという思いと、バックホームの送球があまりにも完璧で
場内も凄いどよめきに包まれたタイミング的にもアウトだったか
らセーフとは言いづらい雰囲気だったのではないか。
そういえば松山商が前回優勝した69年決勝でも満塁で3ボール
から際どい球がストライクとコールされたり、バックホームでの
際どいプレーがアウトになったりしていた。
やはり素晴らしい勝負になると押し出しやミスのないプレーで、
際どいタイミングがセーフになってのサヨナラというのは審判に
すると避けたいという思いがあるだろうから69年決勝の判定も仕
方ないとは思う。
こういったシーンは審判も人間だからこそ起きる現象で、だか
らこそ機械がジャッジをするのではない魅力があるのではないだ
ろうか。
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